今、ALC図書館は"ラオスの学校図書館づくりの発信基地”になっています 【下田さん 応援メッセージ】サバイディー、みなさん こんにちは。NPOラオスのこども(ALC)では2019年から3年半にわたり、ヴィエンチャン県中等学校の図書館整備事業で、図書館を中等学校での学びにより活用できるよう、一歩進化した学校図書館づくりにチャレンジしてきました。今回は、その事業をスタッフと二人三脚で取り組んでくださった、図書館アドバイザーの下田さんから、応援メッセージをいただきました。ALC図書館という場が、学校教育の現場にとっても必要であるというご意見、ぜひご一読ください。**********************下田 尊久 さん(図書館アドバイザー)ALCは、30年以上学校図書館の建設や絵本や民話の再話による出版など、読書推進活動を続けてきた団体です。その特徴は、東京事務所とビエンチャン事務所が 車の両輪のように機能していることです。現地スタッフは、読み聞かせなどの活動を行うほか、東京で準備された企画事業や出版物の販売・配布などを行っています。新たに始まった学校図書館づくりのプロジェクトでは、ALC図書館を基地に、学校図書館の足りない図書の補充や、先生の授業での図書活用をサポートするなど、スタッフの知識と経験が発揮されつつあります。そのため ALC図書館はここに通ってくる地域の子ども達だけでなく学校にとっても無くてはならない図書館なのです。以下すこし長くなりますが聞いてください。図書の分類・配架のスタッフ研修(中央奥が下田さん)私は2019年から始まった 中等学校の図書館づくりの研修に関わりました。2017年4月に初めて現地を訪ね、教育環境や図書資料が整わないなかで学ぶラオスの子どもたちの明るさや、人々の穏やかな温かさを肌で感じました。書店や出版社がごくわずかしかないラオスでは、先生も生徒も手元に教科書しかなく、図書館のある学校でも 授業で使える図書は十分ではありません。ここで実施した研修は、図書館と授業を結びつけるのが目標で、スタッフにとっては 先生や生徒の授業を支えるという活動は、これまでとは違う新しい挑戦でした。ラオスの中等学校は図書館があっても学校司書がいません。ALCのサポートで図書館を開設した学校では、図書館担当の先生や生徒たちが図書整理や入館者のチェックなどを行ってきました。ほとんどの先生は教科書や教科指導書以外の図書に触れたことがないため、授業で図書館を活用する知識や経験がありません。一方でALCスタッフは、事務所に併設されたALC図書館で 子どもたちと本を結ぶ 豊富な実績 を持っていますが、学校では読み聞かせなどの活動以外には「図書館を授業で活用する」経験はありませんでした。スタッフ研修で図書館と授業を結びつける自分たちの役割を考える授業で活用する図書館づくりは、学校図書館の新しい役割を理解することと、先生に授業で図書館を活用する方法を伝えるスキルを身につけることを、先ずスタッフが研修するところから始めました。この研修はALC図書館で行いました。スタッフが日頃行っていることを確かめ自らその意味や意義を考える場としました。日本の学校図書館の先進事例を知ってもらうだけでは、自分事になりません。スタッフが普段行っていることを知識として理解し、学校現場で必要な事を先生に伝えられるようになることが その目的です。授業での図書活用案をスタッフ自ら作ってみるALC図書館は、学校図書館のための「基地」です。自ら運営する図書館で研修を行うことで、その場で確認や修正が出来ます。さらにALC図書館では再現出来ない学校現場の課題に気づき、疑問が出てきます。そこで事業の対象校に一日がかりで出かけて、学校図書館を会場に、先生たちと質問項目をもとに意見交換をしていきます。その結果をALC図書館に戻って共有し、先生たちに実施する研修内容をさらに深めます。こうした経験を図書館に集めることで、有用な情報となります。ラオスの人たちは理屈や形式を考えるよりも、身体で表現する方が得意です。様々な工夫と柔軟な発想に驚かされますが、研修のあと 先生たちから必要な図書の要望やサポートを求められます。地域に公共図書館も書店もないラオスでは、頼れるのは これらの知恵と経験の情報が集まったALC図書館なのです。図書と学校、図書と先生、図書と授業を結ぶ役割を果たします。また、各校の研修に常に参加する 県や郡の学校関係の責任者の方々にとっても、この事業を持続可能にする要となっています。先生へのヒアリングスタッフはコロナ禍の厳しい環境下で事業がストップしても、ALC図書館からyoutubeで読み聞かせなどの活動を行っていました。今回、財政上の厳しさによる事務所移転と図書館閉鎖という事態に、現地スタッフが声を挙げました。実践の基地を失うことは、これから始まる新事業にも大きな影響を与えます。中等学校の図書館づくりは、緒についたばかりです。こども達の未来を確かなものにする学校教育の基盤づくりであり、これを持続させていく責任があります。現地スタッフの地道な働きが これからも存続できるように、ALC図書館の存続を強く希望し 応援したいと思っています。授業における図書活用案を発表する先生
