池田努(テゼ役)【ご挨拶】今回私が演じるテゼという王の役は、圧倒的なエネルギーに満ち溢れています。愛も怒りも魂も何もかもが大きく、そのスケールに自分を引き上げるべく奮闘しております。また「ギリシャ悲劇」と「歌舞伎」という和の世界観の融合は、演劇でしか成し得ない想像力の飛躍です。その新しく刺激的な世界に生きられることは、まさに役者冥利に尽きる体験です。この貴重な機会を頂けたことに心から感謝しております。一体どのような作品となって輝くのか、今から楽しみで仕方ありません。これまで目にしたことがないような斬新で美麗な演劇が生まれると確信しております。どうか皆様の温かいご支援とご協力を、よろしくお願い致します。池田努1978年12月17日生まれ、神奈川県出身2000年「21世紀の裕次郎を探せ!」オーディションをきっかけに芸能界へ翌年、ドラマで俳優デビュー。古武道を得意とし、ドラマを中心に映画、舞台で活躍中。石原プロモーション終業に伴い、2021年7月より舘プロに所属。近年の主な出演作品に、映画「Fukushima ‘50」(若松節朗監督)、ドラマ「第三の時効」(TX)、「記憶捜査SP」(TX)、「ガラパゴス」(NHK)、舞台「墓場なき死者」、「CLOSER」など。プロの画家として個展を開催したこともあり、テレビ番組「舘プロ所属俳優そして画家 二刀流 池田努 徳島鳴門で名画に出会う」(徳島県内ケーブルTV16局)が現在放送中。2023年3月リーディングコンサート「ベートーヴェン/届かなかった手紙」にベートーヴェン役にて出演。 須賀貴匡(イポリット役)【ご挨拶】この度、舞台フェードルにてイポリット役を演じさせて頂く須賀貴匡と申します。近年の日本演劇においてギリシャ悲劇という壮大で重厚な芝居が、年々減っていってしまっていると感じております。今回はそんなギリシャ悲劇に日本が世界に誇れる伝統芸能、歌舞伎の様式を取り入れるという、新たな試みの企画に参加できる事を嬉しく思っています。どうか、皆様のご支援の元このような作品を美しく鮮やかに立ち上げられることが出来たら幸いです。何卒宜しくお願い致します。須賀貴匡1999年、舞台にて俳優デビュー。2002年、『仮面ライダー龍騎』に主演。以降、映画『魁!クロマティ高校』、『TAJOMARU』、ドラマ 連続テレビ小説『カーネーション』、大河ドラマ『八重の桜』『軍師官兵衛』『麒麟が来る』、舞台『冬の時代』『かもめ』など、幅広く活動している。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー【中村京蔵 爽涼の會『フェードル』公演概要】作:ジャン·ラシーヌ翻訳:岩切正一郎演出:大河内直子出演:池田努 中村京蔵 須賀貴匡 植本純米 青山達三 景山仁美 小林亜紀子 中村梅乃 醍醐晴公演日程:2023/8/19(土)18:00・20(日)12:00/17:00会場:国立劇場小劇場 (東京・半蔵門)『フェードル』公式twitterはこちらから【チケットのご購入につきまして】■『フェードル』公演日時2023年8月19日(土) 18時開演2023年8月20日(日) 12時・17時開演■会場 国立劇場小劇場■入場料¥10,000(全席指定) ※■前売り開始は5月1日より【チケットのお申込みはこちらから】※クラウドファンディングにてご支援を頂いた方は、チケット1枚につき1,000円の御値引をさせて頂きます。
翻訳 岩切正一郎【ご挨拶】歌舞伎が隆盛を見た元禄時代とほぼ同じ頃、もちろん直接のつながりはありませんが、フランス古典悲劇を完成させたラシーヌ(1639-1699)が戯曲を書いていました。近松門左衛門(1653-1725)とほぼ同時代です。『フェードル』(1677)はそのラシーヌの最高傑作です。そこには、いつの時代にも私たちを襲う激しい恋の情念と苦しみがこもっています。現代までずっと、傑出した演出家や役者がすばらしい舞台を作ってきたフランスの古典、それが、今年、歌舞伎とひとつになって舞台の上にお目見えします。互いの伝統が持つエネルギーをやりとりしながら、まったく新しい美しさを湛えた舞台になると思います。京蔵さんを先頭に、頑張っています。ぜひサポートいただけると幸いです!【岩切正一郎】1959 年、宮崎県生まれ。東京大学 大学院人文科学研究科博士課程満期退学。国際基督教大学教授。専門はフランス近・現代詩およびフランス語演劇。翻訳を手がけた上演作品に、アヌイ『ひばり』(演出・蜷川幸雄)、『アンチゴーヌ』(演出・栗山民也)、カミュ『カリギ ュラ』(演出・蜷川幸雄、栗山民也)、『誤解』(演出・稲葉賀恵)、ベケット『ゴ ドーを待ちながら』(演出・森新太郎)、サルトル『アルトナの幽閉者』(演出・ 上村聡史)、『墓場なき死者』(演出・稲葉賀恵)、『恭しき娼婦』(演出・栗山民 也)、シュミット『謎の変奏曲』(演出・森新太郎)、ノレーン『終夜』(演出・ 上村聡史)、ラシーヌ『フェードル』(演出・栗山民也)、ジロドゥ『トロイ戦争 は起こらない』(演出・栗山民也)、レザ『ART』(演出・小川絵梨子)、『正しい オトナたち』(演出・上村聡史)、ヴェベール『奇人たちの晩餐会』(演出・山田 和也)など。第 15 回湯浅芳子賞受賞(戯曲翻訳部門、2008 年)。