わたし達のクラウドファンディングの挑戦に届いた応援メッセージを紹介しています。第二弾は『あらののはて』で門真国際映画祭最優秀作品賞を受賞し、8月には最新作『瞬きまで』が公開となる映画監督の長谷川朋史さんです。
長谷川朋史(映画監督)
「加藤さんの演劇は言葉に溢れている。
きっと、彼の頭の中には、嵐のようにたくさんの言葉が渦巻いていて、
意味がある言葉も、意味がない言葉も、凍る言葉も、温める言葉も、強い言葉も、弱い言葉も、辛い言葉も、やさしい言葉も。それらが一度にぶわーっと吹き出して作品が出来上がっているんだと思う。
そうして出来た作品には、彼の人柄と同じく誠実な優しさを感じる。
『すべて重力のせいだ』と『構造なり力なり』は、私たち観客に、自分に「誠実」であれと優しく諭す。
世間に言葉を放つなら、優しさはとても大切だ。」
長谷川さんに初めて会ったのは、新宿のタイニイアリスだったか、中野のテルプシコールだったか…とにかく1990年代前半の、東京の西側の小劇場の混沌の中にお互い居て、どちらも鞘に入っていない抜身の刃物のようにギラギラとしていた頃だった。あの頃の僕らから今の僕らを想像するのは難しいかもしれない。だけど、あの頃の僕らがなければ、今の僕らもないんだよね。長谷川さんの活躍は、とても励みになっています。本当にありがとうございます!【加藤真史】