9月22日(木)9:40~ ラジオ OH! HAPPY MORNING でプロジェクトが紹介されました!【ご報告】サバイディー、おはようございます。お知らせしていました、クラウドファンディング「“子どもたちを育む場を守りたい!” ラオス事務所併設 図書館 の存続にご支援を」が、朝のラジオ番組 OH! HAPPY MORNING ハピモニで、昨日 紹介されました!9月22日(木)JFN系列FMラジオ OH! HAPPY MORNING 9:40~ OH! HAPPY TALKのコーナーで約6分間(電話出演)※FM青森、FM岩手、FM秋田、FM山形、FM富山、FM石川、FM三重、FM香川、FM徳島、インターFM(東京)生放送のラジオ出演にドキドキでしたが、番組MCの蒲田さんにフォローしていただき、ラオスの子ども達や、ALC図書館のことを、リスナーの皆さんに伝えることができました。番組は radiko(ラジコ)で、配信エリア内の方は、スマートフォンやアプリ・パソコンで、1週間無料で聴くことができます。https://radiko.jp/#!/ts/INT/20220922090000さらに多くの方々に、プロジェクトのことを知ってもらえるよう、引き続き頑張っていきます!
インターンからみたALC図書館【飯川桃子さん 応援メッセージ】サバイディー、こんにちは。クラウドファンディング開始から2週間がたち、現在 目標額の32%、233,500円のご支援をいただいています。皆さまお一人お一人からのご支援が本当にありがたく、ラオスのスタッフたちも喜んでいます。残りあと48日、目標額達成に向け 引き続き頑張っていきます!さて 本日は、学生時代 ラオス事務所でインターンをした飯川さんからの応援メッセージを紹介します。飯川さんは、大学の国際ボランティアサークル「ラオス学校建設教育支援プロジェクト〜スーン〜」でラオスと出会い、そのなかで 「ラオスのこども(ALC)」のことを知り、インターンとしてラオス事務所の活動に加わってくれました。**********************飯川 桃子さんALC図書館の存続が危ないと聞き、微力ながら応援させていただきました。私は大学3年生だった2014年の夏に、ラオス事務所で1か月半インターンをさせて頂きました。1か月半、様々な事を教えてもらい、考え、成長させてくれたALC図書館は、私にとっても大切な場所です。図書館の二階の作業場で、ラオス人スタッフと一緒に、毎日 図書発送の準備作業をしたのを懐かしく思い出します。作業中はおしゃべりが止まらないスタッフも、子ども達を前にすると図書のプロフェッショナルです。読み聞かせもとても上手で、みんなで遊べるゲームを何種類も知っています。また、学校の先生がALC図書館に研修に来た際は、スタッフが自信をもって、図書登録の方法や、アクティビティの紹介をしていました。図書館が事務所と同じ空間にあり、スタッフが日々子ども達と接し、読書推進活動の実践の場を持てている事が、いかに重要かを実感した瞬間でした。そんなスタッフがいるからこそ、来館する子ども達は、いつも本や読み聞かせ、アクティビティに夢中です。単なる一つの図書館ではなく、上述のような大きな存在意義を持つこの場所が、ラオスの子ども達のためにも、これからもずっと存続し続ける事を祈っています。**********************飯川さんが、インターンの活動終了時にまとめたレポートには、ALC図書館での活動やスタッフの仕事ぶりなど、1か月活動を共にした彼女ならではの、とっても丁寧な視点で、見たこと・感じたこと・考えたことが記されています。ALC図書館のようすがよく分かる内容にもなっていますので、ぜひご覧ください。ラオス事務所インターン報告 飯川桃子http://deknoylao.net/news/document/topic201407.pdf飯川さんは、大学卒業後は当会の理事を務めて下さり、現在は賛助会員として会を支えてくれています。ラオス事務所で、現地スタッフと一緒に仕事をした経験が、海外でお仕事をする現在にも繋がっているとのこと。ALC図書館には、飯川さんの他にも インターンとして活動をともにした 日本の大学生の皆さんが沢山います。ALC図書館は、ラオスの子ども達・学生はもちろんのこと、日本の学生の皆さんにとっても、一緒に活動するなかで、様々なことを気づき考える場としての役割を果たしています。
