本著に寄稿する著者紹介をシリーズでお届けする”達人紹介 ”。
第7回目は、この2名の ”コーヒーの達人” をご紹介します。
山内秀文(やまうちひでふみ)
1950年生。東京大学文学部仏文科卒。
(株)柴田書店で喫茶、料理関係の経営書を編集。コーヒーの雑誌『ブレンド』編集長。1985年辻調理師専門学校に入職。プロ向け料理・製菓関係書籍の企画・編集・著述を行う。元辻静雄料理教育研究所理教育研究所・所長。2020年退職。
研究分野はフランス料理史、コーヒー。著書:『フランス料理ハンドブック』(柴田書店、共編著)、『ALL ABOUT COFFEE』(W.H.ユーカズ、角川ソフィア文庫・抄訳)等。日本コーヒー文化学会常任理事。
1867年大政奉還前夜、徳川幕府はランスの科学技術・文化を導入するためパリ万博に使節団を派遣した。その随行員の中に後の大実業家渋沢栄一が加わっていた。当時第二帝政のフランス経済は繁栄の頂点にあり、またカフェ文化の黄金時代でもあった。そこで渋沢栄一はどんなコーヒー、カフェ体験をしたのだろうか。渋沢の残した『航西日記』の記述をもとにそのコーヒー体験をたどりながら、19世紀のフランスのコーヒーとカフェの状況を紹介する。
佐藤光雄(さとうみつお)
㈱フレッシュロースター珈琲問屋代表取締役
23歳でコーヒー業界に入り数年後には50周年を迎えます。消えてしまった業界も数ある中コーヒー業界で一生の仕事として続けていけることに感謝せずにはいられません。横浜中華街にある占い師が「貴方は死ぬまで今の仕事をしているでしょう」と言われた事を思い出します。これが最初で最後の占い師との出会いであると思う。
今回の日本コーヒー文化学会(1994年設立)30周年記念事業として記念本を出版するにあたり、コーヒー問屋の海外事情についてありのままを書いてみました。1988年創業以来「すべての人へ貴方だけのための価値ある一杯の珈琲を!」をモットーにどこよりも新鮮なおいしいコーヒーをどこよりも早く安く提供しています。今回は海外で全く同じコンセプトで展開のフィリピン店・韓国店の状況について簡単に書かせていただきました。その他にも著名なコーヒー業界先輩の方々の興味満載の内容を是非手に取ってご覧いただければ幸いです。