RINGO JAMの永井です。今日は、株式会社Ridunで運営しているRINGO BASEのスタッフの厚史が書いた、皆さんへのお手紙のような日記をご紹介したいと思います。
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りんごの小さな花も散り、りんご畑は一気に緑が濃くなりました。
お日様がよく出ている日は、りんごの木の下にできる影も日に日に濃くなり、幹にもたれてぼっーとするシーズンが来たなぁと思いつつ、あれやこれやの農作業をこなしていると、あっという間に日は暮れています。
ナンニモシナイとは程遠いような目まぐるしい毎日ですが、りんご畑にいるだけで気持ちがさっぱりするので、やっぱりここでは、独特の時間が流れているのだなぁと実感する日々でもあります。
RINGO BASEに置いている「ナンニモシナイ」とは真逆の装いのあるプロジェクトですが、キーワードの「共に耕し、拓く」というところで、根っこのようにつながっているものだとも思います。
RINGO BASEでは、りんご畑という空間、そこに流れている時間に身を置き、時に忙しい生活の積み重ねの中で埋もれていく「自分」を耕す、そして静かに拓いていく、という可能性を模索しています。
そういう方向性をひっくり返してみた時、「自分」というところから、それまでの人生で培ってきた経験、知識知恵、技術を持ち寄って、みんなで頭を絞って体を動かすことで、りんご畑を耕し、拓いていく、というのが、今回の「RINGO JAMな畑」で模索していこうとしている可能性なのかなと思います。
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現在51人の方々よりご支援いただいています。僕たち自身も、このプロジェクトがどれだけの人たちの届くのか不安でしたが、一人、また一人と少しずつ、じわじわとご支援が増えていくたびに、うれしさ、心強さを噛みしめています。
わかりやすいプロジェクトではないと、自分たちでも思います。
目に見える結果が出てくるまでにも、数年、もしかすると数十年かかるかもしれません。
でも、それでも構わないとも思える底の知れない可能性を、うまく言葉にできないけど感じていたので、僕たちはこのアイディアを、世の中に送り出してみることにしたのだと思います。
この文章やプロジェクトの詳細ページを読んで、心に留まる方がいましたら、ご支援いただければ幸いです。
何十年もこの土地で生きてこられた先輩方にお話を聞くと、農作業をきっかけにりんご畑にはたくさんの人たちが集まり、にぎやかな時間が流れていたそうです。
今の時代を生きる僕たちが集まった時、どんなにぎやかさ、活気が、りんご畑から立ち上ってくるのでしょうか。
共に耕してくれる人たちを、僕たちは心からお待ちしています。
RINGO BASE
高橋厚史