「刑務所アート展」クラウドファンディングへ、詩人・詩業家の上田假奈代さんから応援メッセージをいただきました。
上田假奈代 詩人・詩業家/NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表理事
<プロフィール>
1969年・吉野生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読をはじめる。2001年「ことばを人生の味方に、詩業家宣言」。2003年、大阪・新世界で喫茶店のふりをしたアートNPO「ココルーム」を立ち上げ、釜ヶ崎に移転し、2012年「釜ヶ崎芸術大学」開講。2016年ゲストハウスのふりもはじめ、釜ヶ崎のおじさんたちとの井戸掘りなど、あの手この手で地域との協働をはかる。
大阪公立大学都市科学・防災研究センター研究員、NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表理事。堺アーツカウンシル プログラム・ディレクター。大手前大学非常勤講師。
<応援メッセージ>
想像力のきっかけ、存在が表されること。
表されないことには気づかなくて、表されていても気づかないふりをするのも簡単で、
「刑務所アート」という言葉は、そこにまっこう向かっていきます。
被収容者の表現が問われるというよりも、むしろそれを知ったわたしたちが問われるのだと思います。
刑務所のなかは特別な場所ではあるけれど、社会と地続きだと思うのです。
出所すれば社会で生きていくことになります。
死刑となっても、その存在が忘れられるわけではなく、その意味はむしろ必要となるかもしれません。
そうだとすれば、謎のままであるよりも表されることによって、社会との接続点が増え、考えてゆく、話し合ってゆく機会が増えてゆきます。
誰もが被害者・加害者、その関係者になる可能性があり、そのためのレッスンとして、このプロジェクトがあると考えています。
それを刑務所の外から働きかけてゆくことが、とてもとても大事だと思っています。文芸作品コンクールの審査委員を数年経験して、中から提案してゆくことの難しさを重々感じているからです。
上田さん、応援メッセージありがとうございます。
2024年1月15日まで、第2回「刑務所アート展」展示会の開催および、カタログやグッズ、Webギャラリー等のコミュニケーション媒体の制作、持続可能な運営体制づくりの資金を集めるため、目標250万円のクラウドファンディングを実施しています。ぜひ、プロジェクトページをご覧になって、ご支援いただければ幸いです。