亀山についてある程度ご存知な方は、もしかするとなんとなく察しがつくところかもしれません。
小規模&低予算映画な我々がどのように地道に映画宣伝をしていくか。
本当にもうそれは、しらみつぶしに近い戦法でしかないのです。
まず、数は少ないですがお知り合いの中にもメディアを持たれている方はチラホラといらっしゃったりするので、そこは確実にアプローチしていきたいところですね。
次に、初めましてのメディアさんにも「この作品取り上げてくださりそうだな。or 作品見てみて欲しいな」と思うところをリストアップして取材依頼というものをかけていきます。
その際に準備するのは、
【プレスキット】
- 場面写真データ
- メインビジュアルもしくはチラシ画像データ
- 予告編データ(リンクではなくmp4などのデータ)
- 第一報の公開情報などのプレスリリース
という基本的なもの。
これらを揃えた上で、作品の概要を添えた取材依頼書というものを別途に作成してメディアさんへ送っていきます。
また宣伝企画書(作品概要だけでなく売りポイントやターゲットや宣伝スケジュールなども書き込んだもの)を作る事もあるようです。
事もあるようです、というより、一般的に宣伝会社や宣伝担当さんが入られている作品は、こういった企画書を作品そのものの資料とは別にきちんと作成されているようです。
(まだそのレベルの作品を扱ったことがないので、これもまた未来の未来に託すとして。)
一応カイも、真似事のようなクオリティではありますが、亀山の自作によりこの宣伝企画書は存在します。
外部には、出しませんけどもね…笑
そして、じゃあいざ、作った依頼書・資料たちをどのように、誰に送っていくのか?
ドキュメンタリー『世界で戦うフィルムたち』をご覧になられた方はある程度、想像がついているかもしれません。
1)日々気になるWEB映画メディア・カルチャーメディアをマークしておき、メールアドレスや連絡フォームをリストアップ。
2)お知り合いのライターさんをリストアップして取材に協力してくださるメディアがあるかご相談。
3)初めましてのライターさんも含めてリストアップしダメ元でも取材依頼してみる。
4)SNSから「映画メディア」や「映画ライター」や「映画チャンネル」といったプロフィールのアカウントを探してとにかく取材依頼してみる。
…やれる事は存外にたくさんあるものなのです。
ただし、映画宣伝の作法をわかりきっていない人間がやっている事なので、宣伝さんやメディアさんからすると「そういうやり方は困る」と言われてしまう or 思われてしまうこともあるのだろうとは思いますが、まあ、そういうアクションに対して「困る」と思う所からはそもそもレスが来ないので亀山はその点良くも悪くもそこまで気にしていません。それよりも作品が一人でも多くのお客様に届く事の方がよっぽど大事。
このように、小規模&低予算映画でもやれることは山ほどあるのですが、問題は時間という資源の不足。こればっかりは全ての人に平等なので何を選び何を諦めるかは個々で見極めなければなりません。
ここまで書いておいてこんなこと言うのもアレですが、上記のやり方は「ネットが強い人」にしか使えない戦法だとも思いますし、PCというマシンの扱いそのものが上手い・速い人にしかメリットがないやり方かもしれません。
『世界で戦うフィルムたち』の中でも言われていますが、亀山さんのような戦い方は気合と根性と体力が必要になる戦法ですのでこれをそのまま他のインディペンデント作品にトレースするのはかなり危険だとも感じています。
それぞれの作品、人にあった映画宣伝の方法は必ずあるはずですので、それを探すこと、試し続けることも重要であるのです。
(そしてあるいは、その手助けを国・省庁レベルで行うということも…?)
亀山睦木