
皆様、いつも温かい応援を賜りまして誠にありがとうございます。
また、年度末でご報告が遅れましたこと大変申し訳ございません。
■育成状況
2/17に行いました養液タンクの殺菌洗浄、殺ダニ、防カビより現在に至るまでダニやカビに起因する病気等は発生しておりませんので、駆除は成功したと考えております。
2/25に無事定植を行い、約一月が経過しようとしています。
葉の状態も非常に綺麗で柔らかさもあり、良い状態です。
冬期間は室温が上がりにくく、現在本葉が4枚程度と予定よりも成長は遅れております。
今後は暖かい日も増え、成長の加速が見込まれます。
※3月4日 本葉出始め

※3月8日 本葉の成長

※3月22日 縦型ユニット

※3月22日 横型ユニット

■一部根腐れ発生(初期症状)
3/5、成長の遅い2株について、カップを抜いて根の状態を確認したところ、初期の根腐れが見られました。
エアレーションを強化し、銀イオンシートを使用している状況でしたが、菌が残っていた可能性が考えられます。
ユニットから株を取り出し、根腐れ部を除去しまして、極低濃度の次亜塩素酸ナトリウムとフルボ酸の混合溶液にて、30度を保ち殺菌と発根を促し、根の再生を行いました。
3/6、根の正常な成長が見られた為ユニットに戻し、現在は成長を続けております。
※正常な根(白色)の発生を確認

また、養液と育成空間の殺菌を強化するため、3/9より夜間のみ養液内にオゾンを送ることとしました。
オゾンの酸化能力から養液への影響も懸念されますので、現在20〜22時、05時〜07時の4時間にてテストしております。
(溶け切らないオゾンが育成空間に漂う為、空間の殺菌につながります)
■育成ステージについて
計画よりも生育が遅れておりますが、3/14より、養液の配合と濃度をステージ2へ変更いたしました。
ステージ2:生育(3〜6週)…ツルや葉の発育強化[EC値2500uS/cm]
根の状態から濃度は2000uSから始め、3/20より2500uSと緩やかに上昇させることにしました。
ステージ3は開花受粉期となります。
■おんせんファーム環境データ
この度メロンの育成環境をログの保存から可視化へ変更いたしました。
早期に対策を取る必要があると考え、各種センサーより得られたデータを自社データベースへ保存し、グラフ化、外部からも確認が取れるようにいたしました。
ぜひご支援いただいている皆様へも育成環境を見て頂きたく、ユーザーログインなどはつけてございません。
以下URLより各種データをご覧いただけます。
https://geoalpine.net/onsen_dashboard/index.php
(センサーの校正や養液の交換などで、一部データの乱れがございます)
(センサー間の誤差もある程度補正しておりますが、手元のハンディセンサーを優先して養液の調整を行なっております。)
※arduinoセンサーシールド→RaspberryPi ZERO→自社データベースへ送信

※例:室温(携帯等の画面では見づらいかと思います)

■データ可視化からの課題
まずはCO2濃度の持続性が上がります。現在の原始的な方法では光合成可能な時間帯での濃度が不十分であるようです。
(目標値1600ppm)
近日中に炭酸ガスボンベと電磁バルブによるCo2濃度の制御を考えております。
※濃度が持続せずノコギリ波。葉が増えるとより顕著になる可能性大

次に溶存酸素濃度(DO値)ですが、現在21~22度の養液温度に対し、12mg/L 程度の値が取れております。
当該温度で大気圧条件下ですと約9.4mg/Lが限界値の為、ユニット内で行われる養液の高所落下により、滝で見られる曝気(エアレーション)効果によるナノバブル発生が考えられます。
DO値としましては十分な値ですが、根の成長とともにパイプ内が根で塞がれ、養液の落下速度が減少し、十分なDO値を確保できない可能性も考慮し、縦型パイプ24本中4本を定植せず、曝気用パイプとして使用することとしました。
※22日17時にセンサーをメンテナンス(半月に一度必要)

返礼が遅れておりまして申し訳ございません。この度の育成にて成功するべく、尽力して参ります。
何卒よろしくお願い致します。