9月22日(木)9:40~ ラジオ OH! HAPPY MORNING でプロジェクトが紹介されます!【お知らせ】サバイディー、みなさん おはようございます。台風14号が猛威を振るっていますが、皆さまのお住いの地域は大丈夫でしょうか?実はラオスも今シーズンは大雨・洪水が多く、全国各地で被害が出ています。どうぞ皆さま、引き続き 安全確保にお務めください。本日は、皆さまに嬉しいお知らせです。朝のラジオ番組 OH! HAPPY MORNING ハピモニで、私たちのプロジェクト「“子どもたちを育む場を守りたい!” ラオス事務所併設 図書館 の存続にご支援を」が取り上げられることになりました!9月22日(木)JFN系列FMラジオ OH! HAPPY MORNING 9:40~ OH! HAPPY TALKのコーナーで約6分間(電話出演) https://audee.jp/program/show/27266※東京および以下に該当する地方FM局のエリアで放送されます。FM青森、FM岩手、FM秋田、FM山形、FM富山、FM石川、FM三重、FM香川、FM徳島、インターFM(東京)お時間許す方は、ぜひお聴きください!
ラオスの子どもたちの未来へ活動をつなぐために【代表チャンタソン メッセージ】サバイディー、こんにちは。(認定)特定非営利活動法人ラオスのこども(ALC) 代表のチャンタソン インタヴォン です。私たちの活動は、1982 年にラオスの子どもたちへ日本の絵本を送るところから始まりました。私は1974年に留学生として来日し、その後日本で子育てをする中で、幼い娘が楽しそうに絵本を読む姿を目にし、本に触れる機会のない故郷ラオスの子どもたちのことを想い、行動を起こしました。NPO法人ラオスのこども(ALC)のあゆみhttp://www.deknoylao.net/part_5/document/NL82.pdfそれ以来 40年、たくさんの皆様にご支援いただきながら、ラオス語絵本の出版や、学校図書室の開設、子どもセンターの設置など、様々な活動に取り組んできたALCですが、ここ数年かつてない危機を迎えています。コロナによる規制のため日本国内での資金調達活動が難しくなり、団体の財政がかなり落ち込みました。今は事務管理費や人件費を削り、なんとか持ちこたえている状態です。ラオス事務所についても、施設管理費やスタッフの給与をカットし経費削減を図りました。そのなかで、現在の事務所併設図書館を閉鎖し事務所を家賃のかからないところへ移転する話が持ち上がりました。もうこれ以上経費を削減するところがなく、苦渋の決断でした。しかしこの提案に対して、ラオス事務所のスタッフは強く反対しました。ラオスのスタッフ達がここまで強く言うのは、それだけこの図書館が、ラオス事務所スタッフにとって、子ども達にとって、なくてはならない場所になっているのだとあらためて感じました。私たちは、現在、ラオス各地で学校図書館整備や出版などの事業を手掛けていて、プロジェクトを展開していくにあたり、ALC図書館は拠点となっています。所長のスラピーをはじめとするラオス事務所の熱意を受け、私もなんとかしてこの場所を守りたいと、クラウドファンディングをはじめとする思いつくかぎりの資金調達に奔走しています。いつもたくさんの皆様に支えてもらいつつ、重ねてのお願いとなってしまうのですが、どうかよろしくお願いいたします。9月 17 日(土)には、団体の総会と駐在員の報告会を開催いたします。ラオスの子ども達をとりまく教育の状況がどうなっているのか、私たちALCが今、どんな活動に取り組み、ラオス事務所でどんな挑戦をしているのか、何を目指しているのか、ぜひこの機会に多くの皆さまに知っていただきたいと思います。そして、ラオスの子ども達の未来をともに支えてくだされば幸いです。総会・報告会当日は、私もラオスから参加いたします。皆さまのお越しをお待ちしています。チャンタソン インタヴォン2022 年度通常総会・前駐在スタッフ活動報告会 開催のお知らせhttp://www.deknoylao.net/news/news_202202.htm9月 17 日(土)17:00~ 第 2 部「成長する図書館ースタッフの挑戦、学校の熱意」※総会議事終了後、前駐在スタッフの渡邉淳子による活動報告会を実施します。会員以外の方も参加いただけます。参加費無料、オンライン参加も可能です。