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【バングラデシュ・ネパール】子ども×気候変動:防災活動で未来のリーダーを育てたい

キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

バングラデシュとネパールでは、相次ぐ自然災害が発生し、特に子どもたちが気候変動の脅威に晒されています。シャプラニールは、災害にぜい弱な地域での防災・減災能力を向上させ、彼らが安心して将来を夢見ることができるよう、そして「未来のリーダー」として気候変動に立ち向かっていけることをめざして活動しています。

現在の支援総額

1,000,000

25%

目標金額は4,000,000円

支援者数

70

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/10/13に募集を開始し、 70人の支援により 1,000,000円の資金を集め、 2023/11/30に募集を終了しました

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キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

【バングラデシュ・ネパール】子ども×気候変動:防災活動で未来のリーダーを育てたい

現在の支援総額

1,000,000

25%達成

終了

目標金額4,000,000

支援者数70

このプロジェクトは、2023/10/13に募集を開始し、 70人の支援により 1,000,000円の資金を集め、 2023/11/30に募集を終了しました

バングラデシュとネパールでは、相次ぐ自然災害が発生し、特に子どもたちが気候変動の脅威に晒されています。シャプラニールは、災害にぜい弱な地域での防災・減災能力を向上させ、彼らが安心して将来を夢見ることができるよう、そして「未来のリーダー」として気候変動に立ち向かっていけることをめざして活動しています。

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こんにちは、シャプラニール東京事務所・コミュニケーショングループインターンの藤原です。

先日、 昨年10月から11月にかけて実施したクラウドファンディングの報告会(ご寄付いただいた方限定)を実施しました!

シャプラニールの職員2名が、バングラデシュ、ネパールでの防災事業の概要や課題、今後のビジョンなどを熱く語りました。クラウドファンディングやシャプラニールの取り組みについての知識がまだまだ未熟な学生インターンですが、報告内容や感じたことをレポートしたいと思います。

 クラウドファンディングの振り返り 

今回ご報告するクラウドファンディングは、昨年10月13日から11月30日までの48日間で実施しました。全体で72名の方から1,296,000円のご支援を頂戴いたしました。皆さん温かいご支援本当にありがとうございました…!

 これらのご寄付はどのように活用されているのでしょうか?まずはネパールでの活動からご紹介いたします。

ネパールでの活動

ネパールでは、モラン郡ウルラバリ市で「気候変動による水害リスクに強いコミュニティづくり 」を実施しています。

洪水リスクの高いモラン郡。中でも11の河川の流れるウルラバリ市は、ほとんどの集落が川に囲まれ、毎年洪水被害が報告されています。しかし同市では具体的な防災対策が取られていませんでした。

2023年2月まで活動していたチトワン郡に設置したハザードマップ。モラン郡でも作成・設置を現在計画中

シャプラニールでは、このような状況に対して次の活動を進めております。
①コミュニティと地方行政の災害管理能力の強化 ②流域管理の視点に基づくインフラ設置 ③流域管理における適切な水資源の活用 ④流域管理の普及啓発 の4つです。

特に印象的だったのが、活動①に含まれる、学校での気候変動・防災に関するプログラムの実施です。

プログラム参加者の皆さん災害時対応のアイディアをまとめたもの 


プログラムでは、災害リスクと気候変動に関する知識を得ること、様々なツールを用いて学校内のリスクを特定するスキルを身に着けることをの二つを目的として中学校で実施されました。3日間という限られた時間ではあったものの、防災・減災に関する基本知識やネパールの災害事情、災害時の行動などについて学んだそうです。子どもたちが発災時に命を守る行動がとれるだけでなく、地域での防災活動を進めるおとなへと成長するきっかけになったのではないでしょうか。

