サイディアフラハのゲートの前からスラムに向かっての道路。(この辺のスラムは大きな建物とトタン小屋のような建物が混在しています)私は左端にある背の高いアパートに家族と住んでいます。ここから200m先で、私は毎日歩いて通ってきています。このアパートに住み始めたころは大人や子どもから「ハワユー、チャイナ」とか声をかけられていましたが、いまは大人から声をかけられることがめったになくなりました。手前に見えるバイクにまたがっている人々は、客待ちしているバイクタクシーの運転手たち。この道路の突き当たりに見えるのは火力発電所の巨大タンク。
施設の子どもたちはクリスマス休暇で来年の初めまで親戚のところに一時帰省し、スタッフたちも休暇でほとんど出払ってしまった。そんな時にやってきたのがサンタクロースならぬ、サバンナモンキー。サバンナが近くにあるためだが、最近は学校がある時でも児童たちに恐れずやってくるようになった。プロジェクトの犬は追い払おうとせず、児童たちが捕まえようとしても素早く立ち回るので、大丈夫。サルの訪問目的はサイディアフラハの敷地に生えているスポウトの木(柿の実のようなフルーツがなる)なのだが、実がなっていてもいつも来るわけではない。おそらく近所一帯に実っているマンゴーやアボガドなどをルーティンで周っているのでは?私はクリスマス時でもサイディアフラハに来ている。それというのも、このような時期には敬虔なケニア人キリスト教信者が物品とともにやってくることがあるため。せっかくきても誰もいないのでは申し訳ないので。サイディアフラハ 荒川勝巳
施設の子どもで地方の高校に行っていたマリアがもどっててきました。サイディアの学校の3学期は終わり、施設の子どもたちも親戚に一時クリスマス帰郷しました。そのなかマリアはきのう高校卒業試験を終え、寄宿舎生活にも別れを告げました。4年間の寄宿舎生活で溜まりに溜まった物品をまとめて、300kmの道のりでバスをいくつも乗り換えて、いっしょにサイディアフラハに戻ってきました。日本なら宅配物でしょうが、ケニアはそんな便利なものがないのです。彼女はとても疲れたようで、彼女の顔にも「疲れた」と書いてありました。しかしいまのサイディアには彼女が泊まる場所もスタフもいないので、すぐに彼女の親戚がいるところへ、身の周りの必需品だけ持たせて帰しました。施設での子どもの扱いは高校までなので、彼女の今後の身の振り方は、卒業試験結果がこの1月にでた後に、彼女やその親戚をこちらに呼んで決めることになります。サイディアフラハ 荒川勝巳写真マリアとたくさんの荷物。
学校児童は3学期が終わったので来なくなり、施設の子どもたちもクリスマスで一時的に親戚のところに戻り、1月にみんな戻ってくる。ほとんど子どものいない敷地で退屈げなサイディアフラハの犬。サイディアフラハには3匹犬がいるはずなのだが、2匹はどこかへ外出しているのか、1匹しかこのところ見かけない。もともとこれらの犬は番犬だったためか、歴代の犬を含めて、いまだに名前がつけられていない。児童たちが学校にいるときは、悪童たちに棒で叩かれても逃げ回るだけで、めったに反抗する態度も取らない。野生の猫が歩いていても追い払おうともしない。これらの犬はそれくらい大人しくしている。しかし怪しそうな人がゲート内に侵入してくると容赦なくワンワン吠えるので、心強くはある。サイディアフラハ 荒川勝巳
今日もクラウドファンディングをつづけています。*「サイディア小学校低学年の児童たち2022年3学期(10、11月)の成績が、2学期と比べて平均で70%アップ!」これは「先生による絵本読み聞かせ」を1週間に3回、やはりこの10月からしてもらっているためのようです。この世代は絵を描かせても独創的かつ想像力豊かです。以前から絵を自由に描く下地があったので、「読み聞かせ」を始めたら効果的にそれらが結びつき、成績に現れたのだと思われます。 「読み聞かせ」は幼稚園年中組から小学校3年までしています。下に年中組から小学校8年生までの2学期と3学期の成績を比較した表を載せました。2学期、3学期の比較幼稚園年中組10%アップ 年長組10%アップ小学校1年生60%アップ 2年生70%アップ 3年生80%アップ 4年生10%アップ 5年生20%アップ 6年生0% 7年生10%ダウン 8年生10%ダウンサイディアフラハ 荒川勝巳クラウドファンディングURLhttps://camp-fire.jp/projects/638319/