上記の様子は10月上旬ですが、本棟の軒先が形成され、向拝部屋根の形状が少し見えてきました。今後の本棟の小屋組み(屋根の構造組)が期待されます。
軒先の下地が組まれています。現場合わせの慎重な作業が行われている様子が分かり、職人さんの手仕事に期待がより高まります。
細い材(垂木)が軒先に向けて伸びているのが見えますが、長い材と短い材があり、長い材が力を受け持つ材で短い材は化粧材です。建築中だから構成がわかる写真です。この垂木の間から少しだけ下側の垂木が見える(先端が白い材)のが分かると思いますが、下の垂木が「地垂木」上が「飛燕垂木」で、2段構成で仕上がります。
中旬に入り、正面から見て右奥側の様子です。屋根の四隅は、少し勾配で登っているのが分かります。神社仏閣建築ではよく見る様子ですが、反りのある材料を組んでおり、材の加工と癖を読んでの材料組は伝統建築ではならでしょうか。 一番上になって並んでいるのは「桔木(ハネギ)」と呼ばれる材ですが、扇状に並べられています。 さて、どんな屋根形状になるでしょう・・・・・お楽しみに!
向拝部の屋根組ですが、曲線が多く職人さんの技量が重要になります。今回の工事では「宮大工」が経験を活かしての仕事から、完成の折には美しい姿が現れることでしょう。





