ご無沙汰しております。
更新が滞っており申し訳ございませんでした。
さて、遡ること7月13日(木)、工業技術博物館に技師様をお招きし、
[工業用ミシンTMB-110] の展示準備・動作確認を実施していただきました!
今回は、刺繍用ミシン整備経験の豊富な技師様と、
長らく刺繍業を実施されてきた刺繍会社代表様のお二人にご協力いただきました。
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今年1月まで稼働していたとはいえ、
トラックによる輸送の影響やモーターの回転向きが不明確など、
いくつか不安要素がある中で稼働テストがスタート。
①電源確認
まずは整備経験のある技師様に、モーター部分を丁寧に確認していただき、
無事電源を入れることができました!
②実演用パンチカード転写
次に、実演に使用できるパンチカードも限られているため、
誤動作での破損が無いようカードの実物からコピーを作成する転写機の動作を確認。
最初はカードのセット方法が分からず、一度かみ合わせがおかしくなりかけましたが、
何とかカード転写も成功しました!
元の町工場で40年前の記録媒体を使い続けられたのも、この転写機があったおかげです。
③いよいよ刺繍動作チェック
下準備が整ったところで、いよいよミシンでの刺繍動作を確認します。
心臓部であるジャガード読み取り部分(表紙写真)に念入りに油をさし、パンチカードをセット。
刺繍業を生業とされている技師様から、
ミシン糸のかけ方や刺繍枠の使い方も教わり、いざ実際に刺繍動作へ!
上記動画が、実際に刺繍機を動かしてみた様子です。
スイッチを入れたところ、驚くほどスムーズに動作してくれました!
この動画では、パンチカードの動きが分かるよう、敢えて裏側から撮影してみました。
画面左手奥にちらっと見えたのがジャガード読取機です。
カードに記録された座標情報に則り、布をセットした刺繍枠が動いているのが分かるでしょうか?
ジャガードの穴を金属棒が読み取る「カチカチ」という小気味良い音と共に、
紙に穴が開いただけのカードから、実際に刺繍が生まれていく様は感動的でした!
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そして実際に出来上がった刺繍がこちら。
今回は元のデータが靴下へのワンポイント刺繍用だったので、
市販の無地の靴下に刺繍してみました。
1月まで製品製造していたので当たり前といえば当たり前ですが、
まるで既製品のような仕上がりに!
これで晴れて、博物館での実演展示が可能になりました!!
多くの方々のご協力のおかげで、大切にしていたミシンが新たな活躍の場を得ることができ、
とても喜ばしい1日になりました!
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今後の実演方法やスケジュールなどは、博物館とさらに調整を進めていく予定です。
プロジェクト終了後に展示・実演詳細が決まった場合は、
ご支援いただいた方にリターンとして詳細メッセージを送付させていただきます。
プロジェクト終了までもうあまり日が無いですが、
最後までご支援をよろしくお願いいたします!!