プロジェクト終了まで残り3日!8月27日付の毎日新聞に、プロジェクトチームメンバーである宮崎大学の先生方の支援により来日を果たした元留学生に関する記事が掲載されました!https://mainichi.jp/articles/20220827/k00/00m/030/173000c?fbclid=IwAR36hNzG8stdBccBfEJJAC_nEnvpf-94LijUdHc7NlgtunWFhT3-FOgL8eI(毎日新聞デジタルに移動します。どなたでもご覧いただけます!)宮崎大学ではこれまでに、元留学生5名とその家族、計26名の退避を実現させています。プロジェクトメンバーの大澤先生らによると、今なお退避支援を求める声は寄せられ続けているそうです。そして、退避することができた5家族も、母国に帰りたくてもしばらくは帰ることができないため、安定的な就労による在留資格の更新を続けていくことへの不安を抱えていると言います。命を守るため、日本に逃れざるを得なかったアフガニスタン元留学生が、安心して生活再建をスタートさせるためには、適切な初動支援が欠かせません。それらの支援を充実させるためのNEXT GOAL達成に向けて、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます。
ご支援をくださった皆さま、関心を寄せてくださっている皆さま、いつも本当にありがとうございます。クラウドファンディング終了まで残り4日となりました。600万円という高い目標を掲げたNext Goal達成に向け、まだまだチャレンジ中です。なぜ、Next Goalで600万円という高い目標を掲げたのか、Next Goalを達成することで何を実現したいと考えているのか、改めて振り返ってみたいと思います。プロジェクト立ち上げ前夜本プロジェクトを計画し始めたのは、折しもウクライナ避難民の受け入れが大きな盛り上がりを見せ、政府からも、民間からも、衣食住ならぬ、医・職・住(医療/職業/住居)の提供が続々と表明されている頃でした。シリアも、ヨルダンも、ミャンマーも、アフガニスタンも、そしてもっともっと他の国々でも多くの紛争が起こり、国を追われざるを得ない人々が発生しているにもかかわらず、それらの存在は忘れ去られてしまう・・・そんな危機感がありました。一方、クラウドファンディングを実施しても、アフガニスタンの現状に目を向け、応援してくださる方はごくわずかなのではないか、私たちの取り組みは、社会の中で周縁化されて終わってしまうのではないか、そんな諦めにも似た不安がとても大きかったように思います。当初の300万円という目標設定は、そんな私たちの自信のなさの表れでした。200万円、いやいや150万円程度にしておいた方が、がっかりしなくて済むのではないか、そんな風にさえ思っていました。プロジェクト公開後の反響と目標達成それでも、何とか奮い立たせて公開に漕ぎつけた日。公開直後から数多くのご支援をいただき、あたたかい応援の言葉が次々と寄せられました。共感し、応援してくださる方々がこんなにもいらっしゃるのか!と、喜びよりも驚きが勝ったことが思い出されます。皆さまのご支援があり、予想もしない短期間で目標を達成することができました。本当にありがとうございます。応援してくださる方の数が増えていく中で、「私たちには、社会に現状を伝えていく責務があるのだ」と実感せずにはいられませんでした。「忘れ去られていく」「どうせわかってもらえない」、そのように悲観するより前に、もっともっと多くに方々に知ってもらう努力を惜しんではいけない、そんな当たり前のことに気づきました。NEXT GOAL600万円の設定共感し応援してくださっている皆さまの想いも受けて、NEXT GOALは強気でチャレンジすることに決めました。そこには、NEXT GOAL達成に向けて、発信をやめてはいけない、諦めてはいけない、そんな自戒も込められています。活動報告での当事者からのメッセージや関連記事でも掲載されているように、新たな国で生活を立て直し、自立しながら地域に根差していくというのは、一朝一夕に実現できるものではありません。「ただ普通の生活をする」、そのためには多大なエネルギーを要し、同時に周囲のサポートも欠かせません。