この機会に、本棚に大切に並べている「日本Lばなし」講演録の第1弾を再読。あらためてじっくり、読み耽ってしまいました。一人ひとりの人生の経験と、そこから紡ぎ出される言葉にはずっしりと重みがあります。胸に深く刻まれる箇所は読む時期によって違いました。折に触れて読み返したい、Lの先輩や仲間たちの歴史と連帯を感じられる、宝物のような冊子です。ゲストとパフスクールの皆さん、そして講演に参加された方たちの想いを乗せて、丁寧に編まれる講演録の第2弾をぜひ応援ください。増原裕子さん(LGBTQ+アクティビスト)
"Good girls go to heaven, bad girls go everywhere"私がgirlかどうかは年齢以外の面でもおいておくとして、私は、どこにだって行けるはず。でも、実際には、そうはいかないことも。自分以外の人の話、とりわけ、自分の知らない時代、地域の話は、私をもっと自由にして、勇気を与えてくれる。埋もれがちなLの歴史をのこす大切な取り組み、応援ください。森あいさん(弁護士、「結婚の自由をすべての人に」訴訟弁護団)
長年「嘘をついているわけではない」と自分に言い聞かせながら、数えきれない場面で、自身のセクシュアリティについて誤魔化してきました。2018年杉田水脈・国会議員の同性愛者差別記事に対して、これ以上黙っていては、私の葛藤はなかったことにされてしまうと、公の場で反論しました。カムアウトは、自分でも予想しなかったほど身体に変調をきたす負担となりました。それ以前の自分との付き合い方ができなくなり、私のこれまでとは何だったのか自分が分からなくなる経験でした。そんな私が救われたのは、パフスクールの皆さんが、私自身が忘れてしまっていたような体験談を聞く場を設けてくれ、かつての私を苦しめた困難に現在でも悩まされている方や、日本社会での性的マイノリティ女性たちの生き難さを共有しようとする人たちと出会えたからです。閉ざされていた私を解放してくれたのが、パフスクールの皆さんの活動でした。誰にも自分の想いを伝えられず、だからこそ一人とり残されているかのように感じている方が、まだいるかもしれない。〈わたし〉もまた世界の中で共に生きている、そんな物語を伝えてくれる『Lばなし』への支援を是非ともよろしくお願いします。岡野八代さん(政治学者、同志社大学教授)
今回このクラウドファンディングに、土井ジェンダーフリーダム基金として応援させてもらいました。この基金は昨年、私個人が立ち上げた基金で、目的は「日本におけるあらゆる性差や性指向、性自認等への差別や偏見、暴力と闘うグループや個人、また舞踏や絵画、写真、映画などの自己表現活動を通して創造的な方向性を提示するグループや個人を支援する」。多彩な方々が語ってくれた日本Lばなし講演録はまさに基金の目的にぴったり。応援しないわけには行きません。個人基金のため基金額は少ないですが、昨年基金の目的に賛同してくださった方々から過分なカンパをいただきました。今回はそのカンパ分を含めて応援させてもらいました。歩き始めたばかりの基金ですが、応援してくれる人が私の基金への思いを後押しし、さらには冊子の準備をするパフスクールへの後押しにつながっていることに、希望と大きな喜びを感じています。このような活動がこれからも継続していくために、日本Lばなし講演録冊子第二弾へのさらなる応援を私からもお願いします。土井ジェンダーフリーダム基金代表 土井ゆみ-------サチさんの「日本Lばなし」は、講演録第一弾でお読みいただけます。3,000円のリターンを選択していただくと、講演録第一弾もあわせてお送りします!