
皆様、いつも温かい応援を賜りまして誠にありがとうございます。
年度当初にてご報告まで時間がひらきまして誠に申し訳ございません。
■育成状況
前回のご報告(4/13)より少しずつ始まりました人工授粉ですが、管理システムの登録状況は4/30までの17日間で135果の人工授粉及び、離層部へのBA液剤(ベンジルアミノプリン1000ppm調整)塗布を終えております。
着果成功確認は人工授粉後、約二週間程度を見ておりますが、データの通り初期の人工授粉済み果を見る限り、高い着果率を見込んでおります。
春先の栽培は室温を無理にあげず、23度程度に留めております為、成長速度、着果率が落ちますが、今回は着果率の点では問題ないようです。
※人工授粉一週間後(比較低温、肥大は遅くも着果成功)

※昨年の夏〜秋栽培、奥が人工授粉一週間後

※4/26、授粉後約二週間(着果成功を確認)

※5/1、順調に肥大化(積算温度進捗17%)

※定植の遅かったA~B列も無事に着果

※横型(D列5株目)も空中栽培としています。

5月に入りますと気温が上がり、室温も上昇しますため今後より成長速度の加速が見込まれます。
また、まだ若干人工授粉を控えている雌花もありますが、タイマーを使用した定期的な水切りを行っております。適度な根の乾燥が根を成長させ、ストレスから甘いメロンができるかと思います。
■育成ステージについて
4月下旬より養液をステージ4の配合に切り替え、濃度3500〜4000S/cmへと段階的に切り替えてまいしました。
吸収量に関しまして、ステージ3の200ml/日からさらに上昇し現在平均400ml/日の吸収量となっております。吸収量に比例し、蒸散により湿度が上昇しますため、現在除湿機による蒸散水の再回収を行なっております。
回収した水はオゾンにより殺菌し、養液に戻す、もしくは液肥の生産に使用しております。
※養液のCaについて
通常Caは硝酸Caを使用しますが、ステージ3より加えて乳酸Caを補助剤に使用しております。
乳酸Caを水道水にて液肥を作成した際、3日ほどで薄く白濁が見られました。おそらく水道水により炭酸Caが形成され、Caが吸収不能な形になっていると考えられます。
その為、乳酸Ca養液に関しましては蒸散の回収水を殺菌し、養液を生産しております。
また前回ご案内いたしました授粉監視システムは若干の改修を行い、収穫予測を直近7日間の平均気温から計算することとしました。
また、湿度、CO2濃度の育成への影響を成長予測への補正値として加え、収穫予測日が前回より変化しております。
詳しい状況は管理画面よりご確認ください。
https://geoalpine.net/onsen_dashboard/index.php
返礼が遅れておりまして申し訳ございません。この度の育成は成功すると考え、引き続き尽力して参ります。
何卒よろしくお願い致します。



