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まもろうPROJECT ユキヒョウ~赤外線カメラで絶滅危惧種ユキヒョウを守る~

密猟や温暖化による生息地の減少で個体数が減ってしまい、絶滅危惧種に指定された「ユキヒョウ」を守るために、生息地調査を行うプロジェクト。モンゴルの山岳地帯に赤外線カメラを設置し、ユキヒョウの撮影に成功しました。

現在の支援総額

1,113,055

111%

目標金額は1,000,000円

支援者数

140

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2013/05/09に募集を開始し、 140人の支援により 1,113,055円の資金を集め、 2013/07/27に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,113,055

111%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数140

このプロジェクトは、2013/05/09に募集を開始し、 140人の支援により 1,113,055円の資金を集め、 2013/07/27に募集を終了しました

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今回もUst valleyで行ったカメラ設置について報告します。 前回のカメラ設置場所から、さらに15分ほど降りたところに大きな岩がありました。 その岩に黒く点々とユキヒョウがしたと思われる尿スプレーの跡(青い輪)を発見! (尿スプレーの説明については「赤外線カメラ設置記録inモンゴル~その3~」をご覧ください。) その近くに、少し溶けかけてはいますがユキヒョウのものらしき足跡(緑の輪)も見つけました。 今回はこの辺りを狙ってカメラを設置。 前回に続き、ここでも動画と静止画モード用に2台のカメラを仕掛けました。 この日のカメラ設置はこれで終了。 歩きつづけてもなかなか体が温まらず、全身が凍りそうでした。 でも、そんな中、ドライバーは暖房のない車の中で寒さに堪えながら、私たちの帰りを待っていてくれました。 帰りの道中、一軒のゲルに寄って、ユキヒョウの目撃調査をしました。 このお宅はユキヒョウによる被害はなかったとのことでしたが、近年、餌となる草食動物の減少に伴って、家畜を狙いに来るユキヒョウが増えてきています。 ユキヒョウが人を襲った経歴はありませんが、家畜はこれまでにもたくさん襲われています。 遊牧民にとって家畜は収入源となる大切な財産ですので、襲われると重大な被害となります。 私たちがBaga Bogdで調査を終えた数週間後、下記のリンクのような報告がありました。 http://wildnet.org/updates/snow-leopard-roof 幸い人と家畜に怪我はなく、ユキヒョウも殺されずに山に返されました。 かつて、このような状況でユキヒョウが発見された場合は殺されることが多かったのですが、最近では遊牧民のユキヒョウ保全への理解が深まり、殺さずに山へ返すケースが増えてきているようです。 1軒1軒、目撃調査でゲルを周ることは大変ですが、 同時に遊牧民の保全意識を高めることにもつながるため、とても大切な活動となっています。 温暖化などの影響で、ユキヒョウや餌となる草食動物たちの生息地が減り、遊牧民との生活距離が近くなっています。 問題を解決するために私たちにできることは何か? 日々その問いを自分に投げかけながら、活動を進めていきたいと思います。 つづく。


Ust valleyでのカメラ設置のつづきです。 前回の糞に続いて、そこから10分ほど下ったところにもう一つ大きな糞と後脚で地面をこすった跡を見つけました。 今回はこの場所をめがけて赤外線カメラを設置しました。 ただし、今回は少し贅沢に2台を使用。 1台は写真モード、もう1台は動画モードに分けてカメラを使用するためです。 これまでのカメラたちは基本的に連続の写真モードでセットしました。 写真モードの方がたくさんの記録をSDカードに残せるためです。 しかし、せっかくなので動画モードとしてもユキヒョウの行動を記録したい!と いうことで今回は別の角度からも動画モードでカメラを設置しました。 この場所は太陽との角度も良く(角度が悪いと、動いた太陽の光がカメラに当たり、逆光となって写真が白飛びしてしまうためです)、また、草も少なく(草が揺れるだけで赤外線カメラは反応し、カメラが自動撮影を行ってしまうため草を避けます)、近くできれいにユキヒョウを撮影できると判断しました。 写真の糞と脚こすりの場所(緑の輪)をめがけて、実線の赤い輪のところに写真モードのカメラを、点線の赤い輪のところに動画モードのカメラを設置しています。 設置している間、私たちの手足は感覚がなくなるほど寒く、数分間、手袋をはずしただけで手は赤くむくんでしまいました。 ユキヒョウはこんな寒いところでも平気なぐらい、体は暖かく寒さに強いのでしょうね。 リターンで「動画」を選んでくださったパトロンの皆さま、この場所でユキヒョウの映像が撮れるのを楽しみに待っていてくださいね! つづく。


