4月13日~18日の6日間、中国・内モンゴル自治区にあるウランブハ沙漠にて植林をしてきました!!!バヤンノール編、バヤンムレン編、2回に分けて、報告をさせていただきます!
ちなみに、バヤンノール、バヤンムレンというのは、地名のことです。ウランブハ沙漠には円彦淖尓(バヤンノール)とそこからバスで2時間くらい離れた円彦木仁村(バヤンムレン)というところがあり、この2箇所で植林をしてきました!
4月13日、日本を出発!
北京空港を経由しその翌日、内モンゴル自治区にある烏海(ウーハイ)空港へ向かいました。
メンバーは、アジアエコツアー(添乗員)の高橋さん、今回の植林ツアー主催Wonderful 植林Festivalのスタッフ、初参加が私を含め3人いて、他はリピーターの方、総勢12人で行きました。
参加者の年齢はさまざま!20代から最高齢は72歳!世代を超えて交流できるのも楽しかったです♪
1日目は北京で乗り換えのために1泊し、2日目3日目はウランブハ沙漠のバヤンノールというところで植林をする日程でした。
歓迎の雨?!!
まず、乗り換えの北京空港に着くとめちゃくちゃ雨が降っていました!!
この時期に北京で雨が降るのは珍しいらしく、リピーターの方で「歓迎の雨」だと言っている方もいました。雨が降ると、地面がしめり木が植えやすくなります!!
普段なら「嫌だな・・」と思っちゃう雨も、歓迎されてる?!とプラスに捉えると、なんだかすごく嬉しくてワクワクしましたっ!
「沙漠開発」高橋さんのお話!
2日目に烏海空港につき、バヤンノールの沙漠の中にある緑化センターへと向かいます。
烏海空港から1時間くらいバスでの移動でした。移動中に添乗員の高橋さんから「沙漠開発」のお話が聞けました。
高橋さんは、30年くらいずっと内モンゴルの植林に携わっている方!!
めちゃめちゃ知識があって、すごい活動経歴の持ち主だけど、自分でジョークを言って自分で笑っちゃうような愛嬌のある方でした(笑)
高橋さんのお話によると、この地域は3分の1がもともと砂漠で、3分の1が沙漠化が始まったところ、残りの3分の1に人が住んでいるとのこと。
中国の国家主席、習近平の政治により、貧しい農家の町を町ごと引っ越しさせて、強引に貧困層のかさ上げをやっているそう。今まで農家しかしていなかった人は働けるところがなくなってしまっても、元いた町は壊されて戻れるところもないらしいです。
過疎化した田舎は、政府が土地の一括管理をしていて、その土地を借りて、今ぶどう農場(ワイナリー)がたくさんあるとのことです。そこで田舎に雇用を生み出しています。
また、この地域は昔海だったため、石灰がとれるらしく、バスから見ていても、砂漠の中にセメント工場がたくさん見えました。
沙漠化になったのは、羊の過放牧のためとのことでしたが、実際は役人が工場を作ったことが沙漠化の原因みたいです。
でも政府はそれを放牧のせいにして、羊の放牧を禁止し、家畜として羊が飼われていました。
砂漠では、道路をつくっても砂が風で飛んできて、1年で道路がくずれてしまうそうです。
農場をするにしても、まずはあぜ道の防風林をつくる事から始まったそうです。
ワンフェス(Wonderful 植林 Festival)も、道路を守るための植林で4・5年かかり、ようやく今、農業のための森をつくる植林をし始めたということでした。
緑化センター!!
そういった話を聞きながら、バスが緑化センターに到着!!
緑化センターに着いたらまずはお昼ご飯!笑
初のモンゴル料理はこんな感じ!!!
魚は近くの湖でとれた魚!!でかいっっ笑
そして、準備をしたらついに沙漠へ!!
またバスで30分くらいでこぼこ道を進んで行きました。
植林スタート!!!
用意されているポプラの苗木の数・・・なんと500本!!
どーーん!!!山積み(笑)
記念すべき、第一本!!これがやりたかった~~!!
感謝の思いを込めて、1本1本植えさせていただきました!
バヤンノールの土は、さらさらすぎず、かたすぎず、2日前に雨が降ったこともあり、いい感じに湿り気があって本当に掘りやすかったです!!歓迎の雨のおかげかも!!
どんどん苗木を植えていきました。リピーターの方の植える速さはすごいし、初参加の方もコツを教わりながらどんどん植えていってました。
合言葉は、「そうだ!木を植えよう!!」
ここバヤンノールでは、点滴用のチューブが張り巡らされていて、植えた木の列から外れると水が行き届かずに、腐っちゃいます。
だから、縦横列まっすぐに植えるのが超重要!!!
