今月の8日(土)、シェルターの代表のジワさんが逮捕されてしまいました。幸いにして11日(火)に釈放されました。この件についてご説明いたします。シェルターの家賃はレストランの利益で賄っていますが、先日来の長雨、洪水で体調を崩す難民、病気を持ったままシェルターに転がり込んでくる難民が多数いて、医療費がかさんでしまいました。代表のジワさんも痔瘻を患っており、しばしば高熱を出して入院しています。その穴埋めのために、ケニアの銀行、Equity Bankのキャッシングを使っていました。年利は年利25%、負債総額は38万3940シリング(1シリング≒1.2円)です。融資担当の支店長と契約書、法律に基づいた話し合いを行い、クラファンが成功し、医療費が減ったら、レストランの利益から少しずつ返済するということで話がまとまった、とばかり思っていました。ところが、先方さんは納得していなかったのか、難民という不安定な地位に付け込んだのか、彼を詐欺罪で訴えました。それで病院にいるときに逮捕されてしまいました。なお、ケニア人ならこのようなことで逮捕されることはないそうです。シェルターを運営するFHIのスタッフでケニア人のフランクさんを通じて警察や銀行と交渉を行いました。それでまずは10日(月)の午前9時(日本時間で午後3時)までに20万シリングを支払うことで訴えを取り下げるとの約束を取り付けました。皆さんからカンパ用個人口座にカンパをいただき、9日(日)の夜に25万円(20万5000シリング)を送金しました。通常は数分から数十分で到着するのですが、額が大きかったせいかまる一日かかってしまい、11日(火)の早朝にようやく到着しました。そして、以下の条件で釈放されました。(1)警察に罰金として1万1500シリングを払う。(根拠不明)(2)7月15日までにローンの残りの20万シリングを返済する。ジワさんは獄中で休めばいいのに、自分が第三国定住した後に残されるLGBT難民の生活を支えるために組織の永続性を持たせようと、役割分担やその教育(経理、パソコン、行政との交渉)について構想をねっていたそうです…LGBT難民が逮捕されることはそんな珍しいことではありません。特にモーゼスさんは難民の権利保護のためにデモやハンスト、集会を度々開いていたせいで何度も逮捕されています。一方のジワさんは、ともかくケニア政府との摩擦を避ける手法を使い、今まで逮捕されることもなかったので、とてもショックを受けました。しかし、おおごとになるまでに対処できてよかったです。これもひとえに皆様のおかげです。本当にありがとうございます。先週はこれ以外にも様々なニュースがありました。◯シェルターを運営するFHIが難民自助NGOとしてケニア政府から正式に認定されました。◯定員オーバーでシェルターに入れず、クラファン達成後に小屋を建設して住んでもらうことになっていた難民が一時的に住んでいた家が近隣住民から襲われました。15日(土)早朝に荷物を取りに行ったのですが、役場により家が封印されていて中に入れず荷物を取り出すこともできなかったそうです。解決方法はわかりません。◯15日に開催された名古屋レインボープライドに参加して、アフリカ出身のLGBT難民(若干ぼやかしています)にお会いしました。日本で無事難民認定を得たとのことで、抱き合って喜びしばらく話し込みました。15日22時の時点で、現在のクラウドファンディングに135人の方から96万6000円のご支援を頂いています。残りは15日、30万4000円、達成率は76%です。ファーストゴールが達成できれば、引き続きセカンドゴールに進もうと考えています。引き続きのお力添えのこと、よろしくお願い申し上げます。なお、クラウドファンディングは別のサイトで行っております。「ケニアに住むLGBT難民に医療と住居を届けたい」で検索してみてください。
ウガンダ の付いた活動報告
