学習を長く続ける○つのコツ<慶應の先輩に聞いてみた!>
道越久悟(KYUGO)です。
今日は、慶應の通信の先輩に聞いてみようということで、自分も一人で勉強していて躓くことがよくあるので、是非いろいろなことを教えてもらいたいなと思って、こういう場を設けました。
今、4年生ですか、森さん?
森:はい、4年目になります。
私は、1年目なんですね。大先輩ですよね。そんな大先輩の森さんに、お話を聞きたいと思います。よろしくお願いします。
まず、自分が困っているということは、最初、スタートした時って、すごくやる気があって、これを成し遂げるぞというような目標みたいな物をぼんと立てて、じゃあ何ヶ月で、こういう単位を取るぞとか、この期間でレポートを出すとか、この期間で何点取るとか、そういうのは、スタートの時にはいいんですけれども、途中でモチベーションが下がってしまって、全然やりたくないとかそういうときがあるんですけれども・・・
森さんは、どうされているんですか?
森:そうですね。ぼくも同じ人間なので、モチベーションの高いときとか、下がっているときとか、当然あるんですけれども、やっぱり、モチベーションが下がったときも、やらなければならないことは、やらなければならないので、どういう風にその自分のモチベーションを維持していくかということに関しては、もともと慶應の通信は、自分で臨んで、自分の意志で、慶應の門を叩いて学習に自ら進んでやっているわけですから、何かしら、こうありたいというビジョンというか、ものがまずあって、それに対してチャレンジしている過程で難しいとか、分からないとかと言うことにぶち当たって、いろいろとモチベーションが下がったりということが起きていると思うんですね。なので、まずは、自分が当初自分が描いていた理想とする姿だ、「こうなったらいいな、こういうのを理解できたら楽しいんだろうな」といった、ポジティブな気持ちを想像して、イメージしてやると、すぐにやる気が出るというわけではないかもしれないんですけれども、徐々に気持ちが前向きになれそうな気がするんですよね。
それってすごく大事ですよね。最初に自分が持っていたもの。
森:例えば、ぼくだったら、慶應の三田の建物の写真とか、脇に置いてあるんですけれども、そこを卒業したいとぼくは思っているので、その写真を眺めることによって、何となく気持ちが高まるというか・・・。
そういう雰囲気、気持ちにさせてくれるのが写真だったりするので、そういうものを身近に置いておくだけで、何か沈んだときに、それをちらっと見るとかすると、もうちょっと一踏ん張りしてみようかなみたいな気持ちになるのかもしれないですね。
やってみたいなと思いますけどね。よりちょっと具体的に聞いてみたいんですけれども、自分の場合、この間、あることでレポートを出したんですよ。それで、不合格で返ってきて、こういうところを直しなさいということで、直してまた出して、また不合格で返ってきたんですよ。そういうときって、心が折れないですか?
森:心、折れますね。(笑)
まあ、ぼくも、4回位出しても不合格でという経験は当然あるんですね。それで、そこから出さなくなったという経験があり、もう嫌になってという経験もあるんですけれども、それはマネしない方がいいと思うんですけれども、ただ、やっぱりその科目を選んだときの自分というのを振り返ったときに、いろいろな科目がある中で、わざわざその科目を選んだ。まあ、必修は別としましても、何かしらの動機があったわけなので、やっぱり、話が戻ってしまいますが、原点に戻るとモチベーションがまたわいてくるのかなとか思ったりもしますね。
あと、ぼくが2018年の4月に入学したときに、長谷山学長、今もご在職だと思いますけれども、式辞を述べられて、その中の言葉で、これは後から「三色旗」という冊子に言葉が全部載っていてそこで改めて気付いたことなんですけれども、「成功とは失敗の連続である」という言葉がありまして、それは、失敗を求めてやる人はいないと思うんですけれども、ぼくらが立ち向かっているのは非常にレベルが高く困難な道であるので、失敗は当然だと。なので、成功するには、いくつもの失敗を乗り越えなければならないということなので、レポートを何回も指摘されて返ってくるのは、確かに心が折れてイライラする気持ちもあるんですけれども、その先にあるものっていうものを心に持ちながらやるのがいいのかなと思いますけれどもね。
自分の場合は、英語の勉強も、慶應の中にもありますけれども、英会話をやったりとか、資格を取ったりとかもあるんですけれども、語学学習もそうなんですけれども、途中で頭打ち、成長が見られないというときに、例えば、20時間勉強して点数が20点アップしたら、ああやっているなとなるんだけれども、点数が同じだったり、下がったりするんで、そのときのモチベーションとかというのも、あまり結果を気にしないというか、レポートが戻ってきて不合格になっても、無になるというか(笑)続けていれば、失敗が連続すれば成功するからみたいになっているから、戻ってきたのをあまり失敗と捉えない感じで。