来日のために全財産を使い果たしたご家族、渡航費を元恩師に借りて来日されたご家族。皆が来日後の経済的な不安を抱えています。そして、母国ではいわゆる「地位のある」職に就いていた方も少なくない中で、他者のサポートを受け続けることや、サポートする側であったはずの自分が逃れた先の日本ではサポートされる側に立たざるを得ず、家族を十分に養えない状況に対し、心理的な負担を感じていらっしゃる方もおられます。自身と家族の命の安全が確保された今、「これ以上、恩師に迷惑をかけるわけにはいかない」とおっしゃる家族もいらっしゃいます。彼ら・彼女らが第一に望むのは、家族の安全と、経済的な自立です。それは、尊厳ある暮らしの再開に他なりません。NEXT GOALで実現したいこと来日を果たしたご家族の想い、そして、今なお安全が確保されていない家族が残されている状況を受け、NEXT GOALとして設定した600万円(300万円の増額分)は、以下のように使用したいと考えています。①渡航費補助の増額受け入れ先の目処が立っているのも関わらず、渡航費が不足しておりアフガニスタンや周辺国に取り残されている2~3家族が来日できるよう、渡航費を支援します。②3ヶ月間の家賃補助の延長又は新たな家族への家賃補助全財産を使い果たして来日した家族が、安心して生活を始めるため、経済基盤が安定するまでの家賃補助を拡充します。③就職/就労のための日本語講座の提供一日も早く経済的自立を実現するために、自信をもって就職活動を行えるよう日本語学習機会を提供します。*先の活動報告で言及した通り、就労が継続できなければ、安全な日本に暮らし続けることはできないという実情があります(活動報告「アフガニスタン退避者98名の難民認定を受けて」参照)。④生活再建のためのソーシャルワークの充実公的サービスや子どもの就学、医療等へのアクセスを適切かつ迅速に行うための情報提供や手続き等の支援を行います。地域の支援者(担当教員など)が孤立・疲弊しないよう、ネットワークを維持します。迫害や紛争を逃れた(避)難民が、新たな定住先で支援を受けつつ自立していくにあたり、その定着(=社会統合)は、安定的な就労の確保による経済的な自立と子どもの学校への適応が一つの目安になるとされています。それらはおよそ2~3年かかると言われていますが、まずは、新たな定住地である日本での生活を安心して始められることが何よりも重要となります。そのためには、生活をスタートさせた初期の段階から、適切な情報を入手し、制度を理解していくこと、必要に応じて経済的支援を得られることが不可欠です。残すところわずか4日。退避を求める元留学生の命、来日は果たしたもののまだ先を見通せない状況で暮している家族の尊厳を守るために、NEXT GOALの達成を諦めるわけにはいきません。様々な背景を持った、ユニークで、温かい彼らへのご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
プロジェクト終了まであと5日!皆さまのご支援に、改めまして感謝申し上げます。高い目標を掲げたNEXT GOAL達成に向けて、引き続き応援をよろしくお願い致します。これまでに数多くのアフガニスタン人留学生を受け入れ、現在も様々な取り組みを積極的に行なっている宮崎大学のチームメンバーからのメッセージをお届けします。留学生との交流の中で、私たちが教わること、学ぶことも数多くあります。縁あって日本に退避されたご家族との交流が、学校を超えて、地域の中で、そして日本社会の中で根付いていくことを願ってやみません。『留学生を通して知った、アフガニスタンの豊かな自然と多様な文化』小林 郁雄氏(宮崎大学農学部)遠く離れたアフガニスタンにも、日本の大学を卒業された方々がいます。アフガニスタンと言えば、殺伐とした荒れ地に続く戦乱といったイメージが強かったのですが、豊かな自然と生物多様性、そしてそこから生み出される多様な文化と豊富な食資源に恵まれた国であることを、交流した留学生たちから教えてもらいました。留学当時の調査風景(家畜の放牧生態)古くから交易の要所として栄えたアフガニスタンは、その戦略的重要性ゆえに大国の影響を受けた混乱が続いています。その狭間で、日本の技術・知識を学び、祖国の復興に役立てていこうとしていた留学生たちは、海外と交流していたという理由により、政変後の祖国で集中的な迫害を受けています。元留学生とその家族(特に子供たち)の一時退避と生活支援は、今後の国際社会のみならず、国内の諸問題を緩和する一助となるかもしれません。彼ら彼女らの活躍には、皆様のご協力がぜひとも必要です。どうぞよろしくお願い致します。