演出 大河内直子【ご挨拶】フェードルギリシャ劇に題材を得て書かれたラシーヌの「フェードル」に挑みましょうと中村京蔵さんからお声がけいただいたのは3年前。COVID 19による規制がまだ厳しい折のことでした。それから3年という歳月をかけて、恵まれたご縁によって素晴らしいチームができました。中村京蔵さんを中心に各分野の才能溢れる俳優が集まって下さり、岩切先生が、今回のチームのため改めて翻訳を見直して下さりました。岩切先生のお導きによって一歩ずつ近づくラシーヌの世界は現代の私たちが喪ってしまった神話が司る大きな物語の世界です。閉塞感と不寛容が色濃く影を落とす現代に損なわれてしまった神話の世界、神話と運命に立ち向かう「フェードル」の世界が中村京蔵さんと俳優たち、スタッフのみなさんとの競演によって、国立小劇場という舞台に立ち上がる瞬間をみなさまにぜひご覧頂けますよう。劇場でお待ちしております。大河内直子【大河内直子】1994 年、ROYAL ACADEMY OR DRAMATIC ART (英国王立演劇学校)アジア初の卒業生。英国滞在中 に演出家・蜷川幸雄と出会い演出助手を 2016 年まで務める。蜷川演出作品では『夏の夜の夢』 『身毒丸』『コースト・オブ・ユートピア』『ムサシ』『尺には尺を』『海辺のカフカ』など 多くの作品に演出助手として参加。中村京蔵氏とは『NINAGAWA マクベス』で出会う。2017 年、プロデューサーの田窪桜子と演劇ユニット「unrato」を結成。主な演出作品はミュージカル 『I DO! IDO!』(霧矢大夢読売演劇大賞優秀女優賞)、『THE LAST FLAPPER』、『BLOODY POETRY』(日本初演)、『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』(日本初演)、『メアリー・ステュ アート』、木下順二作『冬の時代』、清水邦夫作『楽屋』、三島由紀夫作『薔薇と海賊』https://twitter.com/kyozo_kyoya/status/1604647381311442944?s=20------------------------------------------------------------【中村京蔵連載企画】連載第1回「三島由紀夫からフェードルそしてNINAGAWAマクベス」ーフェードル上演までの軌跡ーラシーヌの「フェードル」という戯曲を知ったのは、三島由紀夫がきっかけでした。「フェードル」を三島が翻案して「芙蓉露大内實記(ふようのつゆおおうちじっき)」という歌舞伎の義太夫狂言に仕立てたのです。1955年11月に歌舞伎座で上演されましたが、あとにも先にもそれ1回切りの上演でした。勿論、私は未見でしたが、三島演劇に興味があり、後年、三島の戯曲集を読んで、更にその元になった「フェードル」に関心を抱いたのでした(続く)三島由紀夫作「芙蓉露大内實記」初演の舞台(1955年11月歌舞伎座) 演劇界昭和30年12月号より 六世中村歌右衛門の芙蓉の前(フェードル)と實川延二郎の大内晴持(イポリット)------------------------------------------------------------【中村京蔵 爽涼の會『フェードル』公演概要】作:ジャン·ラシーヌ翻訳:岩切正一郎演出:大河内直子出演:池田努 中村京蔵 須賀貴匡 植本純米 青山達三 景山仁美 小林亜紀子 中村梅乃 醍醐晴公演日程:2023/8/19(土)18:00・20(日)12:00/17:00会場:国立劇場小劇場 (東京・半蔵門)『フェードル』公式twitterはこちらから【チケットのご購入につきまして】■『フェードル』公演日時2023年8月19日(土) 18時開演2023年8月20日(日) 12時・17時開演■会場 国立劇場小劇場■入場料¥10,000(全席指定) ※■前売り開始は5月1日より【チケットのお申込みはこちらから】※クラウドファンディングにてご支援を頂いた方は、チケット1枚につき1,000円の御値引をさせて頂きます。
開設初日よりご支援を賜り誠にありがとうございます!!改めて御礼を申し上げます。出演者、スタッフ一同、気を引き締めて8月の本番に向けて稽古に励んでゆきたいと思いますので、どうぞ引き続きよろしくお願い申し上げます。こちらの活動報告では、日々の稽古のご報告、リターンのご紹介に加え、中村京蔵による連載記事を展開して参ります!【中村京蔵 爽涼の會『フェードル』公演概要】作:ジャン·ラシーヌ翻訳:岩切正一郎演出:大河内直子出演:池田努 中村京蔵 須賀貴匡 植本純米 青山達三 景山仁美 小林亜紀子 中村梅乃 醍醐晴公演日程:2023/8/19(土)18:00・20(日)12:00/17:00会場:国立劇場小劇場 (東京・半蔵門)『フェードル』公式twitterはこちらから【チケットのご購入につきまして】■『フェードル』公演日時2023年8月19日(土) 18時開演2023年8月20日(日) 12時・17時開演■会場 国立劇場小劇場■入場料¥10,000(全席指定) ※■前売り開始は5月1日より【チケットのお申込みはこちらから】※クラウドファンディングにてご支援を頂いた方は、チケット1枚につき1,000円の御値引をさせて頂きます。