セサミには、優馬くんという障害を持ったポニーがいました。優馬くんは四肢が全て内側に曲がり、受け口で歯が見えていました。人が 愛玩用に無理やり小さく作ったために、ハンディを持って産まれた子馬だったのです。優馬君とは肉馬の市場で出逢いました。優馬くんをつれて来たオーナーに話しを聞くと、「こんな障害のある馬は要らんから連れて来た」とのこと。そのオーナーと一緒に、友人の獣医さんも来ていたのですが、「売れ残ったらこちらの 獣医に処分してもらう」とも言っていたのです。優馬君のオーナーがトイレに行った間にその獣医さんは、「人間のエゴで作って産ませたのに、障害があるからと言って殺すのは忍びない。無邪気にキョトンと見つめて居るこの子を殺す事は自分には出来ない。何とかならんだろか?」とMOMOさんに耳打ちしました。MOMOさんは迷わず「私の所に引き取りたいと思います。ただ競り市場である以上全力で努力しますが 」と伝えました。膝下程の小さな、足の曲がった優馬くんが、大きな馬たちの列にちょこんと並びました。資金ギリギリでかなりヒヤヒヤしたのを覚えています。なんとか無事に優馬くんを競り落とすことができたMOMOさんと当時一緒にお世話していたはまさんは、優馬くんを軽のワゴンRの後ろに乗せて帰りました。優馬くんは他のポニーたちより小さく、歩くのもやっとやっとのため、普通の馬小屋では他の馬達に襲われるかもしれない。とりあえず猫舎のトイレの通路に優馬くんに入ってもらい、MOMOさんたちはその場を離れました。しばらくして戻ってみると、優馬くんはストックしてあったトイレットペーパーをグシャグシャ、バリバリにしたり、やりたい放題イタズラして遊んでいたのでした。MOMOさんは優馬くんに「一生君を支えるよ。共に生きよう。約束だよ」と言うと、優馬くんは嬉しそうにまたトイレットペーパーをバリバリにして喜びました。歩くのもヨチヨチ一生懸命なはずなのに他の子馬たちと同じようにかなりのいたずらっ子「優馬」との出逢いでした。人の都合で愛玩用に小さく小さく作られる動物は、ハンディキャップを背負うリスクも高く、そんな売れない子たちは当たり前のように処分されています。オープンセサミでは、ハンディを持っても持たなくても、共に生きていけるように支え合って暮らしています。



