ほんわりふっくら美味しい羽釜のご飯が炊けました!
壊れかけたおくどさんで今日は羽釜のご飯。危ないので気が抜けず目を離せません。
心配もありますが、それを上回る楽しみがあります。
あまーくて美味しいキラキラした米粒は食べるとほっこりとした気分になります。
羽釜は日本昔ばなしに出てきそうなシーンですよね。焚き物のいい匂いとススになった天井や壁がとても落ち着きます。
・羽釜のご飯でおにぎりランチをつくってみました。
暑ーい夏に岩塩の旨味のの効いた塩むすびさいこーです!!
亡き母から受け継いだ『始めチョロチョロ中パパッパ、赤子泣いても蓋とるな』
それでもおこげの加減など、まだまだ母には及びません。
人が来ると『ご飯食べたね、食べんね〜』が口癖でした。おもてなしそのものが普段の生活に根付いた元庄屋でした。それぞれの得意を活かして協力し合う。いつも人が途絶えたことがありません。
今はベチバーのお陰で関東、中部、北陸、四国、関西などからもおいでて貰って家もお料理も感動されるたびに励みになっています。
ただ民家としてこのレベルの茅葺の実際に住み続けている家屋は八女では此処だけです。福岡でも確認できていませんし、間違いなく文化財対象になると『古民家再生協会の方に言われました。ただそうすると改修などの制限があるので住むとなるとどうだろう。』という懸念が付き纏います。
いつまで此処で生活を続けられるのか。この50年前に葺き変えた屋根を直せなければ、10代分の沢山の知恵と思い出の詰まったおくどさんも使えなくなる・・・それはあまりにも辛いことです。
お陰様で目標達成しました。ネクストステージのチャレンジは茅と杉皮葺の補修。それも普通の補修とは違います。昔のインドのお寺にあるようにこの屋根にベチバーを葺いて補修費用を下げることに挑戦させてください。
お見積もりでは1件丸ごとだと1200万円必要となりますが現時点では到底難しいことなので、屋根士さんや建築士さんにご相談して前面のみであれば400万円で補修可能という承諾を頂きました。
災害復旧とはいえ、南国産のベチバーが何故雪の降る星野村に根付いたのか・・・
仏教医学書に記載がある通り、住宅の章:薬草としてのベチバー屋根材の可能性に挑戦していきます。具体的には害虫の忌避効果、湿潤調整効果、鎮静効果などがあるハーブです。この案件にご興味持って下さったら引き続き皆様のご賛同とお仲間へのシェアをよろしくお願い申し上げます。
現在、古民家の屋根材の茅が植栽されている茅場は熊本と奈良と聞きます。
800束以上の相当な量を要するので高価になる茅との比較をしていき、ベチバーの屋根材としての有用性を試してご報告していきます。
もし実証できれば、古民家を維持、保存する上でなくてはならない屋根材の確保の光明となります。年々難しく高騰している事を踏まえて、今後の全国の古民家の維持の保全に役立つ材となります。今年の台風で飛んでしまった屋根の補修に200万だったと聞きましたが、そういう話はザラなんです。
この辺り独特の杉皮葺の屋根職人さんともここ2年ほど相談し続けて、実際に植えて実験してもらっています。屋根材としても高評価ですし実施できるのであれば前面の内側をベチバー葺にする予定です。
屋根の問題がクリア出来れば、次の世代に渡して50年後に備えることが出来ます。
何とかこの場所を残して皆様に届け、里山の暮らしを伝え続ける努力をしてきましたが、私達だけではもう限界のようです。この旨みたっぷりのおにぎりを届け続ける為にどうか助けてもらえないでしょうか。
ベチバーのアーユルヴェーダとしての可能性。インドのアーユルヴェーダ 医師にリポートしてもらった内容や此処がリ・ボーン出来るわけは次の活動報告でお伝えします。
母は未曾有の災害後でも気丈に明るく過ごしてみんなを元気にしてくれていました。