障害がある子どもたちは「学べない」のではなく、学びを支える一人ひとりの個性にあった「もの」がないことが大きな課題です。
そこでエファが取り組んでいるのが、今回のクラウドファンディングの目的の一つにもなっている、アクセシブルな(利用しやすい)デジタル図書の開発です。
使っているのはマルチメディアDAISY。
DAISYとは、Digital Accessible Information Systemの略で、視覚障害などで活字の読みが困難な人のために製作されるデジタル図書の国際標準規格です。
今週は、デジタル図書開発のようすを、動画を交えて4つのステップに分けて紹介します。
▼マルチメディアDAISY制作の4つのステップ
①ワードで原稿を作成
②DTbook(DAYSYのテキストデータを記述するための言語)への変換
③DTbookからDaisy3へ変換
④リーダーで読み上げ
本日はステップ①の紹介です。
①ワードで原稿を作成
最初のステップはMicrosoft Wordで原稿を作成するところからスタートです。
特別なソフトウェアを使うのではなく、カンボジアやラオスだけではなく全世界で普及しているMicrosoft Wordを活用します(アドインの"Save As Daisy"をインストール)。
専用に作られた制作アプリでなく、Wordの利用にこだわったのは、自立発展性のある仕組みをつくるため。「誰でもつくれ、誰でも使える」形に最大限近づけていくためです。
ステップ1はここまで。続きは明日の活動報告をご覧ください。
もしくは、より詳しく知ることのできる無料オンラインイベントにご参加ください!
【イベント1】ラオス語、クメール語でマルチメディアDAISYをつくってみた!!全プロセスを公開<7月1日(月)、3日(水)、4日(木)12:30~13:00 3回シリーズ>
日時:
■2024年7月1日(月)12:30-13:00
【STEP1】ワードで原稿を作成
■2024年7月3日(水)12:30-13:00
【STEP2】DTbookへの変換【Word】
■2024年7月4日(木)12:30-13:00
【STEP3】DTbookからDaisy3へ変換
【STEP4】リーダーで読み上げ
※お申し込みいただければ、後日アーカイブ視聴あり
会場:オンライン(お申込みいただいた方にZoomのリンクをお送りします)
登壇者:関尚士(エファジャパン 事務局長)、鎌倉幸子(エファジャパン プログラムマネジャー)
お申し込み:https://www.libraryfair.jp/forum/2024/1186/series
【イベント2】【エファジャパン事業紹介】障害があってもなくても!「誰でも受けとめてくれる」学び、遊べる図書室をつくりたい<7月6日(土)14:00~14:30>
障害がある子どもたちは「学べない」のではなく、学びを支える一人ひとりの個性にあった「もの」がないことが大きな課題です。障害のある子どもたちは、個々にあった学習スタイルがあります。一般的に市場で売られている本や教材が、彼らの学習ニーズや能力に合わない場合があります。
アクセシブルとは利用しやすい、近づきやすいという意味を持ちます。エファは、アクセシブルな教材の購入、開発に取り組んでいます。
エファのカンボジアとラオスでの活動についてご紹介します!
日時:
■2024年7月6日(土)14:00-14:30
会場:オンライン(お申込みいただいた方にZoomのリンクをお送りします。)
登壇者:鎌倉幸子(エファジャパン プログラムマネジャー)