パトロンの皆さま、ご支援いただき、ありがとうございます。
Development Instructorの山田です。
今回はリターンにもなっているモリンガについて書いていきます。
“モリンガ”ってみなさんはご存知ですか?
私は正直、デンマークに来て貧困やアフリカについての勉強をするまでは全く知りませんでした。知ったのは約一年前。
でも実はこのモリンガ、知る人ぞ知る素晴らしい木なんです。
日本でも少しずつ注目度は高まりつつあり、モリンガ茶はすでに販売をされています。
モリンガの魅力その1 “栄養価がとても高い”
ミネラル、ビタミン、アミノ酸、プロテイン、カルシウム、ポタシウム、鉄…等々が含まれていて、さらに含量も多いのです。
例えば、牛乳の4倍のカルシウム、ニンジンの4倍のビタミンがモリンガの葉には含まれています。
モリンガは葉、茎、花、種、根のすべてに栄養がある、スーパーフードです。
【写真:モリンガの葉と花】
日本では栄養失調に陥る人は少ないですが、アフリカでは“よくあること”です。
最貧国の一つと言われているマラウイも例外ではなく、栄養失調に陥る人は多いのが現実です。そのため、自生しているモリンガは貴重な栄養源の一つです。
*しかし、ここで問題なのはモリンガの魅力と効能について知っている人が少ないということ。
今年の二月に入学した私の生徒は誰一人としてモリンガの魅力を知りませんでした。
【写真:モリンガで何が出来るかについて生徒が話し合っている様子】
モリンガの魅力その2
“300種類以上の病気の予防と治療に役立つ”
糖尿病、高血圧、関節炎、脳卒中、癌性喘息、不安、貧血、頭痛、二日酔い、アレルギー、皮膚感染症、コレラ、結膜炎、下痢、眼および耳感染、発熱、関節痛、喘息、 咽頭痛、捻挫、大腸炎、水腫、睡眠障害、黄疸、マラリア、泌尿器疾患…等々。
私はマラリア熱の予防と治療のために生徒にモリンガ茶を提供しています。
モリンガの魅力その3 “脳機能をサポート”
記憶機能の向上や、精神の健康をサポートする働きがあります。記憶機能の向上の一環としてアルツハイマー病治療の研究にも使われているそうです。
では、どうやってモリンガを摂取するのか。
いろんな方法がありますが、一番いいのは“葉っぱを食べること”です。
【写真:モリンガを使った料理の準備風景】
日本ではモリンガの葉がティーバックに入っているものを販売されていますが、それでは葉の成分を抽出しただけなので、葉そのものを食べるよりは栄養価が低くなってしまいます。つまり、葉の成分を抽出しただけのお茶よりは、葉をもしゃもしゃと食べたほうが健康にはいいのです。
が、生の葉だけを食べるのはちょっと味気ないので、、、モリンガの葉を乾燥・粉末化させたものを料理にまぜたり、お茶に入れたりして私は摂取しています。
他にも、モリンガの葉や花をスクランブルエッグにいれたり。とにかく、私の庭には大きなモリンガの木があるので、朝ごはんのスクランブルエッグを作る前に葉っぱを収穫しています^^
ちなみに勿論、無農薬❀
生徒に対しては、実際に説明をするより、やった方が早い。ということで、赴任先の学校でモリンガの花と葉っぱを使った料理を生徒と一緒に作り、プレゼンテーションを行いました。
【写真:モリンガについて説明をしている様子】
私が赴任する前までは誰も知らなかったモリンガの魅力ですが、生徒は私から得た知識を自分の故郷に持ち帰り、それぞれの方法で行動を起こしています。
*モリンガを自分の庭に植えた子、糖尿病の親戚のために粉末を作った子、等々。
そういったポジティブなフィードバックを生徒たちからもらった時に、“先生”、“インストラクター”として、彼らの未来を少しでも明るい方向にもっていくことが出来たかなと、思いました。
Development Instructor
山田絢絵