エファジャパンは、今年1月1日に大きな地震のあった能登半島を4月から毎月訪れています。先月は、プログラムマネージャーの鎌倉が日本出版クラブの視察ツアーのアレンジ、アテンドを担当しました。輪島市立図書館では、司書の堂ヶ口さんより当時の様子、復旧作業などについてレクチャーをいただきました。また珠洲市では市役所を表敬訪問し市長と教育長から説明を受けた後、仮店舗で再開したいろは書店を訪問。子どもたちに本を届けるために再開を決意した強い思いを聞きました。能登半島ではまだ避難所が解消されておらず、仮設住宅も建設中です。猛暑の中の避難所生活が続いており、心身ともに不調をきたす方が増えているそうです。エファでは震災支援において、ラオスやカンボジアでの経験・事業を活かしてできることを模索中です。震災支援にご関心がある皆さま、Facebookやメールマガジンで最新の様子をお伝えしますのでぜひご登録ください!Facebook:https://www.facebook.com/efajapan.orgメールマガジン「エファ通信」:https://www.efa-japan.org/newsletter/
図書室 の付いた活動報告
こんにちは、エファの高橋です。エファは毎年、図書館総合展というイベントに参加しています。図書館界最大のコンベンションといわれ、さまざまな館種の図書館の取り組みやサービスを知ることができます。こちらの総合展にあたって、無料オンラインイベントを開催します。他では聞けない、とても可能性に満ちた、興味深い内容のはず!お昼休みのラジオがわりに、ぜひ皆さんチェックしてみてください。(お申し込みいただければ、後日アーカイブ視聴あり)【イベント1】ラオス語、クメール語でマルチメディアDAISYをつくってみた!!全プロセスを公開<7月1日(月)、3日(水)、4日(木)12:30~13:00 3回シリーズ>マルチメディアDAISYとは:視覚障害者・肢体障害者・聴覚障害者・学習障害者・寝たきりの人等様々な人が利用できる、アクセシブルなデジタル図書です。読み上げられている音声を聞きながら、読んでいる箇所がハイライトされたり、写真や絵を同時に見ることができます。使い勝手の良い便利な専用のマルチメディアデイジーリーダーアプリもありますが、有料であったり、多言語に対応していないものも多いのです。エファはカンボジアとラオスの人たちが「誰でもつくれて、誰でも使える」教材を開発したいと考えています。日時:■2024年7月1日(月)12:30-13:00【STEP1】ワードで原稿を作成■2024年7月3日(水)12:30-13:00【STEP2】DTbookへの変換【Word】■2024年7月4日(木)12:30-13:00【STEP3】DTbookからDaisy3へ変換【STEP4】リーダーで読み上げ※お申し込みいただければ、後日アーカイブ視聴あり会場:オンライン(お申込みいただいた方にZoomのリンクをお送りします)登壇者:関尚士(エファジャパン 事務局長)、鎌倉幸子(エファジャパン プログラムマネジャー)お申し込み:https://www.libraryfair.jp/forum/2024/1186/series【イベント2】【エファジャパン事業紹介】障害があってもなくても!「誰でも受けとめてくれる」学び、遊べる図書室をつくりたい<7月6日(土)14:00~14:30>障害がある子どもたちは「学べない」のではなく、学びを支える一人ひとりの個性にあった「もの」がないことが大きな課題です。障害のある子どもたちは、個々にあった学習スタイルがあります。一般的に市場で売られている本や教材が、彼らの学習ニーズや能力に合わない場合があります。アクセシブルとは利用しやすい、近づきやすいという意味を持ちます。エファは、アクセシブルな教材の購入、開発に取り組んでいます。エファのカンボジアとラオスでの活動についてご紹介します!日時:■2024年7月6日(土)14:00-14:30会場:オンライン(お申込みいただいた方にZoomのリンクをお送りします。)登壇者:鎌倉幸子(エファジャパン プログラムマネジャー)お申し込み:https://ssl.form-mailer.jp/fms/68c4a159825982
今回のクラウドファンディングのショート動画を、皆さんご覧いただいたでしょうか?もしよろしければ一度こちらをご覧ください。動画のコンセプトは「本がつくる、キミの未来のものがたり」現地を視察したプログラムマネージャーの鎌倉が、子どものインタビューをもとに書き起こしました。長さの都合上、動画は一部省略したショートVer.になっているのですが、ストーリーの全体はこうです。-----------------------------まっしろいキャンバスに、色とりどりの未来を描くのは僕自身だ。「あの子はなにもできやしないさ」生まれてからずっとそういわれていた「人とは違う」といわれ、村でも、学校でも居場所はなかった。「あなたの夢は何ですか」「夢を持ちなさい」と大人たちはいうけれど、 僕は口を閉ざしてしまう。村に、チルドレン・スタディ・クラブができた。学校が終わってから通える補習校だ。「ここでもいじめられたらどうしよう」と最初は怖かったけれど、クラブの先生と友だちが笑顔で迎えてくれた。クラブでは、先生がわかるまで繰り返し教えてくれる。また紙の字が読みづらいクラスメイトのためにタブレットが用意されている。いままで僕にぴったりのもの、ばしょがなかっただけそして一緒に歩んでくれるひとがいなかっただけなんだ自分の未来を描くのは、自分自身。いまそれができると信じられるようになった。僕にとっての大きな、大きな一歩だ。-----------------------------動画に出てくるこちらの画像は、実は、鎌倉がAIを使って描いたイラストです。本棚にもテーブルの上にも、たくさんの本がびっしり。文字が大きくて読みやすい大活字本、触って理解できる布絵本、読み上げ機能なども利用できるタブレット。自分にあった学び方、遊び方のできる図書室で、みんなが笑っています。こんな図書室をつくるためにエファは活動しています。引き続き挑戦を見守っていただけたら幸いです。