明けましておめでとうございます! 午年ということで、、、 今回は、カメラ設置2日目に谷で出会ったウマの話から。 このウマたちはおそらく家畜ですが、 なんとモンゴルには、「モウコノウマ」という世界で-種しか残っていない野生馬がいます。 一度は家畜個体との交配などで野生下で絶滅しましたが、動物園等にいる飼育個体の一部を自然保護区にかえすことで、野生復帰が試みられています。 ただ、野生下ではなかなか生息数を維持することが難しく、絶滅と隣り合わせの状態が続いています。 この日は、Ust valleyと言う名の谷に行きました。 ここは、前日のChatsarganat valleyと違って水が流れていました。 標高は低めなのですが、気温は低く、水の上には氷がはっていました。 きっと、岩の間から流れる水を飲みに、ユキヒョウや他の動物はここへやって来るのでしょう。 谷で出会ったウマたちも水を飲みにここまで来たようでした。 そして、この小川の横にあった岩の下にユキヒョウのものらしき糞(緑の輪)を発見! その近くに、前回お話した後脚でこすった跡(青い輪)も一緒に見つけました。 今回はここをめがけて、となりの1.5メートルほどある岩の上に赤外線カメラ(赤い輪)を設置しました。 上からのアングルで、ユキヒョウの姿を撮影できるのが楽しみです。 つづく。


カメラ設置1日目のつづきです。 前回の尿スプレー跡につづき、ユキヒョウらしき糞を見つけました! 糞の近くにはユキヒョウが後脚で地面をこすった跡もありました。 前回の尿スプレーのことを「垂直のマーキング行動」と言いましたが、 この地面を脚でこする行動は「水平のマーキング行動」と言われています。 写真の青い部分を見ると、地面が少し削られているのがわかりますか? これが後脚でこすった部分です。 この行動は、排尿をした後などによく見られます。 動物園にいるユキヒョウたちもよくする行動なので、ぜひみてみてください! つづいてこちらの糞はあまり乾燥していなかったので、 遺伝子解析のため、少しサンプル用に採取しました。 本当にユキヒョウの糞なのか、雄のものなのか雌のものなのか? 糞サンプルから種を同定したり、雌雄を判別することができます。 このマーキングをポイントにして、目の前にある木にカメラ(赤い輪)を設置しました。 どんなユキヒョウが後脚でマーキングしていたのか。撮影で発見できるのが楽しみです。 この日はこれで調査終了。 ゲルに戻って、夜ご飯にモンゴル風揚げ餃子をいただきました。 包み方を体験しましたが、とても難しかったです。 中から水分がでてしまうと揚げている時に破裂するのです…。 中身は家畜で育てていた羊の肉です。手のひらサイズで日本や中国の餃子よりかなり大きかったです。 この日は揚げ餃子にしましたが、別の夜ご飯では蒸し餃子にして食べました。 また、翌朝はその蒸し餃子をお茶に入れて水餃子風に食べたり…。 みなさん、様々な形でこの餃子をいただいていました。 つづく。


カメラ設置1日目のつづきです。 ユキヒョウの爪とぎ跡の次に、尿スプレーの跡を見つけました。 尿スプレーとは動物のマーキング方法のことです。 ネコがしているのを見たことがある人は多いと思いますが、実は草食動物(例えばバクなど)もするんですよ! 岩の壁や木などに尿を吹きかけるため「垂直のマーキング行動」とも言われています。 ユキヒョウの場合は、人の腰の高さあたりをめがけて高いところに尿を吹きかけます。 写真の左上に尿スプレー跡(青い輪)があったので、そこをめがけてカメラ(赤い輪)を設置しました。 岩に濃い色でシミがついているのが分かりますか? これが尿スプレーの跡です。 ユキヒョウのマーキング行動が撮れますように。 そして、この場所からの眺めもまた絶景でした。 写真から伝わりますでしょうか?岩と岩の間を見ると、なんと地平線が消えているのです! 360度に広がる地平線も感動しましたが、 この写真のように、空と大地に境界線がない景色もまた美しいものでした。 地平線のイメージが強いモンゴルですが、意外にも地平線が見えない景色もあるんですね。 モンゴルに行って初めて、その魅力に気づきました。 つづく。