皆様いつも温かい応援を賜りまして、誠にありがとうございます。
猛暑が続いておりますが、現在工場内は路地栽培メロンの上限である28度、CO2濃度は平均1600ppmを維持しております。
また前回のご報告通り、くん煙にて空間の殺菌処理を行い、育成を継続しています。
■現行レーンのリセット
放任孫ツル以外に蕾が確認できない状況でしたので、現行レーンの育成を終えリセットをかけました。
縦型水耕でのメロン育成は困難であるという結果を出しました為、現在空きレーンでの栽培作物は検討中でございます。
■新株レーンの状況
新株レーンの育成状況ですが、いくつかの葉でくん煙の影響が見られます為、葉の除去及び再生を待っております。また無事に開花の時期を迎えており、明日にも10節以降についている雌花の開花が見られるかと思います。こちらは通常通り人工授粉を行いまして、LEDの点灯時間を延長して参りたいと思います。
※雄花の開花
※雌花(第9、10節)
※くん煙の影響
また、新株レーンにおきましては他の作物「ミニトマト(アイコ、千果)」「いちご(章姫)」の栽培も行っており、順調に育っております。無事に育成が確認できましいたら、空いている縦型のレーンにて栽培を進めて参りたいと思います。
※章姫(ライナーが出始めました。新株は同支柱にて育成します)
※アイコ(背が高く葉が小さいので、茎を丸めながら育成します)
また、トマトなどは支柱下部にて光量が不足するようですので、空き穴にてハーブ類を育成することを検討しております。
■液肥13号のテスト
8/16午後より、新しい処方の液肥13号のテストを始めました。「根の成長」の強化、光合成の効率化を目的としております。また、微量元素(鉄や亜鉛など)の割合の見直しを行いました。カリウム微増、リン酸増加、窒素につきましては割合を減らし、水耕栽培においてアンモニア態窒素は不要ではないかと考え、初めて硝酸態窒素のみと致しました。
※原液(黄は鉄の色です。PH6.5で安定度の高いDTPA-Feを使用しています。)
■横型ユニットの状況
前回横型ユニットのテスト栽培をご報告致しましたが、成長が確認できましたため、8/15より新しい株を定植致しました。
テスト栽培の株は根腐れしたものを治療したもので、現在は別の支柱に移植しております。
まだ双葉のみの状態で、光源までの距離が遠い為に育苗で使用しているLEDを上部に設置しております。定植後2日経過しまして、本葉、根の成長速度は予想よりも早く順調のようです。
※育苗ライト
※定植初日の葉
※定植2日後
※定植初日の根
※定植2日後の根
↑根の撮影のため、水を抜いています。常時ホルダーのネジ部分より上までが水没しています。
また、今回は育苗カップ自体も最低限の部分のみ残し、根の出口を広げることにしました。13号液肥の効果も期待しまして、十分な根を育てられると考えております。(TOP画像)
本日8/17がメロンを定植して一年の節目となります。試行錯誤は行って参りましたが、なかなか結果に結び付かず恐縮です。一つ問題を解決すると新たな問題が起こるの繰り返してございましたが、皆様の応援をいただきながらなんとか歩んでこられた一年であったと感じております。
応援頂いている皆様、また地元東根に新たな名産をお届けできるよう努力していきたいと思います。