森:そうですね。そういうのがいい、そういうマインドセットがいいのかもしれませんね。ぼくなんかは、ちょっと違う例かもしれないんですけれども、ぼくも語学が結構好きで、今タイ語をやっていまして、タイ語は、10年くらいやっているんですね。それは、仕事で、タイとの付き合いがあるものですから、10年前に始めたんですけれども、最初はわけの分からない文字から書き写して、文法もあるようでないような感じですし、中国語みたいにイントネーションも激しいですし、わけが分からない状況だったんですけれども、仕事で使うので、やらなければいけないことはやらなければならない状況だったので、どういう風にモチベーションを保とうかなと思ったときに、私は、海外旅行が非常に好きで、学生の頃からいろいろなところに行っていたんですけれども、現地に行っていろいろな人とコミュニケーションできたらこれはすごい楽しいだろうなとか、現地タイに行って看板とか広告とか目に入るタイ文字が手に取るように分かるようになったらこれってすごくおもしろいことなんじゃないかなと思って。そういう、実際にタイに遊びに行ったときのシーンを勝手に自分で想像して、勝手に自分がぺらぺらしゃべっているようなイメージをすると、モチベーションが上がるというような経験は何度もしていますが。
今言われたことは、すごく大事だなと思ってて、先に成功している状態を味わっているという感じで。
森:そうですね、味わっている。
そうすると楽しくなりますよね。
森:はい、楽しくなります。想像するだけで楽しくなります。
そういう楽しい感じで学習している感じにすれば、結果がどうとかそういうのではなくて・・・。
森:そうですね。結果がどうとかは、あまり考えないですね、そういうのを考えると結構辛くなってくるので。
やること自体に、楽しみを得るというか。
森:そうですね。楽しみが、自分なりの楽しみを見つけないと長続きしないですよね。
長く続けるっていうことですよね。
森:特に、語学なんかは、長く続けることが成功の秘訣だと思うので、どれだけ飽きずに楽しめるのかということが、大きなポイントかなと思います。
それで自分が躓いてしまうのが、学習計画を立てるんですね、このときまでに何時間やって、これをこう、何かを達成させるとか、ここまでにレポートを出して、次にこうやるとか、組み立ててしまうことがあるんですけれども、森さんはあるんですか?
森:ぼくはあまり計画を立てていなくて、勿論、日々の仕事に関しては、期日とかいろいろありますので、それに向けて計画通りにはやるんですけれども、一方では、慶應の通信に関しましては、正直言うと、いつまでに卒業をしようという計画がそもそもないので、あまり参考にならないのかもしれないんですけれども、1年間を週ごとに管理していて、1年間52週あるので、この週には何となくこれをやろうというようなイメージは、頭の中にはある程度あるので、2ヶ月後、3ヶ月後に何かしらの提出物があるのであれば、じゃあ、1週間前、2週間目、3週間前・・・というように週単位で今やるべきことを明確にしていくとか、そういう方法をぼくは結構採りますね。週ごと管理という。
日常の生活の中で臨機応変にというか、今日はちょっとやれそうなら、ちょっと進めるとか?
森:そうですね。やっぱり忙しい日も当然平日とかにありますし、疲れていたりするとどうしてもその日にやろうと思っていたことで、できないことってあると思うんですね。そのできなかった部分を調整する日として、ぼくの場合は、土日が休みなので、いろいろ調節がきくという意味においては、やるべきことっていうのは、一週間単位で決めていくのが、ぼくの場合はやりやすい方法ですね。
今日、自分がすごく学んだというか、弱点だったところがあって、計画をきつめに作ってしまって、それに向かってがあーってやるんだっていうような、短期集中のダッシュ型の計画を立ててしまって、ゴールに行く途中で疲れて倒れてしまうというパターンですね。それだと達成に逆に時間が掛かってしまうということがあります。途中でやめてしまって、倒れてダウンしているときがあるんで、これから自分が学習していく上で、すごく勉強になったんですよ。これからそれを実践していけるコツじゃないかなと思いました。
森:目標は、高い方がいいと思うんですけれども、自分の日々の生活スタイルとか考えて、目標をあまり高く設定しすぎると、後々無理が来たりするので、自分の精神安定としては、目標は低いところから始めるのがいいと思います。例えばなんですけれども、レポートを提出しなければいけないという事実があって、人によっては、レポートを完璧に仕上げてから出そうという方も多いのではないかと思うんですけれども、そうすると、自分の納得のできないレポート内容だと、これだとダメだろうと、勝手に自分でこれだと落ちてしまうだろうと思ってしまって、提出することさえしなくなる、先延ばしにするということが稀にあると思うんですけれども、そうではなくて、いいレポートを書くというよりは、まず提出するという、ハードルを少し下げる。そうすると、仮に結果がダメだったとしても、先生からのコメントとかアドバイスも返ってきますし、そこで新たな気付きもあるはずですし、逆にそっちの方がうまくいく可能性もあったりするのかなと思います。
ある程度、目標とかを掲げることによって、自分の行動がそれで進むというか、あまり高いところに目標を持っていると、逆になかなかそこにいけないとか。
森:そうですね。小さな達成感みたいなものが積み重なっていくというのが、そのやり方のいいところだと思いますね。
ありがとうございました。最後に見ている方にメッセージがありましたらお願いします。
森:今日は、ご覧いただきましてありがとうございます。ぼくも、まだまだこなさなければならないレポートや試験をたくさん抱えているんですけれども、皆さんと一緒にがんばっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。