皆様、いつも温かい応援を賜りまして、誠にありがとうございます。
■メロンの育成状態について
前回11月5日のご報告のとおり、成長が鈍化し、これ以上の実の肥大が見込めない状況と、早めのハダニ対策が必要であることから、11月8日に収穫を行いました。
また、11月5日に新たに播種を行い、これまでで最短となる播種後5日目の11月10日に横型ユニットへ定植いたしました。
↓11/12、定植2日目に本葉が現れました
はじめ根がわずかに見える程度の状態でしたが、現在は順調に成長しております。肥料には、根の成長を促進する液肥14号を使用しています。
↓11/15、定植5日目に本葉第1節が成長
さらに、前回まで使用していたケースが重さにより亀裂が入ったため、ケースと架台を新しく作り直しました。これにより、1平方メートルのスペースで2ケースまで栽培可能となりましたが、現在は1ケースで実験を行っています。
また、水を完全に抜くために「強制排水バルブ」の設計を変更し、ケースとの段差をなくすことで水を全く残さず排水することが可能になりました。
↓旧式のバルブ締結部。水位3mmが残ってしまう。
↓新型。ケース側からねじ締結を行うことで排水口の段差をマイナス高さにする。
加えて、根っこヒーターを使用し、根元温度を26〜30度程度に維持しています。成長がさらに進めば、タイマーを利用した温度管理に移行する予定です。
↓11/18、定植8日目に本葉第2節が成長
↓11/18、定植8日目の根の成長具合
↓11/21、定植11日目の根の成長具合
↓11/22、↑24時間での根の成長速度比較
■縦型ユニットについて
唐辛子の栽培は順調に進んでいます。
先に栽培を開始した「げきから」は次々と開花しており、一部では自家受粉により実がついています。実の先端が細いことから、高い辛さが期待できると考えています。また、辛味を引き出すためにはストレスが必要となるため、適切なタイミングで水切りを行う予定です。
↓白く小さな花が咲いています。
↓まだ小さいですが実がつき始めました。
ハバネロとブートジョロキアについては、一部で根腐れが見られたため、Agシートの交換と根の再生作業を行いました。
一方で、キャロライナリーパーやドラゴンズブレスは比較的順調に成長しています。ただし、液肥の酸性度については、メロンを含む他の品種よりもアルカリ性を好む傾向が見られたため、現在の平均pH6.3を6.45に引き上げ、栽培を進めてまいります。
↓栽培可能な世界一辛い品種、ドラゴンズブレスチリ(実質二位)
↓世界第三位の辛い品種、キャロライナリーパー
なお、メロンと唐辛子の最適な栽培環境(栽培適温等)は共通していますが、pHを調整することで、西洋種唐辛子の根からの吸収率が向上することが期待されます。
(メロン、和唐辛子[カプシクム・アニューム種]の最適pH:6.0〜6.5)
(西洋唐辛子[カプシクム・キネンセ種]の最適pH:6.6〜7.5)
↓唐辛子の使用法を検討中
※唐辛子の美容、健康への有用性に関してはnoteでも掲載しております。よろしければご笑読ください。
クセつよ激辛唐辛子たちを美味しく食べる! 万能激辛調味料の特製レシピ
また、縦支柱の下部でも唐辛子は栽培可能ですが、上部が先に成長し、日当たりが悪くなるため、下部の3穴程度にはレタスやハーブなど、少ない光量でも成長する作物を栽培予定です。これらは実家の旅館で提供できるよう、取り組んでまいります。
↓サニーレタス、ルッコラ。
↓発芽したバジル。
↓いちごの章姫も開花しました。
返礼品のお届けが遅れておりますこと、心よりお詫び申し上げます。できる限り早く皆様のお手元にお届けできるよう、全力で努めてまいります。何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。