2022/12/28 10:43

公演関係者のからのコメントや、マームとジプシーがお世話になっている方々より応援コメントを続々といただいております。初めてマームとジプシーを知ってくださった方もいらっしゃると思いますので、コメントをいただいた方との関係性と共に活動報告にも日々紹介させていただきます。

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菊池明明(「cocoon」出演者)

丁度一年前の今頃、『cocoon』のために走りはじめた。産後四ヶ月程経った頃だった。『cocoon』に間に合うように生まれてきてくれた赤ちゃん、間に合わなかったら妊活は止めていた。『cocoon』を基準に近年の私の人生はあったように思う。延期になってからの二年間、妊娠してからは特に、最後まで全員で無事に走り切れることを、毎日のように想像していた。赤ちゃんを産んだあとの自分の身体がどうなってしまうのか怖かったのだと思う。でも『cocoon』の前に新しい命が生まれてくることはきっと意味があるはずだとも思った。

このような時期を過ごしていたから、終わったらさぞ何もなくなってしまうのだろうなと思っていたけれど、今、割とさっぱりしている。なんでだろう。でもみんな元気かなぁと、ふと思う。初演再演のみんなのこともそう思う。学生時代を思い出す感覚に似ているんだと思う。青春を40歳近くになっても走ることができたのだ。約十年に渡るこの作品にこのチームで参加できたことを誇りに思うし、感謝しかない。

この場を借りて本当にありがとう。『ここまで来れたことは、これはひとつの成果だから』と、北海道で藤田さんが言っていた言葉がとても心に残っている。2013年からマームと共に走った『cocoon』の旅路を思い出したから。これからもマームとジプシーの旅を楽しみにしています。

『cocoon』を届けられなかった何千人ものお客さんたちに観ていただけたらとても嬉しいです。どうかご支援のほど、宜しくお願いいたします!

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菊池明明さんは、2013年の初演時より『cocoon』にてマユ役を演じてくださっています。

2013年以降も、2016年に藤田が初めて演出したシェイクスピア戯曲『ロミオとジュリエット』、2019年に現代の都市とヒーローをテーマに描いた『CITY』にもご出演いただきました。

ご自身が出演されていない他のマームとジプシーの作品でも観劇にいらっしゃり、私たちの作品が発表される場には、いつも立ち会ってくださっているように思います。

『cocoon』では主人公のサンと共に最後のシーンまで全力で走る役どころで、リハーサルで力強く走り続ける姿に、スッタフ含め、チーム全体が何度も鼓舞されました。

どの作品現場でも、明るく、周りを気にかけ、自然とみんなを引っ張ってくださる菊池さんの魅力は、まさにマユが持つ求心力そのものだと思います。