カメラ設置1日目。 この日はChatsarganat valleyという谷で、赤外線カメラの設置を試みました。 宿泊しているゲルから車で1時間ほど走ったところにジープをとめ、そこからは車を降りてユキヒョウの痕跡を捜しながら歩きました。 歩き始めてから1時間半、 この日は運がよく写真のようにオスと思われる野生のアイベックスに出会いました。 とても立派な角が見えますが、彼らの角には年に2つずつ畝(ウネ)ができると言われています。 私たちに気づくと、「断崖絶壁もなんのその!」といった感じで走り去っていきました。 そして、そこから少し歩いたところで、ユキヒョウのものと思われる爪とぎの跡を発見しました! 赤丸の部分に爪とぎの跡があるのですが、わかりますか? ここは、どうやらユキヒョウが生息しているようなので、この一本の木に、記念すべき1台目の赤外線カメラを取りつけました! ※ 以前、この辺りでは何度かユキヒョウが発見されているそうです。 この爪とぎ跡は、同じ個体のものか、それとも新しい個体がやってきたのか、仔どもが産まれていないかなど、もしもカメラが撮影に成功したら、その写真をもとに個体の識別を行います。 つづく。
報告が遅くなり申し訳ありません。 今日から少しずつ、モンゴルで設置したカメラの報告をしていきます! それでは、まず1つ目。 と、その前に、今回のバガボグド山までの道のりを紹介します。 11月3日、首都のUlaanbaatarからArvaikheer(バガボグド山があるÖvörkhangai 県で最も大きな町です)まで7時間かけて長距離バスで移動しました。 バスの中は全てハングル文字で書かれてあり、韓国のバスを再利用しているようでした。 モンゴルは韓国やロシア、中国、日本のものをたくさん輸入しているようです。 Arvaikheerでは、今回の調査に同行したジープの運転手の家で一泊しました。 翌日(11月4日)ジープで7時間ほどかけてバガボグド山の麓にあるゲルまで移動。 写真にあるように、何もないデコボコの平原を走りました。 バガボグド山に向かうほとんどの道は、意外にも土ではなくゴロゴロ石なんです! そして、バガボグド山の麓には、小さな湖があり、優雅に泳ぐハクチョウたちや、水を飲みに来たラクダがいました。 実は、モンゴル語でラクダのことを「テメー」と言うんですよ(笑)。 夕方ごろ、ゲルに到着してからは、写真にあるように赤外線カメラの準備をし 次の日に備えて早めに就寝しました。 つづく。
設置カメラの詳細報告が遅くなっておりすみません…。 現在、モンゴル側でカメラの設置した場所などの情報を整理しています。 報告までもうしばらくお待ちください。 上の写真は、カメラを設置したバガボグド山です。 「バガ」とはモンゴル語で「小さい」という意味。 高さは一番高いところで3,600mあたりで、富士山よりほんの少し低いです。 この写真は夕方ごろに撮影したものですが、 雪の部分が少し赤みを帯びていて、美しい光景に感動しました。 足もとは、砂漠のように砂がたくさんあったり、 乾燥した草と土で覆われていたりするのですが、 目の前には雄大な雪山が広がっているので、見たことのない不思議な光景でした。 観光では夏がメインのモンゴルですが、 冬のモンゴルもなかなか素敵です。(寒さは厳しいですが…)
リターンでお送りするユキヒョウブーティの進捗を確かめるため、 今日はウランバートルにある「Snow Leopard Conservation Foundation」のオフィスへ行ってきました! 12cmと16cmのブーティはほぼ数が揃ってきています。 20cmも含めてすべて完成しましたら、皆さんのもとへお届けします^^ その他のリターンも日本で制作中ですので、もうしばらくお待ちください。
約一週間の調査の末、無事に全ての赤外線カメラをバガボグド山に設置することができました! バガボグド山には、ユキヒョウと思われる糞、足跡やマーキング(尿スプレー)跡、ユキヒョウが食べたと考えられる草食動物の骨などがたくさんありました。 それらの痕跡をもとにユキヒョウの行動範囲を推測しながら、Dr. Munkhtsogと赤外線カメラを設置してきました。 撮影画像・映像の回収は来春を予定しています。 バガボグド山に棲むユキヒョウの生息数確認と、動物園での展示教育につなげるために、カメラの撮影が成功することを願って来年の春を待ちたいと思います。 今はまだウランバートルにいますので、旅の詳細については帰国後に報告させていただきます。 足跡写真や、壮大な自然の写真などをアップしていきますので、お楽しみに(^^)(^^)! それにしても、 バガボグド山はとても険しく、寒さの厳しい場所でした…。 ユキヒョウたちの凄さを思いっきり体感した旅でした(・・;)(・・;)。