その他にも、活動②に含まれる、植林や植栽を通じた河川の浸食抑制のような蛇かごを使った土提の強化などのハード面での支援活動も紹介され、大変興味深かったです。

バングラデシュでの活動

ベンガル湾に面するバングラデシュは河川が多く、世界で最も災害リスクの高い国の一つです。海面上昇により2050年までに国土の17%が失われると言われています。
特に気候変動に脆弱な沿岸部には人口の約25%が住んでおり、サイクロンなどの被害を多く受けています。

洪水時の様子。おとなの胸辺りまで増水した

そうした沿岸部に位置するのがクルナ市です。ここで私たちは、気候変動や持続可能な社会について知識を得、対処するための生活スタイルを推進すること、それをけん引する若者のリーダーシップを育成することを目標に、少年グループをチェンジメーカーとした気候変動対応事業に取り組んできました。この取り組みは①青少年に対するもの ②保護者に対するもの ③市民社会に対するもの の3つに分けられます。

クルナ市の青少年グループを対象とした、気候変動について学ぶ連続講座の様子

この事業に関連して、第3回「沿岸部の子どもたちによる気候変動会議」を開催しました。気候変動の議論や災害対策に参加することがなかった子どもたちの声を関係者や政策立案者に届け、子どものリーダーシップで地方・国家の開発目標と連携できるようになることが目的でした。クルナ地域の子ども・若者約350人とおとな約150人が参加し、パネルディスカッションや分科会などを通して意見を発信・交換しました。

会議に参加した皆さん積極的に意見を述べる子どもたち


中でも絵画コンテストの様子が印象に残りました。例えば、下の作品には洪水により人びとが避難する様子が描かれています。この絵を描いた14歳のシュボルナさんは、避難先で女の子が嫌がらせにあっていることを指摘し、安全な避難シェルターを増やす必要性を訴えました。 

シュボルナさんの作品。人々が洪水から逃げる様子が描かれている

会議の最後に、子ども達はおとなへの要請リストを提出しました。内容は包摂的な災害への備えと対応、気候変動に強い農業の開発など、具体的で緊急性が伝わってきます。子どもたちがいかに日常的に災害に対して脅威にさらされていて、さまざまなことを思っているかを実感しました。

子どもたちの要請はとても具体的

以上がクラウドファンディングの活動報告です。

会議の終わりには、ご参加いただいた皆さまからさまざまな質問をいただきました。

中でも印象に残ったのが青少年に対する教育のインパクトに関する質問です。これに対して3つのポイントから答えていました。1つ目はバングラデシュにおいてほとんど前例のなかった防災教育の普及のきっかけとなったこと、2つ目はおとなたちが子どものたちの意見を聞く場を設けたこと、3つ目は子どもたちの気候変動に対するリーダーシップを育てたことです。

私は今までインフラ設備などハード面での支援の方が効果的だと考えていました。しかし教育の長期的なインパクトを知って、その重要性を再認識できました。

あとがき

今回の報告会を通じて、気づいたことが二つあります。

一つ目は現地の子どもたち・若者たちの気候変動に対する意識の強さです。
日々気候変動の脅威にさらされているからこそ、彼ら自身で真剣に考えて行動しているように見えました。

二つ目は地域全体で防災・減災について認知・対処することにおける、教育の重要性です。先に述べたような子どもたちに気候変動や防災に関する正しい知識を教育することで、環境問題に立ち向かっていくおとなになる希望が見えました。

「未来のリーダー」を育てる今回の支援の意義を改めて認識し、そのような活動内容についてより多くの人々に知ってもらえるよう、これからも励んでいきたいと帯を締めなおしました。

そしてこのような活動を実施できるのは、皆さんの支援があってのものです。クラウドファンディングへのご支援ご協力に、インターンの身ではありますが改めて感謝いたします。

クラウドファンディング期間中、関連する二つのイベントも実施しました。こちらのイベントレポートもあるので、ご興味ありましたらぜひご一読ください。

▼レポートはこちら
https://camp-fire.jp/projects/707632/activities/528170#main

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