揖保乃糸の老舗製麺所である菅哉物産では、美味しい素麺の食べ方、新しい愉しみ方の提案を日々探求しています。素麺の食べ方としては、夏場に冷たいつゆと薬味と共に食べるのが定番ですが、改めてお勧めしたいのが素麺を温かいスープでいただく「にゅうめん」です。にゅうめんの作り方には、そうめんを茹でてから温かいつゆやスープに入れる方法と、初めから出汁やスープで煮る方法があります。つるつるしたのど越しやコシを味わうには、ひと手間かかりますが、先に茹でて水で締めてから料理に使うほうがおすすめです。素麺を茹でるのは非常に簡単ですが、少しコツをつかめば、さらに美味しく食べていただくことができます。菅哉物産のゆで麺マイスターのオススメの茹で方などをご紹介しているのでぜひ下記のリンクをご覧ください。https://jyukuseisoumen.net/blogs/magazine/nyumen-how-to-enjoy
初めまして、菅哉物産です。この度はページをご覧いただきましてありがとうございます!今回は、揖保乃糸の歴史についてお話しします。素麺の起源は古代の奈良時代に唐から伝来した「索餅」と呼ばれるお菓子にあると言われています。当時、索餅は貴族しか食べることができないほど高級なものでした。索餅が進化した素麺の発祥の地としては諸説ありますが、約1200年前に奈良県の三輪山の麓にある、日本最古の大神神社付近で発祥したとする説があります。また播州地方に伝わる古文書をひも解くと、1400年頃から「素麺」や「サウメン」などの記述が見られます。そして現在、西播磨の揖保川流域は日本一の手延そうめん生産地を形成するまでになっています。揖保川は水質がよく、流域の人々の生活や産業の振興に多くの恩恵を与えてきました。 増水のたびに上流から運び出された肥沃な土砂は流域に堆積して広大な農地を作り、良質な小麦栽培が行われてきました。このように揖保乃糸のふるさと播州地方は、入手しやすい資源があったことや素麺の天日乾燥に適している気候条件、勤勉な農家労働力などに支えられ、日本一の手延べ素麺生産地を形成していったのです。揖保乃糸の歴史、いかがだったでしょうか?ぜひ歴史に思いを馳せながら、お召し上がりくださいね。