私は日本で鍛冶屋の修行をしている者です。師匠と私だけの小さな工房です。私の師匠は80歳です。師匠とはちょうど50歳差です。10代の頃より鍛冶に携わってこられました。師匠の父も戦中、日本刀を製作する仕事をされていたのですが終戦後は刀鍛冶は失業してしまったのです。 私の師匠は現在は注文は受けておりませんが、日々私の鍛錬と指導にあたって頂いております。
鍛冶の修行を始めて数年が経ちました。我々は小さな工房で鍛冶から木工、彫金などを一通りして製品をつくっています。 これを一作同人と言います。
私は鍛冶屋が成り立たなくなった時代にあって尚、鍛冶の鍛錬と技術の継承にあたって頂いている師匠と支えて頂いている周りの方方の為にも、より広く多くの方に我々の活動を知って頂き、支援頂きたいと願いクラウドファンディングをはじめました。
リターンについて
スケジュール
5月 クラウドファンディング終了返礼品の製作発送開始
2024年中に返礼品発送を完了
資金の使い道
集まった資金は返礼品に必要な分の燃料代、材料代、資材購入、設備拡充、実店舗の年会費、新作の製作、広報の順に鍛冶屋を続けていくための資金に充てます。
最後に
小さな工房だからできるこだわりの刃物づくりを1日でも長く続けていきたいと願っております。鍛冶を通し先達の技術の高さを知りました。鍛冶屋の成り立たないと言われる時代ですがこのまま無くすのは惜しいです。どうぞご支援賜りますようよろしくお願いします。
最新の活動報告
もっと見るクラウドファンディング実施します!応援よろしくお願いします!
2024/08/27 11:02前回お世話になりまた。因州小鍛冶です。この度も新しい挑戦を引っ提げて参りました。 それは”袋鉈“の製作です。 ”袋ナガサ“という現代の鍛冶屋さんが作る道具があるのですが、下の写真のようにどの袋ナガサを見ても繋ぎ目があります。 ①この角度では繋ぎ目がありませんが、裏返すと....②持ち手のところに折りたたんだあとのようにものが見えます。③この部分は鉄をパイプ部状にしてまくってあります。ですからどうしても端部がこうなってしまうのは分かるのですが...※画像は袋ナガサではありません。構造が同じものを見本にして示しました。これは袋槍という刀剣の一種です。ご覧の通り360度繋ぎ目がありません。見事です。これも同じく繋ぎ目がありません。繋ぎ目があるか無いかがそこまで重要かどうか?実際、現代では繋ぎ目がある製品が溢れています。 例えばスコップ、農具、袋ナガサなどなどは繋ぎ目が空いたままです。しかし、刀剣の世界から見ると先程の袋槍、さらに古くなると正倉院の鉄鉾などは繋ぎ目がありません。(日本の刀剣類は古来より独特な作り方、研ぎ方をし美術品として現代に残ります。その技は現代の職方が到底及ばないともいわれておりますが、袋の形状ひとつ見ても丁寧な仕事がなされていた事がわかります。)そして周辺諸国のものは繋ぎ目が空いたままになっているのです。 繋ぎ目が空いたままの方が容易に出来ること、そして何よりも現代では失伝してしまった。その結果、技術力不足になった事が原因だと考えます。 単に、・コストが掛かるからやらないだけでしょうか? 本当のところは分かりませんが一鍛冶屋の端くれとして先達の技に挑戦してみたいという所から「360度繋ぎ目が無い一体型の袋鉈」は始まり、いよいよあと少しではないかという状況です。 どうか注目頂きご支援頂ければ幸いです。よろしくお願いします。 因州小鍛冶 もっと見る
包丁の柄作り
2024/06/16 09:18今日は柄(エ=ハンドル)作りです。二つに割った木材を貼り合わせる方法で製作します。 胴和(口金)柄の口元に補強の為に金属で輪っかを作りはめます。(昔の絵には胴和は無いです。)ロウ付けという方法です。銀を流して金属をくっつける方法です。日本刀にもロウ付けでつくる部品があります。現代では鍛接の替わりにロウ付けが使われた刃物があります。時代を遡ると天智天皇の時代千三百年前の下水菅の工事にもロウ付けの跡がみられるという事で。そんな昔にハイテク技術があったのか!という記事を見ました。「驚異のハイテク技術 天智天皇の水時計を機能させた銅管 (日本銅センター)より」((私の先生は自身の入れ歯を、銀材とロウ付けを駆使して自分で製作して長年愛用しています。なんでも普通の入れ歯だと軽くて外れ易くて、海に潜った時良く無くして困ったそうです。銀は体にも害無く、重さがあるので外れてなくす事が無くなったそうです。そして歯の形に興味を持ち、歯の構造や調整の事など講義して頂きました。))と言うわけで完成した柄です。防水の為に木部に塗りをしています。 もっと見る
銘切
2024/06/11 13:32銘切は、鍛冶屋が製品に名前を刻む事をいいます。日本で、はじめて銘を切ったとされるのが鳥取の刀工安綱の銘 安綱(平安期)これは収集したものです。鳥取の鍛冶屋さんの銘切タガネ。 すべて自作し、形も大きさも違います。銘切タガネも自身で研究し作ってゆくしかありません。 一番最後の仕上げが銘切です。今までどの工程も一発勝負です。下書き。切り進めていきます。 この形の包丁、とても使いやすいです。 これは古の包丁を参考にしています。それを薄い片刃で再現したものです。このカーブを切っ先といいます。 例えば、肉を薄くおろす時、この切っ先がスプーンですくうようにして切れていきますから、画像の半解凍の肉がスイスイおろされ、仕事が進みます。スイカなんかもつるんといけます。千切りも問題ありません。魚なども捌くとき、最初に切っ先があることできっかけになり、そこから刃が進むという事になります。 (切っ先がスプーンのようになってサクサクおろしてしまいます。 )この手の包丁を探し始めて10年程になります。大昔の人はどんな包丁を使っていたのかと思いまず骨董屋さんを探していましたがありませんでした。某オークションでも一度しかそれらしい包丁は見かけた事がありません。1番近かったのが桑切包丁とかつお包丁、式包丁、刀子、名物包丁正宗などです。絵の中には頻繁に登場します。水気に晒される物ですから現物は残らなかったのかも知れません。或いは皆さんの実家などに残っているのかも知れません。現代は漫画やイラストにこの手の包丁がよく登場します。 もっと見る
了解致しました。ありがとうございます。 注文したいナイフですが、 全長300mm 刃長150mm 刃厚5mm 両刃 フルタングの木製柄 になります。 山刈りの際の簡単な枝打ちのほか、キャンプでバトニングからブッシュクラフト、調理まで1本で完結するものが欲しいと思っています。
こんにちは。 共鉄ナイフのデザインがものすごく気に入ったのですが、山刈りに使う用で、さらに分厚くて長いものが欲しいです。 上乗せ支援で作って頂くことは可能でしょうか??