定員オーバーでLGBT難民シェルターに入れずにいる難民の住む、ナイロビの南東郊外の家が暴徒に襲撃されました。原因は不明ですが、何らかの噂が口コミかSNSで流された可能性が高いようです。難民の命に別状はありませんが、動画の通り、窓ガラスが破られ、冷蔵庫が破壊されるなどの被害を受け、手に軽傷を負いました。動画はどうやら加害者が撮影してSNSに流したもののようです。宗教的な信念や、正義だと間違って信じているものに突き動かされて、或いは笑い者にするために、このような動画を録ってTikTokに流す輩がいます。この手の動画は今までも何十回も見せられましたが、医療費のローンを巡りシェルターの代表のジワさんが土曜日に逮捕され、火曜日に釈放されるなどきつい状況が続いたところでのこれで、かなりメンタルをやられています…(ジワさんの件の顛末は別の記事でご報告します)この苦しみをケニアにいる人たちや、韓国の支援者の李さん、そして僕だけで背負っていてはみんなが壊れてしまいます。ほんの少しでもその重荷を肩代わりしてくれる方が一人でも多く現れることを望んでやみません。現在別サイトでクラウドファンディングを行っています。「ケニアに住むLGBT難民に医療と住居を届けたい」で検索してみてください。
今日の17時ごろ、シェルターにいるフランクさんから連絡が来ました。代表のジワさんが病院に行って治療を受けている最中に逮捕されたと。前代表のモーゼスさんと異なり、ケニア政府の機嫌を損ねないようにしていたのになぜ???また「保釈金」と言う名のわいろの要求かと思ったら、シェルターのメンバーと自身の医療費で借りたローンの返済開始をクラファンが終わるまで遅らせていたら銀行から告訴されていたようなのです。借金の総額は39万シリング(46万5000円)ですが、うち20万シリング(24万円)払えば釈放してもらえるそうです。先日、家賃分として頂いたカンパをプールしておいたのですが、そこに加えていくらかカンパを募集したいと思います。口座番号はTwitterのyoox960093、またはインスタのyusukewasedaに問い合わせていただければお教えします。よろしくお願い申し上げます。クラファンにより多くの資金を集めてみんなの暮らしをよくしようとしていたのに、こんなことが続いて悔しいし悲しいし申し訳ないです。もう投げ出したくなったことも一度や二度ではありませんが、僕が弱音を吐いててはいけないんです。でも悔しい...
先日お伝えしたシェルターの家賃が支払えなくなった件ですが、びっくりするほどあっという間に多くの方からカンパのお申し出をいただきました。いただいたカンパのうち、12万円(9万8929シリング)を送金して家賃の問題は解決しました。多くのご協力になんとお礼を申し上げていいのやらわかりません。いただいた残りの金額については今月末まではカンパ用口座に医療費などの緊急時の使用のためにとっておき、幸いにして何もなければ最終日にクラファンに組み込みます。なお、何度もお伝えしておりますが、現行のクラファンはCampfireさんではなく、別のサイトで行っております。「ケニアに住むLGBT難民に医療と住居を届けたい」で検索すればすぐに出てきますので御覧ください。
直前のお知らせになりますが、6月8日(土)に岐阜で、9日(日)に松山で、LGBT難民のお話の会を行います。◯岐阜6月8日(土)13時〜 本屋メガホンさん(岐阜市小柳町18−6 デイリーコヤナギ1F)JR、名鉄岐阜駅徒歩15分、バス柳ヶ瀬下車徒歩すぐなお、予約は必須となっています。事前にご予約いただいていない方は入場をお断りすることもあります。皆が安心してお話ができる場所づくりのための措置にご理解の程、よろしくお願い申し上げます。なお、取材が入る可能性がありますが、お客様のお顔が撮影されることはありません。▼参加申込は下記URLより▼https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScp0fkra5mhROOg4pxnBi-8rJQvYHT5n2AsgM8oKufwvknKXw/viewform◯松山6月9日(日)14時〜 カラフルドットライフさん(松山市柳井町3−7−3、カーサ柳井201)松山市駅より南東に徒歩6分、伊予鉄郊外電車線路沿い申し込み、予約は不要です。岐阜、松山の皆さん、お待ちしております。どうぞ振るってご参加ください。