「刑務所アート展」クラウドファンディングへ、小林美香さんから応援メッセージをいただきました。
小林美香 講師・著述業:視覚文化・ジェンダー表象研究
<プロフィール>
国内外の各種学校/機関、企業で写真やジェンダー表象に関するレクチャー、ワークショップ、研修講座、展覧会を企画、雑誌やウェブメディアに寄稿するなど執筆や翻訳に取り組む。2007-08年にAsian Cultural Councilの招聘、及び Patterson Fellow としてアメリカに滞在し、国際写真センター(ICP)及びサンフランシスコ近代美術館で日本の写真を紹介する展覧会/研究活動に従事。2010年から19年まで東京国立近代美術館客員研究員を務める。東京造形大学、九州大学非常勤講師。著者に『写真を〈読む〉視点』(単著 青弓社、2005)、『〈妊婦アート〉論 孕む身体を奪取する』(共著 青弓社、2018)がある。9月に『ジェンダー目線の広告観察』(現代書館)刊行。アメリカの漫画家、マイア・コベイブの『ジェンダー・クィア』の日本語版出版を準備中。
<応援メッセージ>
昨年の東京での「刑務所アート」展に先立って開催された企画会議に参加し、展覧会を見たことで、限られた手段に拠りながら、人が生きていることを証し立て、人と人とが心を通わせ合う手段として「表現」がどのように存在し得るのか、またそれらをどのように受け止められるのかということに思いを巡らせました。展示されていた便箋に綴られた手書きの言葉には、家族のことを想い、平和を願うものが多かったのが印象に残っています。 ソーシャルメディアに依存し、情報の濁流の中にあって、社会的な問題や個人的な苦境や痛みについて気持ちを伝えたり助けを求めるためことが難しくなっていると感じます。顔が見えない相手との繊細なコミュニケーションの結節点を作る営みとして、丹念な準備を重ねて開催される展覧会が担う役割はとても大切なものだと思います。
小林さん、応援メッセージありがとうございます。
2024年1月15日まで、第2回「刑務所アート展」展示会の開催および、カタログやグッズ、Webギャラリー等のコミュニケーション媒体の制作、持続可能な運営体制づくりの資金を集めるため、目標250万円のクラウドファンディングを実施しています。ぜひ、プロジェクトページをご覧になって、ご支援いただければ幸いです。