こんにちは 馨子です。
今日の活動報告は原始感覚美術祭期間中に行われる「安藤栄作氏と小出裕章氏のトークショー」について
企画者であり、原始感覚美術祭のプログラムディレクター森さんに2人をお呼びした思いを書いていただきました。
森さん自身も鎮魂を胸に作品を作っていて、
素直に嬉しさや苦しみを感じて生きているところが美しいなと日々一緒にいて感じています。
そんな森さんがお呼びしたお2人のトークショー、私もとても楽しみしています。
それではどうぞ
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2016年から原始感覚に参加している森です。
静岡に暮らしながら大町の豊かな自然と原始感覚美術祭に魅せられて大町にも拠点を持ちました。
雪の多い季節以外は毎月静岡から6時間もかけて電車で通っています。
2000年頃から海外の様々な国の美術展に毎年招聘していただいており、
その恩返しに美しい北アルプスの自然と美術祭への参加をプレゼントするというのが拠点を持った理由です。
残念ながらここ数年はコロナで海外からの作家の招聘はストップしています。
今回の原始感覚美術祭では東日本大震災で被災した木彫作家安藤栄作氏と
「生まれ変わっても原発を止めたい」と話す原子力研究の第一人者小出裕章氏の
トークショーを企画しました。
安藤栄作氏の作品の大ファンで追っかけ仲間の友人たちは毎週金曜日、
京都駅前の関西電力ビル前で原発に対する抗議行動に参加しています。
彼らを通して安藤さんと知り合いました。
静岡在住の私も最近静岡市役所裏の公園入り口でスタンディングを始めました。
双方の抗議行動は3•11の大震災以降欠かさず毎週の金曜日、すでに500回以上行われています。
7年前に松本に移住した小出裕章氏も駅前で毎月3日スタンディングに参加して原発反対の意思表明をしています。
広島、長崎、そして福島。本当に恐ろしいです。日本は地震大国、大震災がいつ起こっても不思議ではありません。
皆で声を上げて原発止めないと!
そんな訳で震災で苦渋を舐め尽くした安藤氏と3・11から11年を迎えた現在の震災状況を熟知し、
「生まれ変わっても原発を止めたい」という熱い思いの小出氏とのトークを是非聞いてみたい!
そんな思いからこのトークショーを企画しました。
大震災を経験して全てを失い震災難民となった安藤氏は現在天理に移住し製作に励んでいます。
数々の賞を受賞し過密なスケジュールをこなしています。
Facebook等で震災後の思いを発信続けています。
そんな安藤氏と、「生まれ変わっても原発を止めたい」原子力研究の第一人者小出氏とのトークは本当に興味深々です。
お二人とも原始感覚を身に付けた私の敬愛する方々です。
今回のクラウドファンディングではお二人のトークを収録した録画データを返礼品としてご用意しています。
今年の原始感覚美術祭に参加出来ない方も是非クラウドファンディングにご協力お願いします。
■登壇者紹介
安藤栄作氏
木彫作家。
1961年東京都墨田区生まれ。
福島県いわき市で制作活動をしていたが、2011年に東日本大震災で被災、原発事故を機に奈良県明日香村へ移住する。
現在は天理市にアトリエを構える。
原発被災の当事者として様々な思いを発信し続けている。
2020年第10回円空大賞円空賞受賞
その他数多くの賞を受賞している。
小出裕章氏
1949年、東京生まれ。
工学者(原子核工学)。元京都大学原子炉実験所助教。
1968年、原子力の平和利用に夢を抱いて東北大学工学部原子核工学科に入学。
1970年、女川での反原発集会への参加を機に、原発をやめさせるために原子力の研究を続けることを決意。
1974年、東北大学大学院工学研究科修士課程修了(原子核工学)。専門は放射線計測、原子力安全。
2015年3月の定年退官を機に、信州へ移住
photo by 髙橋勝視