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■メロンの育成状態(TOP画像)について
定植から35日が経過しましたが、成長速度は前回と比較し遅いようです。
外気温が下がり、また曇りの日が続く為、日光による熱が入らずエアコンにより気温を上げているためかと考えられます。
エアコンにより湿度も下がりやすいのですが、加湿器が故障してしまい、現在は濡らしたタオルと葉水にて湿度を保っております。
低湿度気味になりますので、再度ハダニの影響も見られました。早めに有機殺ダニ剤を使用し、現在は抑えられているようです。
もう少し唐辛子が成長して参りますと、蒸散により湿度が安定してくると考えております。
■根の成長具合
根の成長を促進すべく、現在14号液肥をテストしております。定植後の成長具合は以下の通りです。
▼定植15日目
▼定植35日目
▼前回(13号液肥)の定植後30日目
以上の結果より、成長が遅れていることを考慮しましても、13号液肥の方が根の成長に良い影響を与えているようです。
14号は配合の比率を大きく変化させた為、バランスが悪く吸収しきれない成分が残りやすいようです。13号肥料をベースに、再度バランスを考えた液肥を検討したいと考えております。
また、メロンのみの場合酸性に偏る液肥が、唐辛子を育てていることからアルカリ性に偏るようになっております(水耕栽培は通常アルカリ性に偏ります)。
メロン専用液肥ということで酸性に偏らないよう、アンモニア態窒素を使用しないことでpH安定度を保っておりましたが、新しい液肥では窒素源として少量の硫安(硫酸アンモニウム)を混合し、pHを安定させていきたいと思います。
■唐辛子、他の植物
縦型ユニットで育てております、他の作物の状況です。
▼サニーレタス:食べ頃になりましたので旅館の朝食等に使用します。
▼げきから:実が重く、ロープへの誘引が必要になります。
▼カプシクムキネンセ種(スコッチボネット):げきからより遅れておりますが実ってまいりました。
■唐辛子商品について
現在栽培中の唐辛子に関しまして、オリーブオイルベースの「香油」として製品化を進めております。
オリーブオイル自体は抗酸化作用がありますので熱に強いですが、ハーブ類の揮発性の高い香りをなるべくオイルへの閉じ込めるため、低温での抽出をテストしております。
抽出に東根温泉の熱(約65度)を利用できないかテストしたところ、辛味成分のカプサイシンは十分に抽出できました。
ただしニンニクの成分「アリシン」は非常に不安定で、また65度程度の熱では抽出はできませんでした。室温から徐々に加熱し、110度程度からアリシンがニンニクを加熱した際の特有の香りであるジアリルジスルフィドへ変化するようです。
現在のユニット下部で育てていますレタス類は、香油で使用しますローズマリーとタイムに植え替えを行いたいと考えております。
返礼品のお届けが遅れておりますこと、心よりお詫び申し上げます。できる限り早く皆様のお手元にお届けできるよう、全力で努めてまいります。