ゴールデンウイーク後、なんとコロナに罹患してしまいました。そのせいで、『母をさがす——GIベビー、ベルさんの戦後』出版記念イベントの動画の編集が、2週間ほど遅れてしまいました。先日やっと編集を終え、ダイジェスト版を制作したのでご覧ください。本編は近日中にアップできる予定です。もうちょっと、お待ち下さい!
GIベビー の付いた活動報告
返礼品のひとつ、『母をさがす——GIベビー、ベルさんの戦後』出版記念イベント、まもなくアップします。こちらはチラ見せ予告です。返礼品該当外の方にも、有料でご覧いただけるようにいたします。いましばらくお待ち下さいませ。
4月14日(日)、『母をさがす──GIベビー、ベルさんの戦後』出版イベントを収録をいたしました。ゲストは、GIベビーであるベルさんこと堤麗子さんと、彼女を長年支えてきた友人、水島文夫さんです。[二人のプロフィールはこちら]海外からもご支援いただいたクラウドファンディングの返礼品として、ネット配信の形にしています。会場は都内某所、無観客で行いました。 第一部 水島さんへインタビュー 第二部 ベルさん、水島さん、わたしの三人での語らい 第三部 ベルさんへのインタビューという、3部構成になっています。第一部では、なぜ、赤の他人の水島さんが天涯孤独のベルさんを支えることに決めたのか、その根っこにある彼自身の生い立ちについてもじっくり伺いました。本には書いていない、ベルさんの物語のサイドストーリーと言えるものです。第二部では、三人で笑いがたくさんの楽しい時間となりました。ここでも、本にはあえて書かなかった(書けなかった)、もう一人のGIベビーの重たいエピソードをお話ししています。第三部は、ベルさんと二人です。彼女の最初の記憶から始まり、施設時代、踊り子時代、そして夜間中学の話、二人で行ったアメリカでのことまで、じっくり話しをうかがいました。お母さんのお墓参りをしたときのベルさんの心境は、本には書いていません(状況だけ書いています)。そのときベルさんが何を感じていたか、ぜひ、ご本人の口から聞いてください。これから編集作業に入り、配信はGW明けになると思います。配信日が決まり次第、こちらで発表いたしますので、いましばらくお待ちください。
2022年夏にお母さんさがしを始めてからおよそ一年半、先月『母をさがす ー GIベビー、ベルさんの戦後』が刊行され、充足感に包まれて久方振りにまったりしたのも束の間、さっそくベルさんから「お兄さんに連絡してみたい」と電話がありました。本を読んでくださった方はご承知と思いますが、「お兄さん」とは、一昨年まで名前も知らなかったお父さんの息子、ベルさんの母違いの兄のことです。「えっちゃん忙しいんでしょ? 時間があるときでいいから。ゆっくりでいいからね」わたしを気遣ってそう言ってくれるベルさんですが、きっと本を読んであらためて「次の夢」に向かいたくなったんだろうな、と思うと、腰を上げないわけにはいきません。弟ジニヤさんと妹たちにアプローチしたときと同様に、まずはお兄さん宛の手紙の文面を考え、ベルさんに読んでもらいました。「すごく良く書けてる。これでいい」許可が出たので、ベルさんにはそれを手書きの手紙にするようお願いしました。一方で、わたしはその手紙の英訳と、別に簡単な事情を書いた英文の手紙を書きました。スマホからベルさんの写真を2枚選び(バストショットと全身写っているもの)、コンビニでプリントもしておきました。3月13日、それぞれが用意したものを一つの封筒に入れ、宛名書きをして、祈りながら封をしました。フロリダに住むベルさんのお兄さんへ、無事に届きますように。 * * *返礼品のひとつである「出版記念イベント」の準備も進めています。進捗はまた、こちらの「活動報告」でお知らせいたします。
3月1日(金)、ベルさんからの要請で、書店で売られている本を見に行くことになりました。場所はもちろん、『母をさがす ― GIベビー、ベルさんの戦後』の中にも何度か出てくる、新宿の紀伊國屋書店本店です。あらかじめ担当編集者にその意向を伝えておいたので、亜紀書房の営業の方が同行してくれました。おかげで書店員さんともお話しすることができ、ベルさんと二人、楽しい時間を過ごすことができました。売り場を案内されると、本はエンドの平台という特等席に、二面で平積みされていました。周囲には、話題の本や売れ筋の本がずらり。ここの他に、ノンフィクションのコーナーでも平積みしてもらっていました。ありがたいことです。「わあ、嬉しい。頑張って、たくさんたくさん売ってくださいね!」ベルさんも大喜びで、書店員さんにそんなことを言って笑わせていました。ベルさんが読み書きできないと知り、雑魚寝の水島さんがドリルを書いに走った店。ベルさんも何度も通ったお店です。そんなゆかりのある書店に、この本が並んでいるのを見る日がくるなんて……感激。ありがとうございます!