いつもある場所、ずっとずっと残っていてほしい場所【花岡早織さん 応援メッセージ】サバイディー、みなさん こんにちは。クラウドファンディングも5日が経過し、皆さまから続々と来る暖かい応援に、目標達成までの決意を新たにしております。昨日、そんな応援者のひとり 花岡早織さんがFacebookに素敵な投稿をして下さったので、ご紹介します!花岡さんは、2017年~2019年に青年海外協力隊でラオスに赴任し、活動中 ALC図書館を訪れて下さいました。**********************花岡 早織さん首都での活動中、本屋さんや図書館が極端に少ないこと、本に触れる機会がないことによる諸問題などに思いをめぐらせながら生活していました。そんな中 訪問したALC図書館。あの木の扉を開いたときの感動といったらなかったです。棚いっぱいに置かれた蔵書たち。学校帰りの子どもたちがフラーっと入ってきて、いつもそう、みたいな雰囲気で本を手に取り読む姿。ぜんぶぜんぶ、それまでラオスで目にしたことがない光景でした。図書館にはラオスの物語も、日本の有名な絵本の翻訳版もありました。日本の絵本を1冊手に取りぱらぱらと開いてみると、人の手によって翻訳シートが貼られていました。本が1冊、ラオス語に翻訳され、この場所に届くまで、どれだけの時間と労力がかかるか。私は帰国後にそれを知ることになり、当時はよくわかっていなかったけれど、それでも、ALCさんが長年積み上げて来られたものがあることは、ずしりと手に伝わりました。今思い返すと、あれはもっと重いものだったんだなと思います。ずっとずっと残っていてほしい場所です。微力ですが活動 心より応援しています。**********************花岡さんは、その後 地元 広島のNPO法人と当会を仲介し、核の廃絶と平和を願う絵本『おりづるの旅』をラオスに届ける立役者になってくださいました。特定非営利活動法人 ANT-Hiroshima サダコの絵本プロジェクト ブログhttps://www.ant-hiroshima.org/blog.php?hdn_cmd=__DETAIL&id=138&lang=jpALC図書館は、こうして日本の絵本やそれにかかわる日本の支援者の方々を、ラオスの子ども達と繋ぐ窓口の役割も果たしています。
学校ではできない交流や学びが生まれるALC図書館【相馬淳子さん 応援メッセージ】サバイディー、みなさん おはようございます。クラウドファンディング開始直後から、たくさんの応援をいただき、ありがとうございます!今回は、私たちの心強い応援者 相馬淳子さんからメッセージをいただきました。相馬さんは、2016年にALC図書館で「実験・創作教室」を開催して下さいました。図書館にやって来る子どもたちも、スタッフも夢中になった「実験・創作教室」。素敵な取り組みをしてくれた相馬さんが、ALC図書館に対する想いを語って下さいました。**********************相馬 淳子さんラオスにて初めまして。私は、2016年10月からALC図書館で、「実験・創作教室」を行わせてもらいました。笑いと真剣な眼差しが蘇る ALC図書館が困窮している との話を聞き、私にできることがあればと、この文章を書いています。2016年、様々な状況に導かれ織物文化を学ぶラオス移住が始まりました。一方、元中学校の理科教員で、子どもの絵画教室でのアシスタントだったことなどがあり、ラオスの子どもたちと活動したい夢がありました。無謀にもひと月のラオス語講習を受けただけで、ALC図書館で実験・創作教室を始めさせてもらいました。ヒンメリ作り、空気砲、ペーパークロマトグラフィなど実験がメインの活動を行いました。ALC図書館での子どもたちの様子や場所としての役割など、私がみた活動の一コマを紹介します。ヒンメリづくりとあやとり私の活動は、水曜日の12時からの1時間。近所の小中学生の昼休みです。いつも通りの休み時間に子どもたちは集まってきますが、ラオス語がへんてこりんな私に、「水曜日、実験創作活動をやることになりました〜!」と突然言われても、みんなは???な感じです。初めは、ALC図書館スタッフのチャンシーさんと2人でした(笑)。モビール制作の会では、どんどん出来上がるモビールに横目で見ていた子も寄ってきて、簡単そうに見えるバランスの取り方にワイワイ言いながら作成をするようになりました。なかでも、表面張力を利用して「水の中にシャボン玉を作ろう!」の回では子どもたちと図書館スタッフとの交流が微笑ましく思い出され、ALC図書館が子どもたちの大切な居場所になっていることを感じた回でした。水の中のシャボン玉にチャレンジ!水の中に色がついたシャボン玉を作るのですが、意外と難しい。綺麗なシャボンが水の中にできた時の子どもたちの歓声を聞きつけて、男性スタッフ2名もやってきて悪戦苦闘!出来るようになった子どもたちにコツを習いながら、図書館スタッフもやってはみるのですが、なかなかできませんでした。翌週の水曜日、違うトピックを持参して行う準備をしていましたが、スタッフと子どもたちは、もう一度シャボンを作りたいとのこと。