『視線入力の告発』で取材協力いただいたNPO 法人 「iCare ほっかいどう」さんの「2022 年度活動報告会」をリモートで見ることができます。身体を動かせない、言葉を発することができない患者さんに、ICTを活用したコミュニケーションの道を開く、たいへん意義ある取り組みをしておられる団体です。締切 が6 月 15 日(木)ですが、17日13:00~15:50 お時間がある方はぜひどうぞ。★申し込みが必要です。 jimu@icare-h.com (zoom の ID は申込み後に送られます) ★日時:2023 年 6 月 17 日(土) 13:00~15:50場所:北海道札幌市中央区南 1 条西 17 丁目 定員:60 名会場:札幌医科大学保健医療学部棟 E334 講義室 ※リモートでの参加も下記アドレスへ要申込【第一部】13:00~14:30講 演 :渡辺 聡(株式会社ヒューマンテクノシステム) -NEDO 助成金による共同研究-「明瞭な声で自分らしく話せるソフトウェア」= 発話障害者向け個人音声合成システムの開発 =事例報告:拓北養護学校 天野翔太先生(養護教諭)、青木菜摘先生(PT)、小島貴人先生(OT)「発話障害のある脳性麻痺の高校生の音声合成器作成に関わる経験から」【第二部】14:40~15:50発 表 :ALS 患者 木津樹里さん (母・妻・iCare ボランティアスタッフ) 「 私 の 日 常 」紹 介 :一般社団法人 ユニバーサルeスポーツネットワーク 田中栄一 「誰もが参加できる e スポーツの出発点」報 告 :2022 年度 iCare ほっかいどう活動報告 佐藤美由紀 「意思伝達支援事業」「その他の事業報告」新年度活動予定 : 年賀助成金による「最新機器の研修会開催(TD スキャン・マクトス・指伝話コミュニケーションパック)」について手のひらパートナープログラムによる「発話障害のある方の声の録音システムの普及と活用に関する事業の実施」 機器展示会のご案内時 間:11:00~12:45(報告会前) 16:00~17:00(報告会後)会 場:札幌医科大学保健医療学部棟 E325 講義室参加団体:一般社団法人 unies、株式会社オレンジアーチ、NPO 法人 iCare ほっかいどう【展示予定機器】:TD パイロット(視線入力 iPad)、指伝話コミュニケーションパック搭載 iPad、マクトス、スイッチ各種eeyes(オレンジアーチ)、ファインチャット、伝の心、TC スキャン、miyasukuEyeconSW以上。
皆さまのご支援のおかげで本が完成しました。森さんが視線入力で綴った『視線入力の告発』です。デザインは協力者の亀田敏美さん、印刷は㈱アイワードさん、製本は石田製本㈱さんにお世話になりました。一人でも多くの方々に森さんの思いが届くよう、このサイトやhttps://www.tailwindsupport/https://www.facebook.com/camedia2で情報発信を続けていきます。引き続きどうぞよろしくお願いします!!!「森さんの本を出版する会」代表 山下和子
飛行機乗りに憧れた森さんは、コンボイの運転手をしながら軽飛行機のライセンス取得に挑戦し、猛勉強と実技訓練の末、見事、パイロットになります。森さんにその教科書を見せてもらうと、分厚くずっしりと重たく、当然のことながらすべて英語です。「めちゃくちゃ難しそう」、「スゴい」、「かっこいい」・・・、私は興奮しながら夢中でページをめくりました。教科書にはアンダーラインや重要な単語の書き込みが残っていて、その筆跡から、異国でひたむきに学ぶ、森さんの姿が浮かび上がりました。 こんなにもアクティブで実行力にあふれた人生を送っていた森さんが、全身麻痺で言葉を発することができなくなりました。2年間、心ない言葉や粗雑な扱いに耐え、じっと天井だけを見つめて過ごした後、視線入力という方法を習得し、私たちにメッセージを投げかけています。クラウドファンディングはいよいよ明日までとなりました。さらなるご支援の広がりを心よりお願い申し上げます。
先日、リモートで「デジタル社会の実現とアクセシビリティ」と題した、東京慈恵会医科大学先端医療情報技術研究部 准教授の高尾洋之先生のご講演を聴講する機会がありました。「アクセシビリティ」とは、目的に向かって到達する方法はいろいろあるという意味だそうで、たとえば東京から大阪へ車で向かおうとして、車が故障しても、新幹線もあれば飛行機もあるということです。高尾先生ご自身が重症ギランバレー症候群の当事者のお立場で、デジタル庁 国民向けサービスグループ アクセシビリティ 担当 プロジェクトマネージャーを務めておられます。森さんの視線入力もまさに「アクセシビリティ」の実践だと思いました。私自身も、パワーポイントに要旨が文字で示されていることがすごく理解の助けになりました。すべての人が情報に到達でき、コミュニケーションできることが、誰一人取り残さない社会への一歩だと強く思いました。
皆様のあたたかいご支援で、出版に向けて歩き出しています。本当にありがとうございます。以下、森さんからのメールです。「クラウドファンディングで出版が決まってほっとしています。俺もこの年齢で病院に来てから大切な時が何年も過ぎた。一年も筋肉を使わないと元の状態に戻すのは大変な労力と時間を必要とする。最初に脳梗塞で倒れた時に身をもって経験した。体も老いていくばかりで若返ることは決してない。俺が何事をも急いだ原因もそこにあります」はい、森さん。2018年に原稿をお預かりしてから、長い時間がかかってしまいましたが、出版はもうすぐです。クラウドファンディングの終了まであと3日となりました。さらなるご支援の輪を広げていただけますよう、お願い申し上げます。