演出座談会やりました!
広田淳一さん(アマヤドリ)、荒川大さん(劇団ハーベイ・スランフェンバーガーのみる夢)、齋野直陽(啓蒙ヌードル)のお三方をお招きし、演出座談会を開催いたしました。2時間の予定が、議論が白熱し3時間にまで及び、演出業についてたくさんお話しました。
プログラム
演出座談会は以下のプログラムで行われました。
1.演出家の仕事って何?
2.役者とのコミュニケーションは如何に?
3.スケジュールはどう組む?
4.参加者テーマ
内容
たくさんの議論がありましたが、トピック 1.~3.について主宰者である平田が感じた重要要素についてまとめたいと思います。見どころを繋げた動画もございます!ぜひご視聴ください。
1.演出家の仕事って何?
演出家に求められる仕事はいろいろとあるが、単純な演出業に加え主宰業や、特に日本においては演技指導業なども含まれることが多い。しかし本質的に演出家が担うべき役割は「決める」係であり、ゆえに一定の責任を負う必要も生じる。
2.役者とのコミュニケーションは如何に?
平田オリザさんみたく間や立ち位置などのみを指示するスタイルもあれば広田さんみたく内面のことしか言わないスタイルもある。稽古外でのコミュニケーションなども大事だが、関わり方をこっちから強要することはまずできない、難しい。劇団を持つと共通言語が複数公演を通じて使えるためコミュニケーションという意味ではとても都合が良い。厳しいことを言うにしても、ベースに「愛」があればそれが伝わり、悪いようにならないものだ。
3.スケジュールはどう組む?
ひとつの議論でというわけではないが上がった観点など↓
齋野さん→早く通すことを目標に稽古を進める
荒川さん→悪い場がひとつでもあると作品が崩れ兼ねないためそういう場を重点的にやる
広田さん→序盤にいっぱい時間を割く、序盤が固まれば後半の場はその基礎をもとになんとかなる
演出家を長くやると、作品作りにおいて今までを度外視する変化が「間に合う」かどうか感覚としてわかるため、無茶振りなどをできるようになる(してほしくないけど)。
まとめ
かっちりとまとまった会ではなく、良い緩さで演出家や演出業についていろいろと聞けた3時間でした。学生として感じたことがある悩みポイントから、学生としては想像できえない悩みポイントまで広い幅を知れた会で、開催から二週間たった今でも一緒に行った運営員と演出座談会の内容を引用しあっていたりします。広田さん、荒川さん、齋野さんがそれぞれ10歳差ほどだったのも議論が面白くなった要因かと考えられます。
当日は楽しい脱線も多く、流れでいろいろと話が発展しそこに面白みもあったのですが、さすがに3時間は長いと思いその場にいなくても客観的に面白いだろうなと思われる箇所を繋げた動画を作成しました。ぜひ動画をご視聴ください!!