『 父のギャラリー 』
絵たちの“ささやき”にいざなわれるように始まった『父のギャラリー』。
毎週土日のみの開館ですが、多くの方にご来館頂いております。
開館して間もなく、仮設住宅で父の絵のカレンダーを飾って頂いていた方に来て頂けました。
「これまでは印刷されたものを見てきたが、実物はこんなにも大きかったのですね!」とF60号(横幅約1.5m)の油絵を見て感激されていました。
父の油絵は、立体感を出すために、手前の対象物は特に厚塗りされているのですが、その筆のタッチを見た方からは、「作者の息づかいが伝わってくるようで圧倒された!」との感想も頂きました。
他にも、「近くで見ると抽象画のようだが、離れると街や景色が浮かび上がり、写真のようだ!」という感想も頂きました。
中瀬の造船所を描いた絵をみた方からは、「昔は建物がトタン屋根が多かった。
トタンの錆びた匂いや、造船所の作業の音まで聞こえてくるようだ!」との嬉しい感想も頂けました。
さらに、仙台から来た方で、絵を描かれている方が「作者の絵に対する“情熱”を感じた!」とおっしゃっていただけて、常々自分が父の絵に感じいて言葉として表現できてなかった事を言い当てて頂いた気がして、とても嬉しかったです!
父のギャラリー。
この「つつじ野」初回で触れた、被災し修復した代表作「青景」をはじめ、残された二百点あまりの原画の中から、毎月、季節に合わせた絵画を選び展示しています。
毎週土日、石巻バイパス陸橋たもとの、会社の1階で12月8日まで開館中です。
入館無料。お時間ありましたら是非一度、絵達の飾られた姿をご覧になって頂ければと思います!