そして慣れないうちは難しい・・・少しでもずれていると掘りなおし植えなおしすることになってしまいますっっ!
みんなでやるとすごく楽しくて、いつの間にか植えた苗木が200本超えてました!!
再び緑化センター!!
夕方くらいになると引き上げて再び緑化センターへ。
ここで2日間寝泊まりしました!
緑化センターのまわりにあるのは、湖と乾いた大地と植林のポプラ!!
夕日がめっちゃ綺麗!!
らくだは政府から送られてきたらしい!
夕飯を食べたあとは、みんなで集まって高橋さんのお話を聞きました。
30年近く前、どういう経緯で植林をすることになったかというお話でした。
その後、外に出てみると、満点の星空!!!
参加者で星に詳しい方がいたので、解説付き天然のプラネタリウムを見れました。
流れ星も!!!
4年前に植えた木を発見!!
3日目、気持ちいい太陽を浴びて朝ごはんを食べて、2日目と同じ植林地へバスで向かいました。
バスの途中で、2014年に植えた植林を発見!!ここの道路は1年ほどで風と土にやられてしまいます。道路を守る防風林!!
めちゃくちゃ大きく育っていました。リピーターの方も自分が植えたポプラの木を見つけるとすっっごい嬉しそうでした!!!
この日も残りの200本近くを植えて、山のようにあった苗木もいつの間にか減っていき、ついに500本植えられました!!!
そして、最後に毎回スタッフとして来ている三線アーティストのまーちゃんうーぽーさんの歌を聞いたり、一緒に歌ったりしました。
この日は、「宝物」「夢咲き誇れ」「いのりの歌」の3曲でした。
周りはな~んにもない大地に響くまーちゃんの歌声、その歌詞がめちゃくちゃ心に響きました。
植えた木々たちが、強く大地に根を張って、大きく大きく育ちますように・・・!!
そんないのりを込めた歌でした。
まだ植林をして2日目でしたが、風、土、太陽、苗木の幹に触れた感触、星空、その大地に生きる動物、生物をこんなにも感じられることがただただ心地よくて、本当に地球には宝物であふれているんだなあと、まーちゃんの歌を聴きながら思いました。
モンゴル流、歓迎の儀式!!
緑化センター2日目の夜はキャンプファイヤー!!
現地ガイドのバヤンさんに、モンゴル流、歓迎の儀式をしてもらいました。
歓迎の儀式は、モンゴルの人たちは家族や親戚が来たり、ゲストが来たり、毎回やっているそうです。
モンゴルのお酒「白酒」(パイチュウ)を薬指につけて、天に向けて弾き、地に向けて弾き、そして額にあてて先祖を想い、白酒を一気に飲み干して次の人も順番に同じことをやっていくような儀式です。
日本でも神聖な儀式ではお酒を飲んだりするからちょっと近いのかな?とも思いました。
そして、キャンプファイヤーではシシケバブを焼いてくれたんですが、これがめちゃめちゃ美味しくて!!
日本では、私は羊肉を食べるのが苦手なんですが、夕食でも出ましたがここで食べる羊肉は臭みが全然なく、本当に美味しかったです!現地の方がたくさん焼いてくれました♪
植林ツアー前半を終えて・・・
ほとんどが初めましての人たちだったことと、異文化の環境だったり、沙漠開発のことだったり、目に見えるもの、聴くもの、とにかく入ってくる情報量が多すぎて、ずっと緊張していました。多分緊張がとけ始めたのは、ツアー4日目・5日目とか終盤になってから・・(笑)
特に植林中は、とにかく「木を植える」ことに必死で、1日沙漠にいても時間が一瞬ですぎていきました。多分必死すぎて一番口数少なかったと思います・・・。
でも、そんな中、他の参加者の方々が声をかけてくれたり、冗談を言って和ませてくれたり、素敵な方たちばかりでした。そして、楽しむことにかけては最高のスキルを持った人が多かったのではないかと思いました!!やっぱ何事も「楽しんで」やるのは重要!
多分、木にもそういうのって伝わるんじゃないかと思います!^^
緊張しつつ、楽しみつつ、前半が終わりました!
以上、【バヤンノール編】をお読みくださりありがとうございました!
バヤンノールでの2日間は終わり、植林ツアー4日目からはバヤンムレンでの植林です!
ここから先と全体の感想は、【バヤンムレン編】でお伝えしますので、お楽しみに!!