今回書かせて頂くことは、映画を撮り続けている方や業界に身をおいてらっしゃる方からすると当たり前すぎることかもしれません(というか、本当に当たり前すぎることです)
…が、映画ができるまでの葛藤の日々をあえて書いてみたいと思います。
このストーリーで、こういう設定で、こんな登場人物で映画を撮ろうと考え始めたのが11月下旬から12月初旬でした。そこから、シナリオの細かい部分や私自身が伝えたいことを頭の中で考える期間が長く続き(笑)、台本執筆を始めようと動いたのが年明けすぐでした。
台本を書くぞ!と机に座ったのはいいものの、「台本を書くルールってどんなんだっけ?」と手がすぐにとまってしまったのです。笑 私自身、過去に舞台の経験があったので台本を目にすることはありましたが、自分自身が台本を書くのは初めての経験。もちろん、ルールを無視することはできたのですが、何事にも作法はあるものだし、それが共通言語のようなものがあると思い、ルールを学ぼうと決心。
幸いにも関係者が周りにいたことや、情報化社会の恩恵を受けて、なんとか台本執筆のルールを頭にたたきこみ、いざ台本執筆開始となりました。
頭の中にあったアイデアやお伝えしたいことなどは専用のノートに書き留めていたので、初稿の台本執筆は3日もかかりませんでした。「伝えたい事がある!」ってこういうことなのかなぁなんて思いながら。
(後々、身をもって体験しましたが台本は初稿執筆の後の修正がとんでもなく大変なのでした…)
台本はできた!けれども、俳優さんをどう探すんだ?
数人の知人が俳優さんをしているくらいであって、たくさんの俳優さんとのつながりなんてないし、エージェントに依頼なんてできるわけじゃないし、そもそも選ぶという立場になんてない。どうしたらいいんだろう??
この時点でプロジェクトは動いていましたし、映画を撮らないという選択肢はありませんでした。俳優さんを見つけるために、僕はまた一人で葛藤する時間が始まったのでありました。結果としては俳優さんとのご縁はあった訳ですが、一体全体どのように出会ったのでしょうか。
この続きは次回に。