クラウドファンディング開始から1年が経過し、プロジェクトの進捗状況をご報告させていただきます。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行を皮切りに、就労ビザをはじめとする現地での労働許可や滞在許可など、数々の困難に直面し、2018年に起業を構想して以来、6年の歳月が流れました。この度、皆様からご支援いただいた資金を基に、2023年7月にイタリアにて「Hoshitaro Sake Brewery s.r.l」を創業いたしました。そして、2024年4月には数名の個人投資家より300,000€の資金調達が完了しました。現在、業界ではファントムブルワリーと呼ばれる形態で、現地の酒蔵を借りて日本酒を醸造しており、まだ自社専用の酒蔵を所有しているわけではありませんが、この度、酒蔵の候補地を決定いたしました。年明けの1月には酒蔵の完成を目指しております。詳細な場所は、改めてご報告させていただきます。そして、大変嬉しいことに、創業後最初のSAKEがミラノで開催されたSAKEコンペティションにて、純米酒部門の最高賞であるプラチナム賞を受賞することができました。さらに、BEST新人酒蔵賞、BEST海外酒蔵賞も同時に受賞し、これまでの皆様の温かいご支援に心から感謝申し上げます。詳細https://milanosakechallenge.com/pages/winning-sake-2024#現段階ではヨーロッパ圏内での販売に注力しておりますが、日本やEU圏からも、SAKEの買い付けや酒蔵見学のご要望をいただく機会が増えてまいりました。こうした海外からの高い関心に応え、クオリティの高いSAKEを誠実に醸造し続けることの重要性を改めて認識いたしました。10月からは醸造メンバーも増員し、醸造設備の更なる充実を図ることで、より一層品質の高いSAKE造りに取り組んでまいります。皆様からの温かいご支援に心より感謝し、今後もご期待に沿えるよう精進してまいります。引き続き応援よろしくお願いいたします。インスタグラムにて最新情報を更新していますので、ぜひフォローをよろしくお願い致します。https://www.instagram.com/hoshitarosakeHoshitaro Sake Brewery s.r.l代表 淺田星太郎
ご支援いただいた皆様へこの度はたくさんのご支援をいただき、ありがとうございました。1月12日23時59分をもって、「イタリアSAKE酒蔵立ち上げに挑戦」のクラウドファンディングは終了いたしました。多大なるご支援、シェア、応援メッセージをいただき、心より感謝申し上げます。結果的には目標金額には届きませんでしたが、個人の皆様、そして日本酒業界の方々からも多くのご支援やあたたかいお声をいただき、「日本酒」という文化を世界に向けて発信し、業界全体をさらに盛り上りあげていきたいという想いがより強くなりました。リターンのSAKEに関しましては、既に醸造が完了し、イタリアにて大切に缶貯蔵しております。昨今の世界情勢により、輸出用のコンテナが少なく、早くても4月以降の輸送となりますが、美味しい日本酒をお届けできるよう品質管理を徹底しております。どうぞお楽しみにお待ちください。本当にありがとうございました。いただいた資金は今後の酒蔵立ち上げに向けて大切に使わせていただきます。引き続き、プロジェクトの進展に関しても随時報告させていただきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。淺田 星太郎
クラファンも残り2日となりました。本日、19時の時点で40%を超えることができました。皆様のご支援、沢山のシェア、本当にありがとうございます。そして、イタリア酒造りの期間中に博多から手伝いに来てくれたLIBROM Craft Sake Breweryさんから応援のメッセージを頂きました。以下、メッセージです。私も将来は「イタリアでの日本酒造り」を目標に持ち、今回ほしたろうさんがイタリアで初めて日本酒を造る!ということで応援にイタリアまで駆けつけました。日本では当たり前にある設備、道具がない環境で一から麹造り、酒母造り、醪管理をしていき、仕込み場の隣で仮眠を取りながら酒造りをする、ほしたろうさんの姿にイタリアでの日本酒造りの大変さを感じたのと同時に”並行複発酵”という複雑な醸造過程を経て造られる「日本酒」の発酵メカニズムがイタリアの地で行われていることに感慨深い気持ちになりました。ほしたろうさんのこの挑戦は間違いなく歴史に残る偉業であり、私自身大変貴重な体験をさせて頂き感謝の思いでいっぱいです。日本から全力で応援しますので頑張ってください!!LIBROM Craft Sake Brewery 柳生光人
1月5日夕刊、1月6日朝刊の北國新聞にて、イタリアでの酒造りについて取り上げていただきました。残り5日。引き続き応援、クラファンのシェアをどうぞよろしくお願いいたします。淺田 星太郎
こんにちは。これまでのご支援ありがとうございます。今回イタリアで醸造したSAKEについてお話します。まず、SAKEの原料ですが米、水、麹ともに、全量イタリア産ですが、酵母のみ日本からの輸入しました。現在ヨーロッパで購入できる酵母は、ワイン酵母やビール酵母がメインとなり「香り」を際立てるものが多くあります。このような酵母を使用すると、どうしてもビールの微発泡具合やビールの香り、ワインの香りが漂ってしまいます。もちろん、日本酒の新たな味わいとしては面白いのですが、どうしても日本酒の味を再現したかったので、日本の酵母を使用しました。日本では「協会酵母」と呼ばれる酵母が存在し、発酵の強さや香りなど様々なバラエティに富んでいます。そして今回、「協会9号」という名の酵母、熊本の酒蔵で発見されたりんごの香りが特徴の酵母を使用しました。北イタリアの寒い気候でも強く発酵してくれるものです。そして、泡あり酵母を使用。実を言うと使用時まで泡ありであることがわからなかったためとても驚きました。現在、日本では発酵するとタンクから溢れたり、タンクの容量を大きくしなければならないというデメリットがあることからあまり使用されていません。基本的に遺伝子選抜された泡を生成しない泡なし酵母を使用しています。泡ありのメリットは、泡の形によって現在どの発酵過程なのかを観察できます。いくつもの泡の形状を捉えることができ、これも酒造りの楽しみの一つでした。それでは、また。