ご支援いただきました皆様誠にありがとうございます。マジェテック・ビックタートルは1935年ロンジンがパイロット向けに開発した時計です。以降需要が増えエマルナ・レマニアの順でメーカー参入してきました。3社共に当時屈指の性能を誇る腕時計大手製造業社でした。
チャコスロバキア軍陸地に囲まれていた立地もあり、航空隊は高度な技術を有していたと言われています。軍はメーカーにコックピットの計器類に磁気の影響を及ぼさない時計の開発を命じました。つまり磁気を帯びにくい時計『ANTI MAGNETIQUE』を求めたのです。磁気を帯びるとコックピット内の計器を狂わしてしまうほか、時計自体の時間機能が狂ってしまいます。これは、クォーツに限らず機械式にも起こる現象です。
現代はコックピット内に限らず、社会全体で大変磁気を帯びてしまう環境に囲まれています。スマートフォン、PC、ゲーム機、TV、車の電磁ロック、イヤフォン、自動改札機。普段生活環境の中で特に磁気が強いのはIH調理器、タブレットや財布鞄の留金マグネットと云われています。これらを避けて生活する事は困難です。
1930年代よりも現代の方が深刻かもしれません。
復刻したマジェテック・ビックタートルには現代技術を駆使した磁気遮断シートを内蔵しています。蘇ったマジェテック・ビックタートルは100年前の優れたデザインに現代の時間の精密さに加え、現代環境から時計を守る機能を備えたものになります。