
皆様、いつも温かい応援を賜りまして誠にありがとうございます。
■育成状況
現在まで育成状況は順調で、全ての株について本ツルを摘心し、子ツルも一日数cm単位で伸びております。
※3/29、摘心後6日目

※同株、4/5

※同株、4/12

※横型、4/9

※横型、4/13

また、本日4/13に試験的に一つだけ人工授粉を行いました。予定通り離層部へベンジルアミノプリンを1000ppmの濃度で塗布いたしました。
草勢は強く、データ的に80%の確率で着果するものと予想しております。(TOP画像)
葉から見える健康状態は非常に良い状況です。今までは人工授粉の段階まで幾つかの葉を失っている場合が多かったですが、現在に至るまで葉は全て良い状態で残っております。
オゾンによる養液、空間の殺菌を行っており、菌に由来する病気も発生しておりません。
※4/5、手のひら大(現在は顔ほどの大きさ)

※同株、4/9の葉の様子

※4/13、開花が進んでおります。

3/31よりCO2ボンベの電磁弁制御を開始し、7〜17時の間、自動的にCO2濃度を800ppmに保つよう設定しております。

溶存酸素に関しまして、ベンチュリー式を応用したナノバブル発生装置を作成いたしましたが、6mg/Lの濃度で安定しております。泡の大きさからナノバブルではなくマイクロバブル程度のようで、十分に効果を得られない原因としまして、ポンプの圧力不足が考えられます。
圧力調整用の絞りサイズを変更し、低圧でもナノバブルが生成できるよう、試験を続けて参りたいと考えております。
■育成ステージについて
開花受粉期に入りましたため、養液をステージ3用の配合に切り替え、4/1より濃度3000uS/cm、4/9より濃度3500uS/cmへと段階的に切り替えて参りました。
吸収量に関しまして、初期段階では一日40mlの養液吸収量でしたが、ステージ3に入り、一日200mlの吸収量となっております。
(水消費量は一日10L→20L)
今までの結果の2倍以上の吸収量となり、光合成が盛んに行われ、吸収効率も非常に良いと判断しております。
■環境監視システムについて
人工授粉の開始に合わせ、以前お伝えしました環境監視システムに成長管理機能を追加致しました。
受粉日からの積算温度を計算し、収穫予想日まで一果単位で管理することが可能となりました。
果実登録はログインが必要となりますが、管理状況は公開しておりますので、是非成長記録としてご覧いただけましたら幸いです。
本日行った人工授粉分に関しまして、予測は6/2収穫となりますが、温かい日が増えていくと考えられますので収穫が早まる可能性もございます。
https://geoalpine.net/onsen_dashboard/index.php
※環境監視画面

※受粉管理画面

環境監視システムにより、データの蓄積から問題への素早い対策が取れるようになったと実感しております。
返礼が遅れておりまして申し訳ございません。この度の育成にて成功するべく、引き続き尽力して参ります。
何卒よろしくお願い致します。



