先行販売でのご注文誠にありがとうございます。ここから何回かに分けて、「なぜこのまちづくりゲームが横浜国立大学と南三陸研修センターの共同で開発されることになったのか」「どのようにゲームを活用していくか」という経緯をお伝えさせていただきます。
※付属するブックレットからの引用となります。
第1回「みんなのまちづくりゲーム in cities 」がつくられた経緯 (前編)
まずはじめに、この「みんなのまちづくりゲーム in cities」を製作し、横浜国立大学の授業内で教材として用いるようになった経緯をお伝えしていきたいと思います。
横浜国立大学においては、2005年から「地域交流科目」を開設し、複雑な地域課題を解決するための学際的な教育プログラムを設けています。このプログラムでは、学内における経済、経営、工学、環境などの各専門分野を融合させ、地域内の事業者や行政と連携しながら実務的経験をベースにした「講義」や、各地域における課題解決に向けた活動を実践する「地域課題実習」があります。その後、2014年から地方創生が謳われるようになり、文部科学省による地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COCやCOCプラス事業)が実施してからは、国内の各地域の大学においても地域活性化や地方創生に関わる教育的プログラムの導入が増えてきました。そのため、今では全国的に、各地域の特徴や現状・課題を踏まえた工夫を凝らした独自の教育内容が取り組みが実施されている大学が多くあります。
現在においては上記のような教育プログラムで学生たちが地域について学際的に学べる機会がありますが、それより前の世代においては、地域の活性化や地域政策等について分野を横断して柔軟に学べる機会は非常に少なかったと思います。なぜなら各分野ごとの縦割り履修の構成が強く、地域の現場に入って具体的に実践的な活動をしていくのは、それを専門とした極一部の分野や研究室・ゼミのみだったと思います。
ーー次回に続く