話し合いで問いを深める雑誌『syn magazine』
創刊号となる本誌の特集テーマは「よい話し合いとはなにか」。言語学、コミュニティデザイン、地域行政、組織開発、建築、商社、イノベーションなどの領域で活躍する13人の方々との話し合いのプロセスを収録しています。
今回はsyn magazine収録の土山先生の記事をちょっぴり紹介します!
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土山 希美枝(つちやま きみえ)さん
法政大学法学部 教授
1971年北海道芦別市生まれ。2000年法政大学大学院社会科学研究科政治学専攻博士課程修了。博士(政治学)。2001年龍谷大学法学部助教授として着任。職名変更により2007年より准教授。2011年4月、学部新設にともない政策学部に移籍、2015年4月、政策学部教授、2021年から法政大学法学部教授。専門は公共政策論、地方自治、政治学。主な著書に『高度成長期「都市政策」の政治過程』(日本評論社、2007)、ほか、共著『対話と議論で〈つなぎ・ひきだす〉ファシリテート能力ハンドブック』(公人の友社、2011)、『「質問力」からはじめる自治体議会改革』(公人の友社、2012)、近刊に、『「質問力」でつくる政策議会』(公人の友社、2017年8月)、共著『公共政策学』(2018、ミネルヴァ書房)、『質問力で高める議員力・議会力』(中央文化社、2019年2月)などがある
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syn編集部は全員龍谷大学政策学部を卒業したメンバーにて結成されていますが、そのもととなった政策学からみた話し合いとは何か?龍谷大学政策学部で公共政策を担当されていた土山先生(現:法政大学)に伺いました。
セクター間の分断が大きかった日本、地域の課題を解決するためには自治体とNPOの協働が必要と言われながらも実現できず、いわば対立していた背景があります。
対立構造ではなく、対話と議論を通じて課題を共有し、その結果として理解や共感が互いに引き出されるような〈つなぎ・ひきだす〉力、そんな力が昨今求められるようになってきました。
私たちsyn編集部や、龍谷大学政策学部はこの対話と議論を通じた〈つなぎ、ひきだす〉をもっとも大事に活動を行ってきたといっても過言ではありません。
記事では空気を読んだ話し合いではなく、「ちゃんとモメて、ちゃんと治める」といった議論が必要だと土山先生にお話いただいています。
いわゆる空気を読め!といった同調圧力のシーンは生活や仕事の中で多分にあるのではないでしょうか?
それでは少数派や、元あるルールに対しての意義を唱えられず、課題が発見されない解決されない可能性があります。
沈黙は多数派への暗黙の同意。社会を変える・地域を変える一歩として「ちゃんとモメて、ちゃんと治める」。
理解・共感がすべてではなく、それを無理に近づけるのではなく、しっかり立ち止まって自分の考えをつたえること・発信することの重要さ。それが話し合いという場で発揮されるべきものだと感じます。
過度ではない、このアクションが次へのつながりを生み、新たな価値を様々な場において生み出すのではないか。
そう感じられる記事になっています。
詳細な内容はsyn magazineをお楽しみに!
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