〜私のこと〜
生き辛さを感じることの多い幼少期、私が私らしくいられる、楽しい時間がありました。それは上手い下手なんて関係なしに誰にも邪魔されずに、感情の赴くままに描いたり作ったりする時間でした。
大人になって保育の道を選んだのも、子どもの感性に惹かれたのがきっかけでした。
今まで沢山の失敗をしてきましたが、
保育の道を選んだことは大正解でした。
息をするように数々のモノを生み出す子ども達。終わりのない作品達が日々進化していく様子を側で見ていられる事がとても嬉しい日々です。
〜出会い〜
子ども達と過ごす中で素晴らしい出会いがありました。
森のこと、そこに暮らす生き物のこと、人間という存在の持つ力のこと、
それを教えてくれた友人、小瀧氏との出会いです。
小瀧氏は以前活動していた印旛沼探検隊のこと、森の中のちび探険のことを教えてくれました。氏と共に森の中で活動する内、これまで思いもしなかった「命の大きさ」について考えるようになりました。
そんな中、氏が印旛沼探検隊のおかあさん役である詩人、オオバヒロコさんを紹介してくれました。この出会いは森と生き物にクリエイティビティというスパイスを与えてくれました。
〜絵本制作〜
オオバヒロコさんから「一緒に絵本を作ろう!」と言われた時、嬉しい気持ちが8割、不安な気持ちが2割くらいありました。お役に立てるだろうか…と、逃げ腰でした。
しかし、彼女から送られてきた詩を読んで気持ちはすっかり晴れやかになりました。
詩の一節事から森の香りがしたようでした。いつもの森遊びの景色が蘇りました。
制作するにあたり、オオバヒロコさんには更にワガママを言って、ご本人の声で詩を朗読してもらいました。言葉の表情、行間、それらから更にイメージが膨らみました。
私の知っている北海道の森と、印旛沼探検隊の皆様の活動されている森は景色も四季の移り変わりも違います。
オオバヒロコさんの詩が双方の土地を繋ぎ、新しい四季、新しい景色が生まれたように思います。
現在絵本制作中。
毎日、詩をながめながら、自然の中に身をおいて沢山の命を描いている最中です。
是非、みなさまには詩の中に込められた思いなども感じとっていただければと思います。
オクヒラマユコ