上記の様子は10月上旬ですが、本棟の軒先が形成され、向拝部屋根の形状が少し見えてきました。今後の本棟の小屋組み(屋根の構造組)が期待されます。軒先の下地が組まれています。現場合わせの慎重な作業が行われている様子が分かり、職人さんの手仕事に期待がより高まります。細い材(垂木)が軒先に向けて伸びているのが見えますが、長い材と短い材があり、長い材が力を受け持つ材で短い材は化粧材です。建築中だから構成がわかる写真です。この垂木の間から少しだけ下側の垂木が見える(先端が白い材)のが分かると思いますが、下の垂木が「地垂木」上が「飛燕垂木」で、2段構成で仕上がります。中旬に入り、正面から見て右奥側の様子です。屋根の四隅は、少し勾配で登っているのが分かります。神社仏閣建築ではよく見る様子ですが、反りのある材料を組んでおり、材の加工と癖を読んでの材料組は伝統建築ではならでしょうか。 一番上になって並んでいるのは「桔木(ハネギ)」と呼ばれる材ですが、扇状に並べられています。 さて、どんな屋根形状になるでしょう・・・・・お楽しみに!向拝部の屋根組ですが、曲線が多く職人さんの技量が重要になります。今回の工事では「宮大工」が経験を活かしての仕事から、完成の折には美しい姿が現れることでしょう。
9月中旬~下旬の様子を報告させて頂きます。 上記の写真、いよいよ小屋組みが始まり、4隅の「隅木」という要の材(材質は檜とのこと)が設置されました。一部細い斜めの部材「垂木」が掛かり始めていますが、これから全面的に垂木を掛けて屋根の下地を構成していきます。垂木の上に置かれた「木負」が延びていますが、この右側に「飛檐(ヒエン)垂木」がさらに追加され軒先が出来ていきます。垂木に新旧の部材があることが分かると思います。建物の価値を認めて改修される工事では、「使える材は極力再利用」して歴史を継続していきます。向拝部の唐破風屋根の垂木が揃いました。着色がされていますが、完成したときの新旧の部材の違和感を軽減するために「古色塗装」を施しています。下地だけで「美しい!」と思ってしまいました。職人さんは、下地等の準備に時間をかけていましたが、この数日それが活かされているような進捗状況みたいです。
上記の写真は、現在の作業上屋内の状況です。 屋根の改修が主になりますが、不要な下地類までが撤去されました。歴史ある建物ということで職人の方々の丁寧な取り扱いにより、これからの本格工事準備が整ったという段階でしょうか。 現在は、他の作事場で材料の「刻み」が行われており、それが済むといよいよ新たな小屋組みの組み立てから進んでいくと思われます。上記写真は、7月中旬でのものですが、「桝組」と言われる組み物が有りますが、材質感や仕上げ方などで周囲の木材状況と少し異なる「丁寧さ」が見て取れます。建物の歴史の途中で改修が行われた名残かもしれません。かつての屋根改修で確認された瓦の裏書です。 改修に関わった人か寄進などに貢献して頂いた方の署名でしょうか。 いろんな方々の想いが感じられる「軌跡」に敬服させられます。
7月中旬:向拝の唐破風のきれいな曲線は下地から美しいですね。7月上旬:再利用する材と利用しない材を見極めながら工事を進めます。
5月下旬:瓦下地の防水層が見えますが、これは現代に近い工法です。5月中旬:石州瓦のこの姿は見納め? 植物の生命力は強いですね。5月上旬:建物全体を囲い、工事期間中の建物保護と、作業エリアを確保します。




