(前回の記事 映画を撮るまでの道のり part1からの続き)
台本を書き上げ、いよいよ俳優さんを集めたい…でもどうやって集めたらよいかわからない、僕はそんな状態に陥っていました。俳優さんとのつながりがある訳でもない、けれども俳優事務所などに依頼するほどの予算もない。
そんな悩みを持ちながら経過したある日、なんとかならないものかとインターネットで調べているときに、たまたま出演者募集専用のサイトを見つけたのです。そのサイトは、簡易掲示板などではなく、募集する俳優さんについて具体的なプロフィールが書かかれており、何か他の募集サイトは違う印象を受けました。
そんなサイトを見つけた一方、どうせ初監督作品の僕に応募してくださる方なんて本当に僅かなんだろうな…そんな後ろ向きなことを考えながら、僕は応募要項を書き始め、サイトに詳細をアップをしたのでありました。
応募開始してから1日目、数人の方からの応募申込みがありました。大変失礼な考えかもしれませんが、まあこれも偶然というか、本当に運が良かったのだろう…そんなことを思っていました。しかし、日に日に応募人数は増えて最終的には60名近い方から応募申込みをいただきました。
正直、僕はびっくりしました。笑 なんでこんなに多くの方から?、と。俳優さんは、出演できるだけでもいいと考えてらっしゃる方が多いのはわかっていたつもりですが、それでもこんなに多くの方にご興味を持っていただけるなんて。
「いよいよ、本当に引き返すことはできないな。」なんてことを思いながら、僕は電話でお話することと、そこでお会いしたいと思った方と直接お会いして、僭越ながら「オーディション」をさせていただくことになったのです。
「でも、オーディションって何をすればいいんだ?」
僕の次なる問いはそこでした。一般的に、オーディションの内容というのはあまり公にされないことかもしれませんが、僕にとってオーディションという場は非常に意義のある深い経験となり、今後映画を創り続けていく上で大切にしたいことに気付く時間となったのでした。
この続きは、次回に。