ご支援頂いた方、シェア頂いた方、ここまで読みに来ていただいた方ありがとうございます。
これまで、パレスチナ・スタディツアーをより実りあるものとするため、事前学習会を3回開催してきました。(まだ数回開催します)
■第1回 パレスチナの地理(パレスチナはこの地方の名前)
■第2回 パレスチナの5000年の歴史
■第3回 パレスチナを聖地とする3大宗教&文化
講師は、人道支援のエキスパートでありツアーリーダーである津高政志(CoCメンバー)。また、受講者は中学3年生の貴子さん。
15歳の少女にわかりやすく話すことが、とても難易度が高いと政志さん。ただ、これらの情報を知ることが、現地でのコミュニケーションを意味のあるものにすると、力を入れて準備してくれました。
目的地の一つ、エルサレムは、世界の3つの大きな宗教が育まれた場所であり、世界中の人が渇望する場所。
その場所で、なぜこのような紛争が起こったのでしょうか?
イスラエルのユダヤ人は、パレスチナの人やイスラム教に対してどのような意識を持っているのか?逆に、パレスチナの人は、ユダヤ人やユダヤ教にどういう思いを持っているのか?
その5000年に及ぶ歴史背景を学びます。そしてその背景にある宗教や文化の違いも。
なぜ、宗教によって、文化の違いが生まれたのか?それを優しい言葉で紐解いていく政志さん。
学びを重ねるにつれ、これは単なる宗教の覇権争いではなく、ともに自分たちは虐げられていると感じた民族同士が、追い込まれ生まれたものと知りました。
ナチス・ヒトラーによりヨーロッパに行き先を失ったユダヤ人が、旧約聖書を信じ自分たちの故郷とされるカナンの地(今のパレスチナ地方)を目指し、自分たちの王国を作ろうとし、国連が決めた停戦ラインを超えることは国際法に反すると理解しても、聖書を信じ紛争を続けています。
聖書は、日本の古事記や日本書紀と同じで、寓話かもしれないし、事実かもしれない。ただ、信じる者にとっては、何よりも重たいものになります。
かたや、ユダヤ教に比べ、新参者と言えるかもしれないが、7世紀頃から、決して肥沃ではないこのパレスチナの地に住み続けているパレスチナ人が、第一次、第二次世界大戦の覇者たちから、この地を追われ、今もイスラエルからの占領地は増え続けています。
真実はもっと深く広いと思われますし、こんなに簡単に稚拙にまとめることもはばかられますが、たった3回の事前学習で、この紛争が、今までと全く違うものに感じられるのは事実です。
また宗教や文化を知ると、この紛争は、宗教戦争というよりも、エルサレムを共有するちょっとした文化の違う民族(例としては、方や金曜休み、方や土曜休み)同士の間で、ちょっとしたいじめが生まれ、小競り合いが生まれ、それが、紛争に発展したのではないかという疑問も生まれました。
いじめも、戦争も無くならないという人が多くいます。戦争も、国家間のいじめにも似た過度な主張や行動に端を発したケースも多いと思います。この2つは同じ根源を感じるようになりました。
戦争の捉え方も、このレクチャーを3回聞いただけで、そこまで変わります。
これは、学習会のビデオ収録をしたスタッフが、感じたこと。
当の15歳の少女はどのように捉えるているのか、彼女の変化と、実際のツアーで得られるものは、どんなものになるのか?それをどう若い世代に伝えるのか?とても興味深いと思っています。
これからも応援よろしくおねがいします。