全鋼刃物が珍しい?日本で全鋼でする鍛冶屋さんが少なくなった。。。???
オールスチール(全鋼)の包丁って量産されてます。 一枚の鋼板から型抜きして、大量に。100円で店頭に並んでます。全鋼の刃物は。 鎌でも包丁でもはさみでも。安価な刃物は全鋼です。カッターナイフも安全剃刀も全鋼だから安価でできるんです。趣味でナイフメイキングされる方なんかは鉄工ヤスリを刃物にしたりしますが、全鋼です。
ちょっと良い刃物を買おうとホームセンターに行くとします。
同じ刃物でも高い物と安い物があります。安い方が全鋼です。日本式の複雑な工程がない分、安価にできるのが全鋼です。
海外の鍛冶屋さんも全鋼です。自動車の板バネで刃物をつくります。これも全鋼です。日本でも、本州以外は全鋼です。
本焼き包丁も全鋼です。(本焼き包丁なんて販売する側はおいしいですよ。簡単に出来て高く売れる。)
鍛接なんてしなくてもまるまる鋼で作れてしまう。
ですから全鋼でつくる鍛冶屋さんが少なくなったんじゃなくて鍛接できる鍛冶屋さんが少なくなったが正しいです。
この誤解は本焼き包丁が高価に販売されている事が原因だと思います。
商売優先にしてしまった弊害ではないでしょうか?
こういう誤解をさも本当のようにして商売をしている。
最近色々な業界のズルが露呈して世間の目にさらされる事って増えてきてますが、鍛冶の世界でも往々にしてあります。