今月25日夕刻に、LGBT難民が経営するレストランが再オープンしました。これもひとえにクラウドファンディングにご協力くださった皆様のおかげです。何度感謝してもしきれません。
レストランでは、ウガンダ料理とケニア料理を提供しています。主食はウガリ(蒸したトウモロコシ粉)、お米、マトケ(蒸した甘くないバナナ)、ヤム芋のいずれかで、チキンやビーフのシチューにキャベツやスクマウィキ(ケール)の炒め物を添えるというのがごく一般的なメニューです。朝はチャパティ(クレープ)やマンダージ(サーターアンダギー)にチャイが定番です。
店内の様子です。左側の柵に囲まれたところはアルコールが置いてあるところです。難民の暮らしを支えるには少しでも多くの利益が必要ですが、アルコールを販売することで客単価が上がります。柵の設置は法で決められたものです。夜はこんな感じになります。
レストランで使う食材の仕入れ費用を抑えるために、国際支援団体ORAMの農業指導を受けて、シェルターの裏庭や別に借りた畑でトウモロコシやケール、キャベツの栽培を行っています。指導を受けてから生産性が非常に向上しました。
ケニアの法律では2ベッドルームの家には4人までしか住むことができないのですが、次々にやってくる難民を受け入れるとすぐに定員オーバーになります。警察に通報されて問題になることも。今いる人だけでも全員合法的に住まわせるには小さなマンションの部屋を6戸も借りなければなりませんが、そうなると月々の家賃の支払いは15万円にもなります。そこで、畑の端っこに小屋を建てることにしました。工事はできる範囲内で難民自身が行いますが、それでも建築費は1軒あたり10万円に達します。
ケニアからは日々嬉しいこと、悲しいこと、困ったことなど様々なニュースが届きます。引き続きこちらでご報告いたします。また、リターンの発送も進めておりますので今しばらくお待ちください。4月6日の札幌シーソーブックスさんでの報告会でさらに詳しくお話しますが、他でも報告会を予定しております。