プロジェクト終了まで残り6日となりました。8月19日付の朝日新聞に、プロジェクトチームメンバーである島根大学の増永先生ら有志による支援により、松江に退避されたアフガニスタン元留学生に関する記事が掲載されました。退避の経緯、増永先生をはじめとする島根大学の先生方のご尽力、そして来日後の課題など、詳細に記されています。https://www.asahi.com/articles/ASQ8L6RS7Q8LPTIB00B.html(朝日新聞デジタルの記事に飛びます。どなたでも閲覧いただけます!)「私たちはただ普通の生活をつくっていきたいだけ」記事は、そう締めくくられています。言語も文化も制度も異なる地で「ただ普通の生活をつくること」。それがどんなにか大変なものであるかは、この記事からも明らかです。記事には書かれていない、日常生活のちょっとしたことも、それが積み重なると、定住を進めて行く上でのつまずきとなってしまうこともあります。命を守るため、日本に逃れざるを得なかったアフガニスタン元留学生が、安心して生活再建をスタートさせるためには、適切な初動支援が欠かせません。それらの支援を充実させるためのNEXT GOAL達成に向けて、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます。
昨日、各種メディアにより、アフガニスタン退避者98名(18世帯)が難民認定を受けたとの報道がなされました。認定を受けた98名の詳細は明らかにされていませんが、その多くが、昨年8月以降、日本に退避した在アフガニスタン日本国大使館の現地職員とその家族であると報じられています。難民として認定されると、「定住者」としての在留資格が付与されます。それにより、様々な公的サービスへのアクセスも可能となります。何より、「いつまで日本にいることができるのだろうか」という不安が解消され、日本社会での定住に向けて長期的な視野を持って取り組むことができるようになります。2021年8月のタリバンによるカブール制圧以降、日本とのつながりがある等の理由から迫害を受ける恐れがあるとして、日本に退避したアフガニスタン人は約800人にのぼるとされています。大使館やJICAの現地職員として政府の支援を受けて来日された方の他に、本クラウドファンディングのチームメンバーのように大学や学部、教員個人による支援を受けて研究員等として来日している方、NGO関係者の支援を受けて日本での就労や就学を前提に来日している方もいらっしゃいます。来日の経緯は異なりますが、命の危険を感じ、自分と家族を守るために母国を離れなくてはならなかったという点は共通しています。ただし、就労や就学による在留資格を得ての来日の場合、何らかの理由で継続できなくなってしまうと、在留資格を失うことにも繋がります。本クラウドファンディングは、元留学生を中心に、日本政府による退避支援の対象とならなかった方とその家族の来日支援と生活再建のための初動支援を目的としています。従って、支援対象となるのは、大学での雇用や留学生としての身分が保障されていることにより、来日を果たされている方々です。その中には、前政権で政府関係の仕事に就いていた人やJICAでの仕事を任されていた人なども含まれます。彼らの就労、就学が継続されなければ、安全な日本で暮らし続けることはできません。同じ状況にありながら、設定される条件によって守られる命と守られない命の選別があってはならないと考えます。元留学生とその家族が安全な日本に逃れて暮し続けることができるよう、引き続き皆様のご支援をお願いいたします。※その後、上記98名(18世帯) は全て在アフガニスタン大使館の現地職員とその家族であることが明らかとなりました。