準備の仕方を伝授して、図書館スタッフ2名と子どもたち数名で再度取り組んでいました。できた時の嬉しそうな表情の写真がないのが残念です。活動が軌道に乗ってくると、水曜日には走って学校から来てくれる子どもたちもいました。暗記重視の授業を受けているラオスの子どもたち。でも ここでの子どもたちは「体験」を通じて、自分で考え 新しいモノを作り出していく力 を育んでいました。また、スタッフが子どもたちと純粋に楽しみ、子どもとおとなの垣根なく一緒に学ぶ姿は、子どもたちにも大きな影響があると思います。学校ではできない交流や学びが生まれる場所、見守ってくれるスタッフがいる安心な場所 がALC図書館でした。 未来へ向かう子どもたちの、知りたい!やってみたい!を叶え、そこから自分の世界を広げていける、そんなALC図書館がこれからも継続して欲しいと強く願っています。教室終了日にみんなで**********************
子どもの頃の「ALC図書館」との出会いが、今の僕につながっています!【スタッフ メッセージ①】サバイディー、みなさん こんにちは。7月までラオス事務所で駐在をしていた渡邉です。ついに、ラオス事務所のクラウドファンディングがスタートしました!今回、クラウドファンディングに踏み切ったのは、ラオス事務所スタッフひとりひとりの図書館に対する強い「想い」があったから。財政難で「図書館の閉鎖」を迫られるなか、この図書館をどうして守りたいのか、なぜここで続けていきたいのか、現地スタッフのみんなが駐在の私に語ってくれた想いを、皆さんにお届けします。********************* ①バンロップ オンプヴィライ(勤続9年)子どもの頃、お気に入りだった絵本を見返すバンロップ僕が今ALCでこうしているのは、子どもの頃にALC図書館に出会って、絵本の面白さ、図書館の楽しさを知ったから。中学2-3年生のとき、僕の家は貧しくて 友達5、6人とメコン川沿いに落ちてる空き瓶を拾ってお金に換えていたんだ。その帰りがけに、ALC図書館があるのを見かけて(当時は、今よりもっと街中のシーホム村で活動していました)、土曜日にもう一度自分一人で訪ねてみた。そしたら、当時はまだ白黒の本が多かったけど、たくさんの絵本があって、今までそんなの見たことも触ったこともなかったから、本当に楽しくて夢のようだった。本を開くと、たちまちお話の世界に行けるからね。それからは、毎週土曜日に図書館を訪れるようになった。その時、お気に入りだった本を今でも覚えているよ。タイトルは、『どうしてフクロウはグーフクグーフクと鳴くの?』。とっても好きだったから、借りて学校に持って行って、学校の先生や友達に見せたぐらい。仲のよかったフランス語の先生とは、そうやって色んな絵本のお話をしたなぁ。子どもの頃 通っていた 前ALC図書館高校卒業後は、仕事をしながら、夜間大学で社会開発について学んだ。お酒を売る仕事をしていたのだけれど、ずっと心のなかで「子どもたちとかかわる仕事がしたい」と思っていて、ALCがスタッフ募集をしているのを聞いて、「僕のしたいことはこれだ!」ってね。今のALC図書館は、かつてのシーホム村の図書館を思い出すよ。子どもたちと一緒にいる時間は、とっても嬉しいし楽しい。ALC図書館に来る子どもたちは自分の弟や妹みたいなもの。あの子たちにも、自分が子どもの頃に体験した、図書館や絵本に触れる楽しい幸せな時間を、いっぱいいっぱい味わって、大きくなってほしい。そのためにも、この図書館は絶対になくしたくない。ロップ兄さん!今日は何するの?*********************スタッフのなかで、バンロップは、人気者のお兄ちゃん的存在。「ロップ兄さん!今日は何して遊ぶ?」ALC図書館で彼の周りには、いつも子どもたちの輪ができます(特にいたずらっ子の男子たち!)。学校図書室支援のプロジェクトで、数年前に開設した地方の学校を再訪した時には、「今日は、ロップ兄さんは来てないの?」と子どもたちから尋ねられることも。子どもたちと一緒に紙芝居や劇をしたり、ゲームや歌を詠唱したり…イキイキと活動している彼の姿をみていると、この仕事が本当に好きなんだなぁ~と感じます。子どもたちを夢中にさせるのが得意なバンロップ家では毎晩寝る前に、子どもたちに絵本の読み聞かせをしている優しいお父さんでもあるバンロップ。子どもの時にALCに出逢い、本の楽しさ、図書館の大切さを知った彼が、おとなになって、今度は自分が多くの子どもたちに、本の楽しさ・面白さを伝えています。今のALCの活動を支えてくれるラオスの人たちのなかには、彼以外にも子どもの頃ALC図書館に遊びに来ていたり、ALCの絵本に親しんでいた人たちが、実はたくさんいます。ALC図書館を拠点にして、本に出会う子どもたちが増え、その子たちが成長し、さらに次の世代につないでいく…この大切な場を守っていきたい!そんなスタッフの熱い想いをかたちにすべく、こちらの活動報告では 引き続き 彼らの声を日本の皆さまにお届けしていきます。ピー(お化け)が来るぞ~ 夏休み、電気を消して怪談ばなし